4時起床、資料整理。
いじめ対策防止法の原案作成。
そして、ニュースチェック。
「3大学は、4〜5年は宣伝になっていいんじゃないの?」
よりによって、そんないいぐさをするか?
田中眞紀子文部科学大臣のコメント。
あれだけ3大学に迷惑をかけて、混乱に陥れておきながら、ちっとも反省していない。
注意深くチェックしているが、謝罪の言葉もない。
それは、失礼を通り越して無礼。
3大学や受験予定の高校生や、文部科学行政を混乱に陥れた責任を感じていないのか?
もしかして、野田総理も藤村官房長官も、この暴走大臣の所業を容認しているのか?
11月1日には、官邸にも事前連絡していたと暴露した田中大臣。
ここはきっちりと、予算委員会で確認しておかねばならない。
事態を事前に察知して、混乱をできるだけ早く収拾しなければならない官邸。
が、事前に知りながら、田中大臣の奔放な言動を容認していたとすれば、一蓮托生。
もしかして、眞紀子さん、本当に自分は悪くないとでも思っているのではないか?
11月1日・大学設置審が新設認可相当と答申(田中大臣は官邸に了解取り付ける)→不認可記者会見(11月2日)→新制度で再審査(11月6日)→現行制度で認可(11月7日)。
これを朝令暮改と言わずして、なんという?
振り回されたのは、森口事務次官、前川官房長、坂東高等教育局長ばかりではない。
3大学の関係者こそいい迷惑。
その深刻度合いがわかっているのか?
もちろん、混乱の一方、抜群の発信力で、国民に理解を深めさせたのも事実。
@ 少子化の時代に、大学の数が多すぎる
A 学生の質の低下(どうして補習が必要なのか)教育力の低下(教授会の壁)
B 大学経営のずさんさ(法人の経営感覚・資産管理)
C 大卒就職難
D 国際的な競争力がない(英語教育の無策)
E 教授会のガバナンス(大学自治の壁・コップの中の教授会)
F 新設大学設置基準の規制緩和
などなど。
ごもっとも。
この問題意識を、与野党、国民すべてが共有し、大学の経営努力を後押ししていかねばならない。
と同時に、改革は必要。
入口(新設)を絞り、出口(統廃合)のルールを作ることは、やむを得ない。
経営不振、定員割れ大学は、速やかに退場できるような法整備も必要。
いきなり解散命令とならないように、私学(学校法人)の徹底的な情報公開も重要。
7時50分、国対に入り、すぐに、党本部へ。
教育委員会制度改革分科会。
中核市の人事権移譲について議論。
馳
「中核市には研修権はあるけれど、人事権がない。せっかく育て上げた先生を、周辺地区にとられてはかなわない。是非人事権を!」
金子元長崎県知事
「離島や半島の多い長崎県では、合意の上で、生涯のうち一定期間は離島半島に出向してもらっている。人事権を中核市に与えると、残念ながら、離島や半島や過疎地域には優秀な教員は集まらない!」
文部科学省
「大阪の橋下知事時代、条例で、人事権の一部を地域に下ろしている。都道府県知事の首長判断と条例で、できないことはない!」
・・・・
なるほど。
都道府県知事次第、ということか。
ただ、それも、都道府県の地形によるかな?
大阪は人事権を下ろしてもそないに過疎地域がないからいいかもしれないけど、本当の離島や半島や過疎地域を抱える道府県では、確かに人材は偏るだろう。
ここに一つの工夫を加えられないか?
9時10分、国対正副会議。
本日は、本会議で、いよいよ公債特例法案趣旨説明と、代表質問。
早ければ来週の火曜日には衆議院で成立。
解散は早まるかも。
でも、転んでもただでは起きない輿石東幹事長。
次から次へとハードルを上げてくる。
定数削減ができなきゃダメだとか、国民会議ができなきゃダメだとか、マイナンバー法案が成立しなきゃダメだとか・・・・
生き残りに必死だ。
どうぞ、いっそのこと、お好きにやってください。
国民すべてが見放してでも、しがみついていてください、権力に。
来年、同日選で、民主党は消滅するでしょう。
国益を考えた判断であるならば、今年中に解散したほうが、民主党は100議席前後は確保できるでしょう。
なりふりかまわずしがみついて、うそをつき続け、懸案を先送りし続け、同日選となったら、衆参で50議席を切るでしょう。
そのほうが、維新の会の橋下さんも、石原慎太郎さんも、喜ぶでしょう。
・・・・という気になってくる。
もう、自民党も公明党も腹をくくったほうがいい。
やるべきことはじゃんじゃん協力し、採決に応じ、野党の務めを果たすのみ。
・・・・という気になってくるが、でも、それで国益を失い続けたら、野党の責任にも跳ね返ってくる。
決断もできず、国会運営のスケジュール観もなく、課題先送りの民主党政権。
どういう間合いでお付き合いすればいいのか、測りかねてくる。
10時、大学教育分科会。
大学のガバナンスについての意見交換会。
11時、いじめ対策分科会。
NPO法人ジェントルハートの活動より、いじめ対策の取り組みについて助言をいただく。
@ 学校にかかわる事件事故が起きた時には、3日以内に調査を実施
A 調査内容を、当事者や保護者と共有
B 事故報告書に、家族の知る情報や意見が記入できる欄を設けること
C あらゆる調査書に、当事者や保護者の意見を反映
D 親の知る権利を法制化してほしい
と、具体的な提言あり。
真相究明が迅速になされなければ、自殺で死んだ子、傷ついた子、保護者、そして加害者も立ち直りの機会を奪われたままになる、と。
調査による事実確認は、再発防止にもなり、予防教育にもなる。
教師や学校や教委の隠ぺい体質は許されない、と。
なるほど。
とりあえず本日で、事情聴取は終了。
次回は、来週。
文部科学省より、「教員の評価の在り方」について現状を聞いたうえで、分科会としての提言を提示することに。
@ 今すぐにでもできること(いじめと犯罪の峻別と、警察との連携強化。いじめアンケートの分析・現場反映)のアピール
A いじめ対策基本法(骨子案)の提示
の予定。
座長として、骨子案を週末にも書き上げたい。
正午、清和会 昼食会。
町村会長も、安倍総裁も、細田総務会長も、いない。
中央席には、参議院清風会の谷川さんと山崎さん。
やっぱり、山崎正昭さんのような大御所がど真ん中に座っていると、落ち着きがいい。
そう思う。
13時より、本会議。
本会議場で、民主党の高井美穂さんと下村博文さんが交渉している。
下村
「馳さん、高井さんがね、政府提出法案のお経読みしなけりゃ明日の集中質疑しない、っていきなり言ってきてるよ?どうする?」
馳
「そんな条件、昨日までついてなかったじゃん。」
下村
「ふざけた話だよ。いきなり条件付けてくるんだもん!」
馳
「じゃあ、予算委員会の日程が決まれば、集中審議の後にお経読みしてもいいって、言ってやりなよ!」
S
「でも、お経読みしなきゃ、集中質疑しないって一点張りだよ!」
H
「ふざけた話だね。予算委員会がなけりゃ、金曜日は集中審議だって約束してたじゃん!」
S
「そう、まさか条件付けてくるとは・・・・」
H
「それ、与党の審議拒否じゃん。じゃあ、浜田国対委員長に確認しときますが、平気でうそをついてだますならば、今国会では政府提出法案は扱いませんって、言ってください!」
「いいの?」
「いいです。うそつきの相手はできません!」
と、いうわけで、急きょ、明日の集中質疑は流会。
もちろん、浜田委員長も、
「政府提出法案の対応も必要なし。うそつきの相手はできない!」と明言。
ふざけた話だ。
昨日までは、
「予算委員会が金曜日に開かれなければ、3大学不認可&大学設置審&大学教育強化問題で、集中審議!」と、与野党の筆頭間で約束していたのに。
今日になって、平気で条件を吊り上げ、約束を破るだなんて、信頼を裏切る行為。
よっぽど田中眞紀子さんを委員会質疑に出したくないのだろう。
許せん。
16時、本会議終了。
国対控室に、金沢からお客様。
戸板&木曳野地区の土地区画整理組合の幹部や事務局の皆様7名。
さっそく懇談させていただく。
感謝。
19時過ぎまで、国対にて執務。
20時、帰宅し、晩ごはん。