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はせ 日記
平成24年
8月13日(月)

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■8月13日(月)

 5時起床。
 ロンドン五輪閉会式を見ながら、自分なりに、この五輪を総括してみた。
 近代五輪生みの親、クーベルタン男爵。
 英国人。
 英国人のスポーツ熱を再認識させたロンドン五輪。
 会場の声援も、五輪を観り上げる演出と考えれば、ロンドンっ子は最高の演出家ぞろいだったのではないか。
 スポーツを楽しむに、「する、見る、支える」と、多面的な要素をスポーツ基本法で我が国も規定した。
 その意味では、選手と観客、サポーターがツイッターでつぶやきあったのもロンドン五輪の特徴。
 「つながる五輪」とでも形容できよう。
 スポーツ振興という面から、スポーツのすそ野を広げるに、満点効果はあったように思う。
 日本選手団の金メダルは、期待の15個に大きく届かず、7個。
 なぜ届かなかったのかは、柔道の不振、水泳の北島の敗北、体操団体男子の落下が影響か?
 でも。
 メダル総数は過去最高の38個。
 こちらをこそ高く評価すべきではないか。
 JOCと文部科学省の強化連携のたまものと、高く評価していいと、思う。
 まず、JOCは、ナショナルトレーニングセンターを拠点として、着実に強化策を練り上げ、底上げを果たした。
 「NTC世代」の勝利ともいえよう。

 文部科学省は、第一次・二次スポーツ振興基本計画に基づき、中期的に強化費を増額してきた。
 とりわけ、マルチサポート事業の効果が大きかった。
 全額国費。
 設備・器具開発、スポーツ医科学支援、栄養学サポート、情報戦略部隊の活躍。
 何よりも、その拠点として、JISSやナショナルトレーニングセンターがフル稼働。
 エリートコースの創設や、ナショナルコーチ制度も充実。
 トップレベルの競技スポーツを取り巻く環境が、格段に飛躍した効果。
 「スポーツは国策」「チームJAPAN」の成果と断言できる。
 スポーツ基本法の成立も好成績の後押しをしたと言えよう。
 では、これからのスポーツ政策をどうすべきか、の課題を挙げてみたい。

 @ toto法(スポーツ振興投票法)を改正し、さらにスポーツ振興財源を確保すること
 A 霞ヶ丘国立競技場の改築(新築)
 B スポーツ団体の連携(文部科学省を軸に、NAASH、JISS、体協、JOC、自治体の地域スポーツセンター、体育大学、企業等)
 C セカンドキャリアへの道筋(リカレント教育や、プロアマ交流解禁)
 D 地域スポーツクラブと、中体連・高体連との協力関係構築
 E 障碍者スポーツ団体の専用NTCや地域運動施設開放
 F チームJAPANのもと、各競技団体のトップレベルの交流
 G 各スポーツ団体のガバナンス・財務体質の強化
 H スポーツ仲裁制度への、各競技団体の応諾義務の受諾
 I スポーツ外交への参加(とりわけ、各競技団体の世界連盟への理事輩出と、IOCへの影響力強化)
 J ローザンヌ(IOC本部)に日本事務所設置
 K WADA(世界アンチドーピング機構)への影響力強化
 L スポーツの啓発・広報体制強化
 ・・・そんなことを考えていると、スパイスガールズが特別再結成されて閉会式に登場。
 ベッカム夫人のヴィクトリアもいるぞ!
 いいなぁ、このスペシャルな空間。
 こういう五輪特有の華やかさも、国際社会の平和を維持するために大切だと思う。
 五輪は平和であればこそ。
 韓国サッカー選手の「独島は韓国の領土!」プラカード事件もあったが、あまり政治的にエスカレートしないことを願う。
 いや、政治的に扱うべきではない。
 政治家は、スポーツ環境整備に影で汗を流すべきで、政治の表舞台でスポーツを利用すべきではない。

 新聞各紙を読み込み、この17日間の感動の数々を思い起こす。
 すばらしい五輪だった。
 自分がロス五輪に出場したのは、アフガン問題にあおられてソ連のボイコット騒動のあった1984年。
 ちょうど星稜高校に国語科教員として赴任した、その夏。
 28年前。
 国際紛争に影響を受けるとともに、商業五輪の幕開けの時期でもあった。
 テレビ放映権やロイヤリティ(商標権)で、「五輪はもうかる!」と、証明された五輪だった。
 時代の流れに応じ、五輪の位置づけも変わるのだろうが、やはり、平和あればこその五輪という原点を守らねばならない。 

 10時半には小松空港に移動し、搭乗手続き。
 2階の「中佐」で朝昼兼用ごはん。
 弁慶うどんと、揚げごはんと、なめこおろし。

 11時50分には羽田空港に到着し、国会へ直行。
 国対で執務。

 15時半には、ナショナルトレーニングセンターへ。
 専修大学レスリング部の強化合宿参加。
 あれ?
 マスコミが4社も取材に来ているぞ?
 五輪は終わったのに、なぜ?
 取材を受けていた江藤正基JOCエリートコース監督に聞くと、
 「米満効果と、NTC効果の取材ですよ! 馳せんせい、これからもスポーツ振興頼むよ!」と、鼻息荒い江藤さん。
 いや、ロス五輪のグレコチーム主将だった関係からいえば、江藤大先輩。
 やはり、こうしてマスコミで取り上げられることは大切。

 練習では、グレコチームを中心に技術アドバイス。
 押し、差し、突き落とし、引き込み、左右のバランス、膝の使い方・・・・
 「グレコの差しは、足!」をキーワードに、下半身の踏込を指導。
 また、ガッツレンチの鋭角的な膝の入れ方も指導。
 「膝と肘は連動するように!」と、ローリングする時の軸を意識するようにアドバイス。

 練習後は、専修大学チームを集めてミーティング。
 怪我と減量へのアドバイス。
 試合まであと10日。
 ここからの調整が勝敗を分ける。
 せっかく強化してきたのだから、
 「最高のコンディションでインカレに臨もう!」と、意識の切り替えをアドバイスする。

 20時、ようやく自宅に戻り、晩ごはん。
 魚の干物。
 イカの塩辛。
 サラダ。
 「鎌倉の宮下さんのところに行ってきたお土産よ!」とママ。
 黄色いティシャツまでお土産にいただいてきたそうで、宮下さん、ありがとうございます!

 22時、早々と寝る。 


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