午前2時57分起床。
ニュースチェック・・・できない。
いつもならば携帯ニュースをチェックするところだけど。
ここは韓国・ソウルロッテワールドホテルの2513号室。
圏外。
しかたない。
テレビのNHKチャンネルをチェックしたり、CNNを見たり。
アウンサン・スー・チーさん。
ミャンマーの民主化運動のニュースがトップ。
選挙結果、どうなるか?
民主化が進んでほしい。
地元韓国では、4月11日が、国会議員選挙。
どっちが勝つ?
下馬評では、李明博大統領のハンナラ党優勢。
でも、残り1週間、わからない。
「女性大統領、女性首相、女性議長が誕生かも?!」と、いう声を、昨夜のKOC幹部との懇親会でも聞いたりもしたが、さてどうだろう?
7時半、2階のレストランでバイキングの朝食。
遠藤利明さんや橋本聖子さんと、今後のtoto法改正案や、JOC不正経理問題や、ロンドン五輪強化策などについて意見交換。
9時過ぎ、遠藤利明、
橋本聖子、馳浩の3名で、大使館の常盤木さん(文部科学省出向)といっしょに、ソウル公立体育専門中学高校一貫校を視察。
創立35年、エリートスポーツ選手発掘の伝統校。
でも、メジャーな競技はやっていない。
レスリング、重量挙げ、柔道、射撃、フェンシングなど、人気のない(競技人口の少ない)競技種目を集中的に強化しているとのこと。
「どうしてですか?」
「メジャー競技は、普通高校でも十分に強化できるからです。マイナー競技は、施設や指導者の確保が難しいですから!」と、校長先生。
校長先生はテコンドー、教頭は陸上競技の専門家先生。
この一貫校への入学は、試験と実技。
高校卒業後の進学先は、体育大学や企業や、その他の私立大学。
やはり、スポーツ推薦。
授業構成は、午前中は教養科目、午後は、実技。
中学生で3〜4時間、高校生では5〜6時間、毎日練習するのだとか。
公立学校なので、国とソウル市が予算負担しているのだけれど、
「食費やプールの運営管理費がかさんで、予算確保は厳しい!」とのこと。
ちなみに、毎週土曜日は、読書や楽器演奏など、教養活動を推奨している、とのこと。
親の負担金は、毎月10万ウォン(約7,280円)〜20万ウォン。
この高校から、国家代表としての活躍は、すごい数字。
テコンドー、レスリング、柔道、アーチェリー、射撃、体操、フェンシングなどの競技で、
「過去の五輪金メダル15個、銀メダル7個、銅メダル5個」と。
現在の在校生でも、国家代表が7名、候補選手が57名。
もちろん、この一貫校の設立目的は「国家代表選手育成」であり、「政府からの委託事業として運営しています!」と。
これも、やはり、国家体育基金という財源があるからこそ。
ますます、スポーツ振興の財源確保策に知恵を絞らなければと、気合が入る。
全寮制。
中高校生の学生寮を拝見したが、荷物も少なく、オンドルの、小ざっぱりとした4人部屋。
殺風景。
・・・・うちの娘ならば、このようなストイックな環境には耐えられないだろうな。アノ散らかしっぱなしの部屋を見たら、教官にぶっとばされるだろうな、と、ついつい比較してしまうのであった。
わずか2時間の視察ではあったが、有意義な視察となった。
雨の中、金浦空港には11時45分に到着。
妻から頼まれていた「顔パックシート」を、お土産に購入するのが精いっぱい。
12時40分発の全日空機で、羽田空港へ。
おりしも、日本は暴風雨。
大丈夫かと思いきや、奇跡的に、15時過ぎには羽田空港到着。
このあと、首都圏を暴風雨が襲ったのだが。
そのまま国会に入り、執務。
この2日間でたまりにたまった資料整理。
夜は、19時半には自宅に戻り、晩御飯。
妻特製の「サムギョプサル」をいただくのであった。
豚肉をキムチとレタスで巻いて、ぱくぱくといただく。
おりんさんにも、大好評。
外は、暴風雨。
タンバリンは、怖くて震えて縮み上がっている。
きみはそれでも番犬かね?