自民党総裁選挙、告示日。
前回の経験(西村やすとし候補の事務局長だった)もあり、町村候補の「届け出」業務をさせていただく。
9時半には党本部リバティ3号室へ。
橋本聖子さんと一緒。
一番のり。
幸先いいぞ!
今回の候補予定者は、5名。
我々に続いて入ってきたのが、林芳正候補陣営の猪口邦子・いそさき仁彦。
続いて、石原伸晃候補陣営の坂本哲志・福岡たかまろ。
続いて、安倍晋三候補陣営の磯崎陽輔・柴山昌彦
最後に、石破茂候補陣営の赤沢りょうせい・梶山弘志。
さっそく、届け出順を決めるくじ引き。
橋本聖子さんに、
「一番だぞ、一番!」と、プレッシャーをかける。
ところが、くじを引いた聖子ちゃんは、
「えええ、はせやん、3番だよぉ・・・」と、泣きそうな表情。
「一番だって言ったじゃないか!」と、叱る馳浩。
でも。
3番ってことは、候補者が一列に並ぶと、ちょうど真ん中と言うことになる。
ん?
こりゃいいぞ。
ど真ん中!
町村さんが、両隣の石破さんと石原さんを従えるというテレビ映りになるわけだ。
「聖子ちゃん、よく考えたら、3番はベストやわ!」と言うと、
「それもそうね、真ん中だもん。若い石破さんと石原さんを従えて、貫録あるもんね!」と、さっきまで(うそ)泣き顔だった聖子ちゃんもニコニコ。
・・・・総裁選挙とはいえ、こういうくじ引きの順番まで、必死なのだ。
でも、こうして見渡すと、国会議員20人の推薦人を集めるだけで、総裁選挙は終わってしまった気がする。
なぜか?
単純に計算しても、この時点で議員票は100票が固まっている。
国会議員は199名(衛藤征四郎副議長は党籍を離れているし、松浪健太氏は離党したので投票権がない)。
もちろん、各陣営ともに30票以上は持っている。
だから、150票前後は、すでに固まっているわけだ。
8割がたが固まっている。
勝負の行方は混とん。
当然、1回目の投票で過半数を超えることは至難のわざ。
したがって、マスコミ諸氏も騒いでいるように、1位と2位は誰か!だ。
決選投票が現実味を帯びてきた。
負けた3位から5位の票は、どこに流れるか!
そこでポイントとなるのは、党員投票。
党員投票で、圧倒的な票が出なければ、議員票の合従連衡が帰趨を決める。
しかし。
あまりにも党員票で後塵を拝した2位候補が議員票の決選投票で逆転で勝利すると、
「世論をひっくり返した!」と、国会議員が叩かれる。
したがって、党員投票をだれが制するか、が勝負。
でも、それは 人気投票に堕する恐れもある。
難しい判断だ。
したがって、今日からの連休で出演するテレビ討論の出来栄えが、党員投票を左右すると思われる。
下馬評では、石破〜石原〜安倍〜町村〜林の順。
しかし。
ここにきて石原候補が急ブレーキ。
昨日の舌禍が批判されている。
「福島第一サティアン」発言だ。
福島県の議員ばかりでなく、ネットでも暴言と指摘され、大幅に人望を落とした。
だからテレビは怖い。
石原さんは過去にも、エイリアン発言や、「尖閣に(人は住んでないから)中国は攻めてこない」発言など、腰も軽いけど口も軽い、との評判。
あれこれと、発言の吟味がされるテレビ討論。
町村候補を推薦人として支援する俺としても、適宜適切なアドバイスを町村候補に届けたい。
11時からは、党本部8階ホールにて、立会演説会。
各自15分ずつ。
・ お詫びから入った安倍さん。
・ 説明が長い石破さん。
・ オールラウンダーの町村さん。
・ 気力上滑りの石原さん。
・ 背広が目立つ林さん。
5名とも、民主党内閣の閣僚と比べると、やはり、発言の裏付けと重みは、比肩しようがない。
キャリアの違いを感じる。
民主党政権が決めた新エネルギー政策「2030年代原発ゼロ」についても、容赦なく、
「地球温暖化対策との整合性がない」
「アメリカをはじめ諸外国との調整は済んでいるのか?」
「代替エネルギーの見通しは?」
「経済への影響は?」
「危機管理はどうあるべきか?」
「想定外と口にしてはならない!」
と、総合的な見地から演説が続く。
この5名が、いずれ総理になり、内閣の一員になり、党幹部になるのだろう。
政策の方向性、ベクトルに大きな違いはないので、チームを組んで戦える5名だと思う。
お昼ご飯は、町村陣営の党本部5階で、カツカレー。
午後から議員会館の部屋に戻り、選挙運動へ。
20時まで、議員会館で執務。