ん?
テレビをつけたまま寝てしまっていたようだ。
歓声の中で目を覚ますと、ちょうど小原日登美が決勝戦を闘っている途中。
がばっと飛び起きる。
第1ピリオドを先取された小原が、猛攻。
前捌きで崩し、バックを取って、貴重な1ポイントを奪取。
場内割れんばかりの大歓声。
「オバラ」コールまで自然発生。
ロンドンっ子まで味方につけてしまったか。
それだけひたむきな戦い方が、国籍を超えた観客の心に伝わったのではないか。
第1ピリオドを落としていたが、スタミナで上回る小原は、第2第3ピリオドを連取。
やった、優勝、金メダル。
おめでとう。
表彰式の映像に佐藤満コーチが映っていたので、国際電話をかける。
「おい、みつる、テレビに映ってるよ、清水コーチの隣に、頑張ってるじゃないか!」と、声をかけると、
「左に左にと、まわっているから、違う、右回りだ〜〜って、叫び続けてたよ!!!」と、興奮の極み。
いいなぁぁ、俺も応援に行きたかった、ロンドン。
でも、税と社会保障の一体改革法案修正合意案の提案者。
国会最優先。
でも、公明党の池坊先生は、ロンドンに行ってるんだよなぁ・・・
うらやましいが、まぁ、それはさておき、次は伊調馨の3連覇がかかった決勝戦。
しかし。
こちらが緊張するまでもなく、横綱レスリング。
中国選手の両手リストをコントロールし、ステップでフェイントをかけた瞬間に両手を離し、相手の腰が浮いた隙間に強烈な両足タックル。
3ポイント奪取する、これぞ両足タックルのお手本というようなすご技。
男子の強化合宿にやってきて、組手では世界一上手な55キロ級世界3位の稲葉泰弘選手や男子フリースタイルの田名部コーチと徹底的に組み手をやっていたが、それがこうして五輪という最高の舞台で花開いた。
本当に努力のたまもの。
パワーも技術も度胸も哲学もある、文武両道のサムライ戦士。
この第1ピリオドの両足タックルで、すでに勝負はついたようなもの。
2ピリオド目は、焦って出てくる中国選手を組み手で軽くいなして、タックル切りからゴービハインド。
守りも鉄壁だ。
こういう技ができるのも、攻めるレスリングに衣替えしたから。
その意識の高さに、敬意を表したい。
文句なしの金メダル。
これからもっともっと強くなる選手だ。
日本選手団、一気に2つの金メダル奪取。
これで勢いがつき、明日の吉田沙保里の金メダルにつながれば、なおうれしい。
朝のニュースは、この金メダル2個の快挙と、「自公民3党党首会談合意」の2つがメイン。
寝不足のまま、8時前には国対に入り、執務。
9時10分からの国対正副会議では、昨日の一連の流れが報告され、「谷垣総裁の決断を支える!」と確認。
ただ。
本会議での不信任決議案取り扱いについては、
「長崎と広島原爆犠牲者に対する黙とうの後、速やかに退席し、棄権。どうも、7〜8名は賛成する方もいるが、それは気持ちははわからないでもないので、対応を幹部に一任する!」と、ちょっと歯切れが悪い。
不信任決議案は、1国会1回に限る(一事不再議原則)。
今回の提案理由は、「3党合意の税と社会保障一体改革関連8法案廃案」を目指してのもの。
我々は、党首会談で「成立に合意」した立場であり、その他野党の提出する不信任決議案には賛同できない。
でも、我々自民党は、この野田政権を信任するほどのお人よしでもない。
・・・そういう理屈から、欠席。
でも、「欠席戦術は国民にはわかりづらい!」と、堂々と出席して不信任決議案に賛成したいという自民党議員の気持ちも、これまでの経緯からして、わからないでもない。
賛成するのは、小泉さん、中川さん、河井さん、松浪さん、菅さん、塩崎さん・・・・っていう、このあたりの方々。
黙認、かな。
お昼に、健康センターで、しばしウェイトトレーニング。
上半身中心に50セット。
夕方18時より、本会議。
黙とうののち、退席。
18時半より、エイベックスの松浦社長、そして、杉良太郎さんと、会食。
21時より、BS11テレビ生中継 出演。
「50代の国会議員が、人生観とこれからの社会保障を語る」というテーマ。
民主党の福山哲郎参議院議員と同席。
終了技、22時過ぎには帰宅。
ロンドン五輪大会14日目。
さっそく、女子レスリング。
浜口京子は、初戦、1ー2で判定負け。
第3ピリオドのクリンチ権を得たのに、うっちゃりで返されてしまった。
腰が高いまま前に突進したのが裏目に出た。
でも、それもまた浜口さんの魅力だったから、何とも言えまい。
55キロ級の吉田さおりは、危なげなく決勝進出。
ワールドカップで負けたロシア選手にも準決勝で雪辱した。
いよいよ、オリンピック3連覇に挑む。