衆議院議員
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はせ 日記
平成24年
5月12日(土)

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■5月12日(土)

 4時56分起床。
 昨夜は気が付かなかったが、窓の外は日本海。
 小雨。
 静かな波の音。
 やっぱり日本海。
 さっそくパソコンを開いてニュースチェック。
 昨日で消費税関連7法案の、3回に分けての本会議趣旨説明終了。
 明らかになったのは、野田総理の泣きつき戦術。
 それは見せかけではないか。
 そう思う。
 自分たちの要求だけ満額通し、野党が求めている、審議入りの前提条件を満たしていない。
 @ 問責2閣僚の後退
 A 原子力規制庁は、自公案で
 だ。
 せめて、与野党の政策の方向性は同じだというならば、その方向性に歩み寄る姿勢は、総理こそが見せるべきだ。
 そのためにも、問責2閣僚は、交代させたうえで、原子力規制庁も自公案で丸呑みし、消費税増税関連法案の審議入りに支障の無いように決断すべきは、野田総理。

 6時、佐竹旅館1階のお風呂。
 温泉。
 気持ちいい。

 7時、着替えてから、お出迎えをいただき、琴引浜へ。
 旅館からは車で10分もかからない。
 地元の半田さんご夫妻と吉岡先生に、ご案内をいただく。
 全国でも有名な鳴き砂の浜。
 小雨のせいで、表面上は濡れていた。
 が、1センチほどどけてすり足で歩くと、見事に砂が鳴く。
 きゅっきゅっきゅっ・・・・
 この和音が、心地よい自然の音として耳に残る。
 肌寒かったのだが、その風の音すら、なにか人心地に聞こえてくる。
 とくべつな場所だ。
 誰かと一緒にここにきて、誰かと一緒にこの音にゆだねて、そして、時間を忘れていたくなるような、そんな音。
 「吉岡先生、たまにはここにランニングに来るの?」
 「昔は来たんですけどね、今は学校の周りを走るだけですよ!」と。
 昔だなんて、そんな、吉岡先生、まだ若いじゃないの!
 たまには奥様をお連れして、いっしょに海に向かって走らなきゃ。
 琴引浜のお隣は、太鼓が浜。
 まさしく、「鼓」の音がする浜。
 こういう名前を付ける先人の感性をうらやましく思う。
 「ぱみゅぱみゅ」「すっごおぉぉい」「かわいー」「ちょ〜やばい」などという現代用語にはない、大切な日本人の感性。
 ガイドさんの案内によると、この浜から見える日本海は、丸く見える、とのこと。
 確かにそうだ。
 四方八方、遮るもののない日本海は、水平線が丸く見える。
 半田さんご夫妻も、地元に長く住んでいらっしゃるが、この丸く見える水平線に感嘆。
 ため息と、感嘆の連続。
 太鼓が浜には、源泉(42度くらい)も整備されている。
 夕陽を眺めながら、一献傾けたらこの世の天国だろうに。
 朝からお連れいただいて、感謝。

 しかし、海岸に漂着しているハングル文字入りの漁具をみて、現実に引き戻される。
 そっか、海流の関係で、大陸からのゴミはここに流れ着くのだ。
 ヤシの実が流れ着くならまだしも、医療用廃棄物や、ハングル文字入りのガラクタオンパレードは、げんなり。
 数々のドラマや映画のロケ地ともなった太鼓が浜の景色も興ざめ。
 階段をのぼって高台の松の木林には、与謝野晶子・与謝野鉄幹ご夫妻の歌碑。
 ここを訪れていたのか。
 「おく丹後 おくの網野の 浦にして 入日をおくる 旅人となる   晶子」
 「遠く来て 我が行く今日の 喜びを ともに音をまつ 琴引きの濱  鉄幹」
 夕陽と松。
 自然詠の晶子と、実景の鉄幹。
 ふたつの景物を二人で詠みこむセンスに脱帽だ。
 わずか1時間ではあったが、日本の風景10選に残したいすばらしい場所を視察できて、感謝。
 半田さんご夫妻、ありがとうございました。 

 8時より、朝ご飯。
 旅館のお部屋で、吉岡先生と、伊藤さん親子3人といっしょに。
 伊藤父は、中央大学レスリング部で、俺のライバルだった深沢選手の部屋子。
 伊藤母は、看護師さん。
 それぞれのよもやま話を、興味深く、うかがう。

 9時半には佐竹旅館を出発。
 吉岡先生に送っていただき、感謝。
 網野駅でみなさんに手をふってのお見送りをいただく。
 夜中の11時過ぎに来て、朝10時には出立をするというあわただしい視察。
 ではあったが、とても実り多いお話をたくさんいただけた。
 とくに、網野町は、近い距離に小中高とあるのだから、公立小中高校一貫校、のモデル事業をできるのではないか、と思った。
 カリキュラム編成など、特色ある教育ができる環境にある。
 検証してみたい。
 また、琴引浜や太鼓が浜は、景勝地でもあり観光地でもあり、いかようにも産業化できる素地を持っている。
 なぜならば、特異な自然と歴史と文化とが手つかずであり、都心から遠いという不便さという武器があるからだ。
 こういう地域の首長をやってみたら、やりがいがあるだろうな、と感じる。
 金沢市や石川県の首長もやりがいがあるが、こういう埋もれた財産を時代に流されずに守り伝えているという地域の人間力にも、日本の深みがあると思う。
 吉岡先生や伊藤さん親子が、電車が見えなくなるまで、直立不動で見送ってくださる。
 感謝。

 網野駅を出て、豊岡駅経由で、京都駅へ。
 およそ3時間。
 電車の中では、携帯電話が不通区間もあちこち。
 この不便さが、旅人にはいいんだけど、住んでる皆さんにとっては、若者が居つかない原因でもある。
 ふむ。

 13時過ぎ、京都駅到着。
 自民党京都府連の島本京司さん(京都市議)のお出迎えをいただき、自民党京都府連へ。
 きょうと青年政治大学校 第6講座の講師を務める。
 テーマは、「宝さがしの人生」。
 お得意の議員立法の企画・立案・調整・成立までのプロセスをお伝えし、質疑応答。
 本日は、
 ・ 学校図書館法改正
 ・ ダイオキシン対策特措法
 ・ 放射性廃棄物処理特措法
 ・ 児童虐待防止法
 の4本。
 そして、先日の本会議代表質問(子ども子育て新システム)の裏話。
 そう、盲腸謝罪発言のエピソード。
 小宮山洋子さんには、児童虐待防止法改正でたいへんお世話になった。
 大先輩であり、心許せる与野党の仲。
 だからこそ、本音で言い合える。
 伊吹発言(秘密)をお伝えすると、みなさんはご理解いただけたようだった。
 講演後の質疑応答では、
 ・ ネット中毒対策
 ・ 水資源保持の意義
 ・ 地方自主財源確保
 などについてディスカッション。
 自主財源確保の話で、宗教法人課税の話を持ち出すと、「京都は白足袋の人には逆らえんのや!」と。
 ン?
 白足袋の人とは、お坊さんと、旅館の仲居さん。
 なるほどね。

 16時10分、島本市議にお見送りをいただき、京都駅出発。
 サンダーバード27号。
 18時04分、小松駅到着。
 駅前は大渋滞のにぎやかさ。
 お旅まつり。
 そっか。
 この華やかさが、駅周辺に始終あればなぁ、と思いながら、ご指定をうけたお店に歩く。
 「有川」
 教育関係者と、政策勉強会。
 「指導不足教員への研修の在り方」
 「不適格教員の分限免職」
 「50歳代の教職員のモチベーションを上げるには」
 「教職員は、定年後、どうやって社会貢献したらいいか」
 などなど、現場のお話をうかがい、とても重要な意見交換会。
 ありがとうございました。

 21時には終了し、金沢へ戻る。
 自宅に戻り、自宅前の泥あげ。
 明日は金沢市一斉美化清掃デー(側溝泥上げ)。
 一足はやく、スコップで泥あげ。
 ふぅ。
 今日も長い一日だった。
 23時には、早めに寝る。 


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