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はせ 日記
平成24年
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■8月20日(月)

 4時57分起床、ニュースチェック。
 北國新聞では、昨日の「森劇場」を、詳細に伝えている。
 新幹線建設石川県民会議での、FGT批判。
 「どうして、暫定だ!との一札を政府与党で申し合わせて文書にしなかったのか!」との怒髪天を衝く勢いの怒り。
 そして、県政懇談会での新幹線「白山」認可駅の主張。
 谷本知事批判も歯に衣着せぬ率直さで、隣で聞いているこちらとしても、「ちょっと言い過ぎじゃない?」とハラハラするほど。
 自民党の重鎮大物県議(福村さん、稲村さん、向出さん)にまで、その火の粉は飛んでいくので、何と言っていいやら、冷や冷やし通し・・・
 でも、県政の裏舞台で語られていたことが白日の下にさらされて、「情報公開」という点では、これ以上はない証言。
 なるほど、そうだったのか!!と、財務省や国土交通省や谷本知事の思惑が透けて見えて、わかりやすい。
 でも、実情が分かって得心しただけでは、森先生が意を決して告発?した意味がない。
 これからどうすべきか?!なのだ。
 そのヒントが、森先生の過激発言の随所に散りばめられているのだが、そのことに気付いている県政関係者や県庁関係者はどれほどいるだろうか。
 記事を拝見していてそう思う。
 いずれも、「最後の大物代議士」の遺言(のつもり、本人はまだ死んでいないと言っているけど)。
 引退し、議員バッジを外した政治家の発言は、残念ながら重要視して取り上げられることはないので、まさしく、政治家としての遺言。
 42年間、選挙区ばかりではなく、石川、北陸、日本、世界の平和のために尽くしてきたがゆえに、言い残しておきたい言葉の数々。
 選挙を控えていては、遠慮して言えなかった事実の数々。
 引退すると公表したからこそ、遠慮会釈なしにいえることば。

 県民会議の終了後、民主党の一川さんは、
 「無礼だ!」と、いつものように怒っておられたが、怒るポイントがずれている。
 森先生は無礼を承知でこれまでの経緯と事実を語り、与党民主党の善処を促しているのだから、そのポイントにこそ、一川さんは答える必要がある。
 何が、故郷の人のためになるか、だ。
 何が、石川や北陸のためになるか、だ。
 何が、日本のためになるか、だ。
 そのためなら、森先生は、嫌われたって疎まれたってまったく構わないのだろう。
 そういう覚悟を、あえて、我々若い政治家に見せている。
 だからこそ、引退表明後の発言は、批判ではなく、事実の公表であり、政治家の遺言なのだ。

 7時45分、小松空港を出発し、9時には羽田空港到着。
 羽田空港からは、専修大学に直行。
 お盆明けではあるが、首都高速はすいていた。
 学生は、インカレ目前、減量とコンディショニングの最終調整。
 佐藤満ヘッドコーチ、久木留コーチとミーティングし、来年度のスカウティング方針を確認。
 さっそく体育事務部の新関さんのもとに集まり、具体的な条件を詰めあう。
 特待生を含め、レスリング部に割り当てられたスカウト人数は決まっている。
 その割り当てられた条件の中で、最終調整をするのが新関さん。
 どのクラブも、「一人でも多く」「より良い成績の選手に特待枠を」と、鵜の目鷹の目。
 我がレスリング部としても、スカウト候補選手、その保護者、その高校監督などと、詰めに詰めてスカウトを行い、絞り込んできている。
 30分ほどの交渉の結果、大枠が決まり、新関さんにお礼を申し上げて、解散。

 佐藤コーチなどは、
 「馳は優しすぎるんだよなぁ!」と言うし、
 「満が厳しめに言って、俺が間に入ってちょうどいいんだよ。新関さんにも立場があるし。この後も11月までに最終調整があるしね!」と、やり取りしているのを、知らんぷりしながらもしっかり聞いている久木留コーチ。
 いいトリオだ。
 現状の方針が実現できれば、今年のスカウトは100点満点。
 欲を言えばきりがないけれど、やっぱり、「欲しい選手」はどこの大学もほしい。
 その競争に勝つためには、誠意しかない。
 入学してからの面倒もしっかり見なけらばならないし。
 進学や就職の面倒ももちろん見なければならないし。
 もちろん、手取り足取りではなく、自立させなければならないし。
 それこそ、平生恒常の指導あるのみ。
 道場でしばし学生の動きをチェックしてからは、国会へ。

 朝から、秘書の運転している隣で、次から次へと電話連絡30本以上。
 かけたり、かかってきたり。
 週末の諸江国政報告会開催御礼、BBQ大会お招き御礼、各高校の先生とスカウト情報交換、秘書との日程調整・・・
 気が付いたら、携帯電話の電源が切れそうになっていた。
 ふと思う。
 携帯電話の無い昭和時代には、国会議員はどうやって連絡を取り合っていたんだろうか?と。
 カーテレビでは、ロンドン五輪メダリスト銀座パレード。
 生中継。
 なんと、推定50万人。
 その盛り上がりぶりを見ているだけで、涙がこみ上げてくる。
 オリンピックはすごい。
 2020年東京五輪招致、その決定打が、国内世論。
 開催能力は最高。
 ところが、ライバルのマドリッドやイスタンブールに唯一負けているのが国内世論。
 ぜひ、「復興五輪」としての位置づけで、2020年東京五輪招致の盛り上がりを持続していただきたい。

 お昼には国会に到着し、すぐに国対正副会議。
 今週の国会運営のテーマは4つ。
 @ お盆中の外交事件を審議する予算委員会開会(22日と23日。衆参一日ずつ。)
 A 領土問題(竹島&尖閣諸島)や天皇陛下侮辱発言で、韓国や中国の挑発を非難する国会決議
 B 原子力規制委員会の国会同意人事の民主党内の混乱。これでは9月1日に発足できない。
 C 選挙制度改革法案の審議入り(民主党が強行採決する構えを見せていることへの抗議)
 まずは、今週中に予算委員会を開会し、韓国大統領や香港漁船の挑発問題を、いかに国家として対応していくかについて、野田総理の見解をたださねばならない。
 今国会は残り3週間。
 会期末の9月8日までに民主党政権の未熟さ露呈させ、解散に追い込まなければならない。
 その最後のテーマは、二つ。
 @ 公債特例法
 A 選挙制度改革法(民主党案と自民党案)
 この二つの法案処理に、どのような方針を示してくるか。
 3党合意で、「税と社会保障の一体改革」関連8法案処理に協力した。
 今後、国民会議や税制改正や価格転嫁対策や逆進性対策やマイナンバー法案などなどで、3党合意の推進をしなければならない。
 でも。
 民主党の政権の正統性が失われた(マニフェスト崩壊と分裂)以上は、一刻も早く国民に信を問い直さねばならない。
 それもまた、憲政の常道。
 TPPも、沖縄問題も、オスプレイも、政策を適切な落としどころに持っていけない民主党政権。
 そのうえ、領土問題まで。
 近隣諸国に侮られるような政権では、「誇れる国家」と胸を張れない。
 外交や安保で、毅然とした対応と、調整能力を発揮するにも、ここは安定政権の枠組みが必要。
 参議院での議席数は、どの政党も過半数を得ていない。
 そんな状況で衆議院を解散する以上は、以下の合意が必要。
 「次の総選挙で第1党となった政党を軸に、政策連合」
 「次の総選挙で第1党となった政党を軸に、政界再編」だ。
 そうするしかなくなる。

 16時、国対に、財務省幹部が、ごあいさつにお見えになる。
 勝さん(事務次官退任)、真砂さん(新事務次官)、木下さん(主計局長)、古谷さん(国税庁長官)、田中さん(主税局長)。
 岸田国対委員長がお見えになるまでしばし、スポーツ談義。
 「ロンドン五輪でメダル数獲得競技が増えたんは、何故か?」
 「どうして柔道男子は弱くなったんか?」
 「NTC効果は?」
 「マルチサポート事業効果は?」
 「次は霞ヶ丘国立競技場改築!」
 「東京五輪招致!」
 などなど。

 18時過ぎ、久しぶりに自宅に戻る。
 おりんさんは、リビングでのんびりしていた。
 いっしょにコンビニに行ったり、テレビを見たりして、過ごす。 


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