午前4時04分起床。
金環日食の朝だ!
期待は高まる。
ニュースチェック。
@ 大相撲、旭天鵬が最年長優勝。
37歳8か月。
平幕。
モンゴル出身、帰化力士。
努力に敬意。
でも、上位力士は何やってるの?
とりわけ、大関陣はふがいない。
6人もいて。
A G8、ギリシャにEU残留期待。
そのことが、ギリシャ国会議員再選挙にどこまで影響力を及ぼすか。
予断を許さぬ状態。
財政再建待ったなし。
7時ちょいすぎには自宅出発。
ご近所さんが、ごあいさつもそこそこに、空を見上げている。
あ!
日食が始まっている。
公園の前で車を止め、薄目で太陽を見る。
おお、欠けている。
ちょうど、太陽の右上あたりから、徐々にお月様が食い込んできた。
部分日食。
少しずつ、少しずつだが、まばゆい太陽に、黒くお月様の影の存在感が際立ってきている。
すごい。
これが、天体ショーか。
ずっと車を停めているわけにもいかず、発進。
信号に停まるたんびに、空を見上げる。
右上半分が黒く浸食されてきている。
渋谷セルリアンタワーホテルの上空から見える太陽なんて、もう、ほとんど半分くらいまでお月様が占領してきている。
7時24分、国会正面の外務省前信号 到着。
信号待ちの路上では、出勤途上の官僚の皆さんが立ち止って、専用メガネをかけている。
一億総出で空を見上げる日本人、って構図。
衆議院正面玄関前に車を移動し、あらためて上空を眺める。
薄目で凝視。
車のサンルーフは、スモークがかかっている。
くわえて、サングラスをかけて見上げているので、くっきりと金環日食が見える。
太陽が、お月様に占領されている。
つなぎ目がなくなった。
7時35分。
黄金の金環。
これって、本物?
そう、本物。
「ワイルドだぜぇぇ!(って言葉しか思いつかないボキャ貧)」
本当に、ことばが見つからない。
周囲が薄暗くなってきた。
これぞ自然の驚異。
さっそく、8時半から手術を受ける西川進一コーチに電話をかけ、報告。
「金沢でも見えるけ?」
「な〜〜も、雲がかかっとるわ!」
「ほっか、残念やね。東京は、うす雲のおかげでくっきりと見えるよ、金環日食!」
「いいなぁぁ。よりによって、金環日食の日に手術かよ・・・・」
「いいがいね、一生忘れられんやろいね、こんな日に手術やて。生きて帰ってきたらやけど・・・」
「ええええええんな、だら。縁起でもねぇこと言うなまんや!」
「だいじょうぶやわいや、渡邊先生が執刀してくださるんやから!」
・・・・
こんな記念すべき自然現象の日に、大手術だなんて。
西川さんもこれが運命だと感謝しなきゃ(誰に?)
「手術したら、安心して体動かせるんやから、ほんでいいがいね!」
「ほやな。」
「ほやわいね、もし検査しとらんだら、今頃トレーニング中に心筋梗塞でぽっくりいっとったぞいね!」
「ほや、馳に殺されとったかもしれんしな!」
「別に、わしは殺さんけど、自分で無理して練習しすぎて、命ちじめとったわいね!」
「・・・あんやと、渡邊先生紹介してもろて・・・」
と、いうわけで、世界の名医、渡邊剛先生の執刀におすがりするばかり。
「神様 仏様 渡邊剛先生様・・・・なんまんだぶ、なんまんだぶ・・・」
「あほ、念仏唱えてどうすらいや!」
奥様の美恵子さんも隣で笑っている。
8時半には手術室に入り、14時には終了予定。
夕方には、意識が戻るという。
手術大成功、という朗報を待ちたい。
思えば15歳の馳浩が、北鉄バス柳橋営業所の床屋さんで、たまたま西川さんに出会ったことが、人生の大分岐点。
「おい、はせ、おまえ高校どこ行ったがや?」
「星稜高校です。」
「部活動どうすらいや?」
「剣道部かなぁ・・・相撲部ないし・・・」
「ほんながやったら、レスリング部にせぇまいや!」
「レスリング?プロレス部?」
「ちごわいや、アマチュアレスリングや、お前やったら、相撲よりもむいとるぞ!」
「ほっかなぁぁ・・・」
「ほやわいや、星稜高校には鈴木先生ちゅうて、すばらしい指導者もおるげんさけ、やってみんか!」
「ほこまで言うがなら、ちょっこ、様子だけ見てくるわ、見学してみるわ!」
と、熱心に口説いてくださったおかげで、レスリング部に入ることになった。
まさか、高校日本一になって、特待生で専修大学に進学できて、大学一になって、日本一になって、オリンピックにまで出場できるなんて。
そのすべてのスタート地点のきっかけを作ってくださった西川さん。
で、その間、ずっとウェイトトレーニングの指導をしてくださった西川さん。
永江ジムとか県体育館とかの送り迎えもしてくださった西川さん。
青柳にも連れてってくれた西川さん。
プロレスラーになってからも、トレーニングに付き合ってくださった西川さん。
国会議員になってからも、指導をいただいている西川さん!
いま、その西川さんが、人生で初めて、体にメスを入れる。
今までの恩返しに、何としても、手術を成功させなければ。
渡邊先生だから、大丈夫、とは思っていても、やっぱり心配。
こういうときは、神さま仏さまに祈るばかり。
なんまんだぶ、なんまんだぶ、なんまんだぶ。
うちのおばあちゃんは、なんかあると、こうやって念仏を唱えていたっけ。
がんばってほしい。
7時半過ぎには国対に入り、週末の新聞記事や、地元でいただいた資料整理。
お昼には、国対正副会議。
問責2閣僚がまだ交代しないので、国対も報告すべき事項がない。
13時より、消費税特別委員会。
総理入りでの総括質疑。
2日目。
本日は、すべて自民党の時間。
石原幹事長。
「リーマンショックの時、IMFに資金拠出した麻生総理のことを、当時の野田さんはバラマキ・オバカと揶揄した。今回のサミットで、欧州債務危機を案じて、日本はIMFに資金拠出した。どう違うのか?」
「一票の格差解消をどうするのか?解消しないうちは、解散できないのか?」
などなど、総理の矛盾追求。
伊吹元財務相。
「野党時代のマニフェストは撤回すべき!」
「財源見通しが甘かったと率直に認めるべき!」
「与野党が胸襟を開いて話し合う環境つくりをすべきだ。財政再建とは、国家機能を回復させることに他ならない!」
「子育て新システムは善処すべき!」
「年金も医療も、自公政権の修正で十分なんですよ!」
などなど、大幅に譲歩?(丸呑み)を迫る、大所高所からの指摘。
野田総理は、拝聴するばかり。
続いての加藤勝信さん、鴨下一郎さんは、政府案の矛盾をさらに指摘。
17時までの4時間。
平身低頭の野田総理、岡田副総理、小宮山大臣。
この低姿勢が本物なのか?
それとも、法案を通すためのポーズなのか。
それは、おいおい見えてくる。
伊吹先生は、その真摯な姿勢が本物かどうかを、見極めているような気がする。
自民党の対案骨子はすでに先週、発表している。
その法案化作業を加速させるかどうか。
これすべて、政府与党の対応次第。
委員会終了後、文部科学省へ。
大学設置室にて、意見交換。
終了後、前川官房長のお部屋で一服、世間話。
18時半、新宿 陽光ホールへ。
20時終了、新宿から歩いて帰る。
歩きながら、本日手術が成功した西川さんの様子を、金沢の秘書から伝えてもらう。
良かった。
神さま仏さまに、感謝。
もちろん、渡邊剛先生に、大感謝。
21時、自宅到着。
おなかすいた。
晩御飯は、アツアツのソーセージ野菜炒め。
塾から自転車で帰ってきたおりんさんと一緒にいただく。
おりんさんは、明日も中間テスト。
だのに、塾も21時まで。
がんばってるなぁ。
晩御飯後、一生懸命明日のテスト勉強をしているおりんさんのとなりで、カーペットの上で、寝てしまう。
バタンキュー(死語)。