午前3時30分起床。
さて、外は晴れているだろうか。
もそもそと起きだして空を見上げれば、ガスはかかってはいるけれど、晴れ。
星もまだ見える。
良かった。
しかし、頂上に上がってそのまま降りるというルートでは、スケジュールが間に合わない。
思案の挙句、頂上アタックを断念。
4時、室道スタートし、百坂町の仲間とともに、下山開始。
20分後、黒ぼこ岩で、腕組み。
どっちのルートを行こうか迷う。
登山のベテラン、もっちゃんの言うには、
「砂防新道のほうが時間が計算できるし、危なくない。観光新道は滑るから危ない!」だった。
しかし、馬のたてがみから眺めるパノラマも捨てがたい。
黒ぼこ岩の頂上で思案の挙句、観光新道ルートへ。
やっぱり、せっかく登山したからには、絶景を目にしておきたい。
足取りも軽く、馬のたてがみルートを一気に下りる。
高山植物の群生地帯などが目の前に広がり、まさしく霊峰白山。
ちょうど5時には、ご来光を拝める時間帯であり、頂上の方角に向かって、4人そろって万歳三唱。
急峻な坂道続きではあったが、ほぼノー休憩で一気に下る。
予想通り、4人は7時過ぎには別当出合に到着。
怪我もなく無事に下山で来て、感謝。
山の神様にありがたくも拝礼をし、白山登山終了。
北鉄バスに乗って、市ノ瀬へ。
永井旅館でお風呂に浸かり、ひげをそり、背広に着替える。
気持ち新たになる。
これからの日常生活にみなぎる鋭気を与えていただいた。
霊峰白山。
感謝の登山会。
企画をしていただいた石原社長ご夫妻、ありがとうございました。
ハンドルを握り、白峰村を通り、安全運転で、金沢に向かう。
10時半、ホテル日航金沢に到着する前に、街頭演説。
11時より、苗代明彦金沢市議会議長、就任祝賀会。
ごあいさつ。
「9月の金沢市議会は、被災地のがれき受け入れ方針の山野市長に対して、大きな市民の意思を示す場所となるはず。山野市長を支え、市民の意思を明確にするためにも、苗代議長の差配に期待します!」と。
祝賀会は、最後まで参加させていただく。
終了後、街頭演説へ。
香林坊交差点〜元車交差点〜玉鉾交差点
〜西南部交差点〜古府西交差点。
照りつける夏の太陽。
汗がにじむ。
テーマは3つ。
@ 税と社会保障の一体改革法案成立
A 現時点で原発再稼働やむを得ず。同時に、今後のエネルギー計画見直し、再生可能エネルギー普及への投資が必要!
B いじめ自殺対策は、第3者調査機関設置と、教師力強化
などを申し上げる。
15時過ぎ、産業展示館2号館へ。
全日本プロレス金沢大会。
大会実行委員長として、来場者にごあいさつ。
レスラーや、興行関係者にも、ごあいさつ。
16時試合開始。
いいなぁ、この開始ゴングの音。
俺も試合したいなぁ・・・・
北村茂男代議士もご来場であり、いっしょに開会のご挨拶を申し上げる。
そして試合観戦。
ここまでは、スケジュール通りだった。
ところが。
ご来場の公明党石川県本部長、増江 啓県議より、耳打ちが入る。
「森先生が、本日の会合で、次の総選挙不出馬の意向を表明されたようですよ・・・・」と。
え?
すぐに、その会合(ご子息の一周忌法要)に参列されていた、中村勲県議と下沢よしたか県議に電話連絡。
未確認情報を確認すると、事実だった。
「なんでや?」
いてもたってもいられず、すぐに森先生の携帯電話に連絡。
やっぱり事実だった。
「俺がいつまでも居座っていたら、若い人の出番がなくなるだろう!馳君たちも立派に育ってくれたし、これからは君や岡田君が県政や国政をリードしていきたまえ!」と、なぜか、晴れ晴れとしてお声でお話になる。
息子さんの一周忌に勇退宣言。
よっぽどの覚悟。
しかし、われわれ森門下生としては、すんなりと、ハイそうですか、とはいえない。
寝耳に水。
「お気持ちは承りましたが、一度直接会って、お話してください。」と、申し上げると、
「それはいいですよ。でも私の決心は変わりません。」とまでおっしゃる。
力が抜けていくような、眩暈をしそうな、そんな気分。
確かに、事あるごとに、失礼を顧みず、ご本人の目の前で、
「いつの日かは森先生も引退されますし・・・・」と、発言を繰り返しては来ていたが、それは遠い未来のことかと信じてこそ言えた言葉。
まさかそれが今、現実となると、「何でですか?」の言葉しか出てこない。
時間は待ってはくれない。
だからこそ、いつか来るこの日に備えてきたつもりではあったが、動揺は隠せない。
偽らざる心境。
プロレスどころではなく、会場を後にし、平成24年度自民党金沢支部校下部会 総会懇親会へ。
ここでも、森先生勇退発言は駆け巡っており、紐野県議のごあいさつに、会場内はざわめきと驚きが広がる。
来賓の山野市長も、
「森先生には、これからも是非ともご指導いただかねばならない」と、あいさつの中でそうおっしゃる。
総会後は、懇親会。
全テーブルを回りながら、日ごろのご支援に感謝するとともに、これからの戦いに向けての覚悟を誓い合う。
いよいよの決選に備える、固めの杯。
懇親会お開きの後、岡田直樹県連会長と、今後のことについてミーティング。
20時半、全日本プロレス金沢大会打ち上げの宴席へ顔出し。
武藤敬司選手、KENSO選手、船木選手同席。
本日の激闘の御礼を申し上げる。
ここでうれしいビッグニュースが。
女子プロゴルフのサマンサタバサ
ガールズコレクション・レディーストーナメントで、木戸愛選手が初優勝。
お祝いのお電話を、横須賀の木戸さんにかける。
お母さんの一二三さんも大喜び。
お父さんは、武藤選手と俺の大先輩。
「よかったですね、努力のたまものですね、これからも応援しています!」と、喜びもいっぱいのお父さんに申し上げる。
武藤選手もことのほか嬉しそう。
ちっちゃなころから知っているめぐちゃん、こんなに立派に成長するなんて、本当にうれしい。
おめでとう。
21時半、8番らーめん森本店(金沢市百坂町)で晩御飯。
山田ひろし、もっちゃん、でむちんも集合。
白山登山、プロレス、森先生の勇退発言、木戸愛選手の優勝など、サプライズの多かったこの1日を振り返りながら、生ビールで乾杯。
いろんなことを考えると、感慨は深い。
人生、山あり谷あり。
それもまた、人生。
だからこそ、前向きに。
夢と理想を求めて坂道を上り続けていきたい。
未来は、自ら切り開く。
夢は、自らが実現する。
あきらめたらその時点で、終わり。