午前3時半、起床。
今日の文部科学委員会の質問資料 精査。
テーマは、「田中眞紀子大臣の暴走」。
大学設置審議会の答申を無視した暴走。
設置認可の答申を翻し、不認可方針。
ちゃぶ台返し。
答申では、審査に従って、設置相当と判断をされた。
校舎、財務体質、施設、教員審査・・・
あらゆる審査をされ、面接や現地審査も踏まえて、答申が出された。
設置認可を首を長くして待っていた3大学の立場はどうなる?
もう、来年4月の開学を控えて、推薦入学や、受験準備をしなければならない時期。
ことは、一日二日を争う事態。
そのことを踏まえて、委員会質問のシナリオを練り上げる。
7時半過ぎには国対に入り、執務。
8時、大学強化分科会。
9時10分、国対正副会議。
9時30分、衆議院文部科学委員会 開会。
大臣所信質疑。
「現行ルールで審査していたのに、いきなり新ルールを持ち出すのは大臣の暴走!」
という下村さんのまっとうな指摘にも動じることなく、
「今までの審査がおかしいと思いませんか?」と、食い下がる始末。
11月2日の午前中に、大臣記者会見を受けた坂東高等教育局長は、3大学に対して、
「認可することはできません」とまで電話連絡していることも明らかになった。
11時より、馳浩、質疑。
下村博文さんの質疑を受けて、追求。
現行法令に基づく大臣認可、を求める。
「大学設置審議会のあり方や大学教育の質の低下についての問題意識は大臣とも共有する。しかし、今回の3大学新設とは次元が違う。」と指摘。
大学設置審議会の答申をないがしろにすることは、今更許されない暴挙。
権力の濫用。
文部科学省は、法令に基づいて申請を受け付け、厳正に審査をし、そして、新設妥当、との審議会の答申を得た。
にもかかわらず、どうして大臣が認可しないのか?
「認可をする大臣には裁量権がある」と、坂東高等教育局長は答弁した。
では、その裁量とはどのような基準なのか?
ましてやその基準は、事前に大学設置関係者に知らされていたのか?
今さら、いきなり「大臣裁量」と言われて、一体だれが納得できるのだ!
それこそ、文部科学省に対する信頼を失わせる対応。
・・・現行制度に基づいて、認可すべきだ。
昨日(11月6日)から、前川喜平官房長や坂東高等教育局長の機転?のおかげで、
「まだ正式に(不認可という)処分をしていない!」という詭弁を弄し始めた。
行政不服訴訟に備えて、防衛線を張ったのだろう。
だったら、11月2日の大臣記者会見は、なんだったのかと言いたい。
「このままでは認可できない」・・・との3大学への坂東局長の電話通知はなんだったのか?
あまりにも社会的反響が大きく、批判が渦巻いているので、ビビったのだろう。
おそらく、
「文部科学省の信頼失墜となったので、大臣の顔を立てつつも、自己防衛!」に入ったんだろう。
100歩譲って、そうだとしたら、自らの非を認めて11月2日の記者会見を謝罪し、速やかに3大学への認可をし、文書通知をすべき。
ところが、田中大臣は、「新しいルール」のもとで、再審査すると強弁する。
おかしい。
現行ルールで、「認可相当」と答申をされているのだ。
どうして、ゴールが近づいたところで、ルールを変えるのだ?
100メートル競走で、いきなり目の前のゴールテープを、100メートル先に延ばしてしまうことと同じ。
ルール無視。
それに、新しいルールを「いつまでに」「どういうメンバーが」「どうやって」「どういう法律の根拠で」作るのだ?
田中大臣の気まぐれに振り回され、事務方が突貫工事で、泥縄式で作り上げる「新しいルール」?
そのルールのどこに法的なバックボーンがあるのだ?
支離滅裂。
混乱を巻き起こした大臣を任命した、野田総理の任命責任も、問われる。
大臣の問題意識は、共有する。
だったら、中教審に、
「大学設置認可の在り方」「大学教育の強化」「学生の質の向上」という諮問をすべきだ。
それも、来年3月までにやればいいのだ。
今、目の前にある3大学の認可は、答申通りに速やかに認可すべき。
田中眞紀子さん、あまりにも、暴走が過ぎる。
ちなみに。
坂東高等教育局長が、大学設置審議会の答申報告を田中大臣に報告したのが10月26日。
認可を渋る田中大臣。
坂東局長や、前川官房長や、森口事務次官の説得すら耳を貸さない暴走大臣。
そして、11月2日の突如の記者会見。
じつは、その記者会見まで、笠副大臣や村井政務官は、大臣が認可しない方針であることを聞かされていなかったという。
・・・民主党のいう政治主導というのは、そういうこと?
そりゃ違う。
大臣の独断で、大切な文部科学行政が右顧左眄、振り回されたら、関係者はたまったもんじゃない。
・・・どう考えても、田中大臣の言動は、理屈に合わない。
こういうトラブル?は、早めに収拾したほうがいい。
・・・そこで、立法府の文部科学委員会として、理事間で、根回し。
自民党の下村理事が調整し、ことをこれ以上ことを拡大したり、荒立てたりしないようにと、関係各所に連絡。
じゃないと、大臣の首を取りに行かざるを得ない。
「いま、そういう段階ではなかろうに!」と、説得?
結局。
本日の質疑終局時に、以下の大臣発言を出すことを確認。
「大臣発言
大学の設置認可のあり方については、今後、抜本的な見直しを行う。
なお、3大学の新設については、本委員会でのご審議や、諸般の事情も鑑み、現行の制度に則り、適切に対応する。」
この文言を、与野党の理事間で、調整。
・・・・・・・・ふぅ。
これって、野党の俺たちの仕事かよ?
と疑問に思いながらも、ことは緊急を要するし、困っているのは3大学と、編入志望学生と、入学希望高校3年生と、新設大学予定教職員。
困っている人を見捨てておけない。
それに、余計な仕事で大臣に振り回されている文部科学省の官僚さんも可哀そうだし・・・
大臣も、委員会質疑後の記者会見で、
「速やかに3大学を現行制度で認定」と明言し、一件落着。
なんだったんだよ、ほんとにもう。
でも、大臣が投げかけた一般論は、真実。
「大学全入時代はおかしい」という国民目線の疑問には、問題意識を共有し、抜本的な改革案を示さねばならない。
一件落着に安堵し、夕方、専修大学レスリング部へ。
今週末は、全日本大学選手権。
レギュラーを軸に、最後の詰めの練習をアドバイス。
55キロ半田、60キロ荻原兄、66キロ近藤、74キロ木村、84キロ澤田、96キロ雫田、120キロ菅野(武田)。
佐藤満ヘッドコーチ、久木留毅コーチ、清水聖志人コーチ、鈴木聖二コーチも参加し、精力的に指導。
20時過ぎ終了。