衆議院議員
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はせ 日記
平成24年
6月12日(火)

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■6月12日(火)

 3時31分起床。
 予算委員会の資料読み込み。
 生活保護の申請〜審査〜支給決定〜再確認〜支給解除の流れって、ドラマそのもの。
 市役所の窓口で、幾多の修羅場が演じられている。
 そこに、日本人のモラル暴走を見る思いがする。
 これじゃ、いかん。

 6時半、シャワーを浴びて、出発準備。
 すると、妻が言う。
 「今日は、おりんの運動会よ!」
 「俺は、国会質問なんだ・・・・残念!」
 「ええええ、来れないのぉ?」
 「だって、テレビ中継もあるし・・・ごめんなさい!」
 「中学校最後の運動会なのに!」
 ・・・・と、言われると、ぐっとくるパパなのであった。
 まさか高校生になってまで、運動会には行けないだろうし。
 地元の公立中学校だから、当然、近所のお友達ばかり。
 子どものころから顔見知り。
 成長した姿を見たい。
 最後の運動会、なんとしても、行きたいんだけどねぇ・・・予算委員会は欠席できないし(あたりまえ)。
 「じゃあ、午後から来れば?」
 「午後からも、中央公聴会の質問があるんだ!」
 「えええええええええええええ!」と、必要以上に甲高い声を出す妻なのであった。
 俺のほうが残念だぜ。
 後ろ髪をひかれながら、国会へ車を走らせる。
 今日は、曇り空。
 天気予報では、午後から雨。
 なんとか、中学校最後の運動会、全競技終了までもってほしいなぁ。

 7時23分、登院ボタンを押して、3階の国対控室へ。

 8時半、予算委員会の野党理事懇談会。
 「社保税特別委員会の修正協議をにらみながら、内閣改造後初の予算委員会です!」と、自民党の岸田委員長よりごあいさつあり。

 9時、予算委員会 開会。
 NHKテレビ中継。
 総理はじめ全閣僚出席。
 郡司さん(農水相)、羽田さん(国交相)、滝さん(法相)、森本さん(防衛相)。
 新閣僚も、緊張気味。
 自民党は、石破茂筆頭理事に続いて、不肖馳浩、35分間の時間をいただく。
 まずは、会期延長問題について!
 @ 修正協議とは、合意前提か?・・・その通り。
 A 今国会で成立を期すか・・・その通り。
 B 参議院でも成立を期すのか・・・参議院でも成立を期す。
 C 会期延長を申し入れるべきでは・・・修正協議の推移をみて
 なんだよ、会期延長のところで、急に歯切れが悪くなる野田総理。
 会期延長の決断ができていないのか?
 そりゃおかしい。
 公債特例法とか、原子力規制庁設置とか、この国会で必ず通過させなければならない法案は、会期延長なくして衆議院と参議院では成立しない。
 そんなことは、国対委員長経験者の野田総理は百も承知のはず。
 会期末10日前の今日に至っても、与党より延長の申し入れなし。
 「野党が言うのもなんですが、こんな重要法案を残しておいて、閉会というわけにはいきませんよ。延長の申し入れをしてください!」
 と、ここまで行っても言質を与えない野田総理。

 なんでや?
 よっぽど民主党内政局が心配なのか?
 それとも輿石さんが信用できないのか?
 いやいや、輿石さんがいうことを聞かないのか?
 いずれにしても、党内政局に翻弄されている野田総理。
 よっぽど自民党のほうが協力的。
 修正協議で、自民党の「社会保障制度改革基本法(素案)」を受け入れてさえくれれば、修正協議は整うのですよ。
 ・・・でも、それを民主党に持ち帰った瞬間に、党内がハチの巣をつついたような騒ぎになって、破裂することを心配しているのか?
 それは、突き詰めていえば、総理の決断次第。
 これじゃ、伊吹さんや野田毅さんや町村さんや額賀さんのほうが、よっぽど野田総理の政治生命を支えていると言える。

 続いて、本日の本題へ。
 パネルで、高層マンション2棟の写真を見せる。
 関西の有名芸人さんのおかんと、次兄の住むマンション。
 隣同士。
 でも、おかんは、生活保護受給。
 扶養義務者の息子(次兄)がそばに住んでいるのに。
 長男は海上自衛官、そして三男は芸人さんで、年収2000万円。
 ・・・・
 この芸人さんに対する個人攻撃ではない。
 どうしてこういう生活環境で審査が通り、支給決定されたのか、という問題だ。
 こういう事例が放置されていては、
 「じゃあ、うちもマンションを息子名義にして、ローンが苦しいからって生活保護を申請しよう!」
 「この事例が違法ではないのなら、うちだってもらえるはずよね!」
 「ずるい!」
 「正直者がバカを見る!」と、なってしまう。
 生活保護法第四条では、扶養義務者の支援がすべてに優先する。
 そして、第七七条では、費用返還義務についての規定もある。
 もし、福祉事務所と扶養義務者との協議が整わなければ、家庭裁判所への申し立てもできる。
 さらにさらに、日ごろの情報共有や相談者として、民生委員の活用もすべきだ。
 いかにして抑止力を働かせるか、を、モラルの暴走した国民に示すべきではなかろうか?

 お昼ちょうどに終了。
 終わりの5分間は、残念ながらテレビ中継なし。
 ここでは、国家公安委員長の松原大臣に、「生活保護ビジネスの実態と摘発対策」について聞いていた。

 お昼休みの後、13時半より、修正協議の報告あり。
 新聞で報道されるほどは、前に進んでいないとのこと。
 なぜならば、現場で合意しても、民主党のまとめ役の細川さんや長妻さんは、党内で信頼されていないので、まとまるかどうかわからない、とのこと。
 ・・・・さもありなん・・・

 14時より、社保税特別委員会の中央公聴会。
 子ども子育て新システムについて。
 不肖馳浩、ここでも質疑に立たせていただき、15分間、問題点を公述人にうかがう。
 「現行制度でも、横浜市は待機児童対策をできたのではありませんか?」・・・限界だ。
 「現場で必要なことはなんですか?」・・・基礎自治体に権限と財源を寄越してほしい。
 「文科省と厚労省の財源を、行政の側で一元化すればいいだけではありませんか?」・・・その通り。

 就学前の子ども。
 保育と幼児教育を一体的に提供してくれる施設を整備したい。
 そして、我々政治の側は、安定的な財源を得て、提供したい。
 現行制度の不備を、なくしていきたい。
 ・・・・これは、与野党共通項。
 どうして新システムという、複雑怪奇な仕組みができてきたのか?
 どうみてもパッチワーク的。
 寄木細工。
 現行制度の専門性を維持しながら、幼保連携型の認定こども園を拡充していくことのどこに問題があるのだろうか!?
 保育所の幼児教育の質の向上とは、ひとえに、「保育士の処遇改善と、研修の充実」にほかならない。
 そして、幼児教育を専門的に担う幼稚園での、預かり保育の拡充も、現実的な対応。
 それらのための安定的な財源確保については、与野党一致しているはず。
 ・・・どうも、ここらあたりに落としどころがあるような気がするのだが。
 待機児童対策は、認可保育園の拡充を原則としながら、小規模保育や家庭的保育や事業者内保育の拡充をしていけばいい。
 新システムのいいところは、福田内閣から引き継いでもいるのだから、ここは民自公の合意は得られるような気がするのだが。

 17時、幼保関係者と意見交換。

 17時半、自民党合同部会。
 テーマは新システム。
 文科、厚労、内閣の3部会合同で、新システムへの対応を決定。

 19時より、国対懇親会。
 21時半終了。
 地下鉄銀座線で、田村憲久代議士と一緒に帰宅。
 途中で、文部科学省の生涯学習政策局長の合田さんと合流。
 「あれ、どうしたの?」
 「ちょっと飲み会で?」
 「自分の車あるじゃないですか?」
 「電車のほうが早いんだよね!単身赴任だし・・・」
 などと、おやじ話で盛り上がりながら、帰宅。

 小雨のなか、駅から歩いて自宅に戻る。
 おりんさんが着替えもせずにリビングソファで寝ていた。
 運動会で疲れ果てたのかな。
 「起きて自分の部屋で寝なさい!」
 と、声をかけると、夢遊病者のように、階段をのぼっていくのであった・・・・


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