衆議院議員
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はせ 日記
平成24年
5月30日(水)

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■5月30日(水)

 5時14分起床。
 ニュースチェック。
 松井秀喜選手、タンパベイ・レイズへ。
 マイナーのダーラムから、メジャー昇格。
 昇格したその試合で、いきなり、2点本塁打。
 大舞台に強い精神力。
 チームは2−7で負けたので孤軍奮闘。
 でも、期待に応え、まじめに努力する姿こそが、メジャーリーガー。

 11時より、野田総理と、小沢一郎さんが会談。
 そのことがニュースになること自体、異常。
 おなじ民主党でしょ?
 こんな党内分裂をさておいて、野党に協議を求めること自体が、間違っている。
 会談は、1時間半。
 案の定、物別れ・決裂。
 「待ったなし、賛成してほしい」と、頼む野田総理に対して、
 「大増税の時期ではない。賛成はできない!」と、持論を繰り返す小沢さん、という構図が、お昼にはニュースとして流れる。
 民主党内の分裂が、今後の政局にどう影響を及ぼすか。
 野田総理が小沢さんを切るか、切れるか?
 小沢さんが自民党に声をかけて「内閣不信任決議案」を、提出する事態になるか?
 自民党は、小沢さんとは手を握らない。
 マニフェスト撤回が、自民党の方針だからだ。
 マニフェスト至上主義の小沢さんとは、組まない。
 では、どう転ぶか?
 @ 衆議院で政府案のまま採決され、自公が反対のまま参議院審議へ。
 A 参議院では、問責大臣が後退しなければ一切の審議はしない。
 B にっちもさっちもいかず、今度は野田総理問責決議案可決。
 総辞職か?
 あるいは、もし参議院で審議されたとしても否決され、衆議院での再可決もできず、解散か総辞職。
 その間、
 @ 問責2閣僚の交代
 A 原子力規制庁→(政府案修正)→原子力規制委員会の設置
 B 特例公債法案の成立
 という3件が処理できるかどうか。
 どう考えても、これだけの国会運営を、6月21日までに終わらせることはできない。
 となると、会期延長するかどうか?
 昨年のことを考えると、おそらく8月下旬まで延長するのではないか?
 どうにもならなくなった野田総理は、輿石幹事長をどこまで信用するか?
 ・・・輿石さんは民主党分裂を避け、解散を先延ばしすることが最優先で動いている。
 とすれば、野田さんは、輿石さんを取るか、自公を取るかだ。
 ・・・どう考えても、自公に協力を求めてくるしかなくなる。
 「待ったなし」 「不退転」 「政治生命」 「今国会で」 「与野党協議」と、主張してきた野田総理の行きつく先は、自公と握るしかなくなる。
 そのタイミングだ。
 委員会は、伊吹筆頭理事の狙いとおり、6月中旬には間違いなく審議時間100時間を超えてくる。
 採決は、100時間越えがキーポイント。
 その時に、自民党の「社会保障制度改革基本法」を、丸呑みするかどうか、だ。
 丸呑みすれば、当然、衆参ですんなり可決できる。
 さて、野田総理、どうする?
 二股愛は、どこかで決着が必要ですよ!
 来週あたりに党首会談で、その覚悟のほどをお聞きすることになろう。

 7時半過ぎには国対に入り、資料整理。

 9時より、社会保障と税の一体改革特別委員会。
 自民党からは、竹本直一さん、松浪健太さんが質問。

 お昼に、久しぶりに衆議院の議員食堂で、定食とメロンクリームソーダ。
 今日は、豚シャブ定食。
 「これ、どうやって作るんかな?」と、秘書に聞くと、
 「野菜と豚肉をゆでて、ポン酢かゴマダレで味付けするだけですよ!」と、すらすら答える秘書。
 「だったら、自分ちでできるな。で、ちなみに、グリーンピースご飯はどうやって作るの?」と聞くと、なんと、スマホのアプリでチェックする秘書。
 ものの1分で出てきたぞ。
 「え〜〜っと、グリーンピースとお酒とみりんと塩と、それから昆布も入れて、ご飯を炊けばいいんですよ!」と、自信満々で説明する。
 ほほぉ、いまどきのスマホは、こんな情報まですぐに出てくるんだね。
 凄い。

 13時、特別委員会 質疑再開。
 みんなの党の柿沢未途代議士の指摘、
 「私立幼稚園は、総合こども園にならなければ、不利なのか?」に、
 「総合こども園が優先で、予算のインセンティブが働く。次に、こども園。幼稚園のままで私学助成を受ける場合は、変わらない!」と小宮山大臣・・・・
 よくわからない説明。
 これでは、私立幼稚園協会の不安は消えない。
 私学助成の財源が、確保できるかどうかわからないからだ。
 「子ども子育て支援新システムには、財源は1兆円必要!」とかいいながら、政府案で消費税増税で子育てに回されるのは7000億円のみ。
 残りの3000億円は、その他の予算組み替えで調達するのだとか。
 でも、まだ確保のめどがついていない。
 だから心配なのだ。
 総合こども園になろうとする幼稚園に予算配分のインセンティブが働けば、当然、現状の私学助成の予算枠が増えるとはとても思えない。
 大丈夫か?
 総合こども園が、待機児童ゼロ作戦とも思えないし。
 保育ママ制度など、小規模型地域保育サービスの指定制で、0〜2歳の保育サービス量を量的拡大することが、優先ではないのか?
 そもそも、幼児教育充実につながるのは、私学助成拡充と、保育所での幼児教育強化ではないのか?
 総合こども園は、どうひっくりかえしてみても、「幼児教育充実」と「少子化対策や待機児童対策」を、いっしょくたにしている。
 それはちがうだろう!
 本日は、18時20分までの夜業。
 審議は、どんどん進んでいく。
 審議をすればするほど、政府案は中途半端と明らかになってくる。
 この政府案のままでは、自民党も公明党も共産党もみんなの党も社民党も新党きづなも、反対。
 それでも強行採決するのならば、ご勝手にどうぞ。
 衆議院本会議は、賛成多数で可決するでしょう。
 でも、参議院では、審議すら始まらないだろう。
 どう決着するのか、野田総理は?

 午後の委員会中、民主党の田島一成さんが申し訳なさそうにやってきた。
 「ごめん、明日、理事懇開きます。明後日、著作権法のお経読みさしていただきます。来週水曜日の定例日に、質疑採決します!」
 「・・・それ、強行採決するってことね!」
 「はせさんも出てきてくださいな!」
 「問責2閣僚がおやめになれば素直に出ていきますし、そういう環境を作るのが与党の務めですよね!」と申し上げたら、
 「そんなん、参議院のことやん!」とおっしゃる。
 「ですから、衆議院でいくら数の力で強行採決しても、参議院では委員会すら開かれませんよ。参議院の意思で問責を野党一致して可決したんですから。参議院で成立する見通しのない法案を、どうして衆議院で審議できるんですか?意味ありませんよ。」と、理路整然と申し上げると、
 「それは、・・・・国対方針でして・・・・」・・・って、そこかよ。
 「だから、民主党国対幹部もどうかしてますよね。自ら解散総選挙か、野田総理総辞職に追い込もうとしてるんですから。輿石さんの狙いはどこにあるか分かってるんですか?民主党を分裂させないことと、解散させないことですよ。6月21日で国会を閉会することですよ。それにはどこにも野田総理の政治決断が入ってないじゃないですか!」
 ますます答えに窮する田島一成さん。
 一筆頭理事には、そういうことまでわからないかな?
 でも、自民党議員は、一筆頭理事であっても、衆参と与野党の実情を踏まえての、国会運営の在り方がわかっているんだけどね。
 とにかく、民主党国対は、明日から、各委員会を強行採決で動かしてくる、という情報。
 そんなことして、「消費税では、与野党協議をお願いします」だなんて、無礼千万。
 とても責任与党の国会運営ではない。
 もしかして、野田総理を見限って、交渉を壊そうとしているのか?
 せっかくの社会保障と税の一体改革論議を。
 そうなれば、民主党は自爆。

 18時30分、委員会質疑終了。
 羽田空港へ。
 19時45分、羽田空港発のANA機で小松空港へ。
 21時半、8番らーめんで晩御飯。

 22時過ぎ、自宅に戻り、議事録精査、読書。
 「日本レスリングの物語」 単行本 400ページ 定価2600円。
 出版社は、岩波書店。発売日は2012/5/25。
 著者は、柳澤 健。
 これぞ乾坤一擲の一書。
 レスリング関係者は、この本を読んでロンドン五輪を観たほうが、百倍楽しめること確実。
 藤本先生と、福田会長との確執も見ものだし。
 俺が現在、日体大理事として今日があるのも、この確執の副産物。
 おもしろくって、一気に読了。
 午前様。


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