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はせ 日記
平成24年
3月19日(月)

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■3月19日(月)

 5時12分起床。
 パソコンを開き、北國新聞を開き、ニュースチェック。
 谷垣総裁が、岡田副総理の大連立構想を、明確に否定。
 あたりまえ。
 根回しもなく、民主党内のコンセンサスもなく、すぐに情報が外に漏れてしまうような大連立を、呑みこむはずがない。
 岡田さんの気持ちはわかる。
 消費税増税法案を処理したいのだろう。
 その使命感は、わかる。
 しかし、民主党内の根回し不足。
 それに、福田内閣のねじれ国会を動かすために、小沢さんと福田さんで大連立構想を仕込んだとき、民主党役員会で即刻反対したのは、岡田克也さん、その人だった。
 あれはなんだったのか?
 ようやく大連立の意義を理解していただけたようだが、それにしても岡田さんの舞台回しは稚拙。
 まずは、党内をまとめ上げて、消費税法案や社会保障の一体改革法案を国会提出することに専念すべきだ。
 国民新党との連立与党内を固めることだ。

 昨日、シンコール本社訪問前に、金沢市内2か所で街頭演説した。
 北安江交差点と、諸江上丁交差点。
 テーマは、
 @ 年金制度改正案(被用者保険一元化と、低所得者への適用拡大と、年金交付国債の是非)
 A 震災被災地支援(がれき処理と、福島県の土地買い上げ問題と、二重ローン対策と)
 いずれも、金沢市民にとっては、避けては通れない問題。
 多くの市民が立ち止まって聞いてくださった。
 感謝。
 明日は我が身。

 7時半、秘書の迎えを受け、雪の舞う中を、小松空港へ。
 また雪?この時期に?明日は春分の日だぜ?
 どうりで寒いと思った。
 東京からの研修秘書を迎えに行く。
 出口で待っていると、研修秘書は、ぶ厚いコートを着たまま小松空港に降り立った。
 今日から1週間、金沢で現場研修。
 企業訪問や、事務所の掃除や、夜の会合や、支援者宅ごあいさつまわり。
 近々あろうかと思われる選挙を考えれば、東京秘書は、地元秘書の苦労を理解しなければならない。
 と、いうわけで、金沢市内をくまなく回るように指示。
 これが馳事務所流の研修。
 「耐えられるかな、金沢秘書の過酷さに?常に支援者と接している緊張感に?」と、挑発すると、
 「頑張りまっす!」と、鼻の穴を広げて気合満点。
 これなら大丈夫かな?

 東京秘書を金沢市内のホテルに送り届けた後、10時半、小松精練株式会社、本社工場を訪問。
 2月に、東京で、小松精練の中山会長や池田社長と、森先生のご縁で焼き鳥を食べた。
 その時、森先生から、
 「俺の実家の300メートルそばに、小松精練の世界的な工場があるんだ。一部上場企業の本社もあるんだ。お前も一度は視察をして勉強しろ!」と、ご指導をいただいていた。
 小松精練株式会社。
 石川県民ならば、知らない者はいない世界的な企業。
 繊維がメインだが、今では生活分野ありとあらゆるところに製品を提供している。
 新幹線の蛇腹や、自動車の内装や、ブランド品の生地。
 最近では、建設資材にまで進出し始めた。
 技術力が売りの、その工場群が控えているのが、石川県の旧根上町や小松市や旧美川町。
 満を持しての?視察。
 本社受付に入ると、3階の会議室に通してくださる。
 その会議室は、日本海を一望できる贅沢な借景のお部屋。
 「ここが世界的な企業の会議室かぁ・・・・」と、胸は高まる。

 中山会長と、池田社長と、高木生産本部長と、北本社長室長が、まずは会社の沿革を教えてくださる。
 日本の繊維生産の一割をも生産している大企業。
 毎年の生産量は、地球5周分。
 とてつもない規模。
 その秘密はどこにあるのだろうか?
 デフレの時代に、どうしてこの石川県の一地域に、本社も工場も置いて、やっていけるのか?
 電力料金も、設備投資も、資材調達費も、人件費も、法人税も、いずれも諸外国に比べて高かろうに・・・・
 どうして創業の地でずっとやっていけるのか?
 馳浩ならずとも、その秘密に関心は高まろう。
 で、伺ってみて、わかった。
 「たゆまぬ技術力、開発力、オンリーワン思考(志向)」それに尽きると。
 要は、他の追随を許さぬ人間力があるということなのだ、と、中山会長や池田社長や高木生産本部長のお話を伺っていてよくわかった。
 とりわけ、工場視察の時に、大規模な研究所に目が留まった。
 カラー選択、製品耐久性、素材の風味開発、染色工程、機能性開発・・・・・
 独創的な研究所あってこその、商品開発力なのだ。
 こういう、業界一の研究所あっての売上なのだと、よくわかった。
 たゆまぬ研究開発力。
 そして人材育成と。
 商品開発力と、知的財産獲得に、金を惜しんではならない、ということだ。

 また、エプソン社製の巨大プリント機で染色工程を効率化していることにもびっくり。
 エプソン社製って、あの、コピー機の?
 ・・・その通り。
 でも、隣の工場では、一昔前の、染色顔料を使っての工程もまだ稼働していた。
 「やっぱり、これのほうがコストが安いからね!」と高木さん。
 ふむ、なるほど。
 古い設備も大切に丁寧に使っているわけですね。
 そのシステムを大切に取り扱う職人さんの仕事ぶりにも感銘を受けた。
 ものづくりの人材育成現場では、こうして技術が継承されていくんだな、と。
 感動の2時間。
 2時間あっても視察しきれなかった。
 どでかい工場群。

 「また来ていいですか?」と、おうかがいすると、
 「いいとも、いつでもこの4階の見晴らしのいいサロンでお茶を飲みに来てください!」と、中山会長。
 「いえいえそうじゃなくて、工場のシステムを勉強させてください。製品ができるプロセスを見せてください。これこそ、国会議員としての勉強になりますから!」と、お願いし、快諾をいただく。
 北本社長室長は体育会系。
 昨年、石川県で開催された、日本マスターズ全国大会の水泳で、日本一。
 「あれ?昨年って、鈴木大地が来ませんでしたか?」
 「えええええええええ、知ってるんですか?」
 「知ってるも何も、飲み友達。家も近所だし!」
 「ソウル五輪で金メダルとった時から大ファンなんです。去年も記念写真撮ってもらいました!」と、少女のような瞳をうるうるさせる北本さん。
 そっか、アノ鈴木大地にも、こんな素晴らしいファンがいるのか。
 で、その北本社長室長が見せてくださったアルバムに、びっくり仰天。
 「これ、この写真、高見恭子さんじゃないですか!(うちの女房)若い!」
 「そうです。会社活性化のために、小松市でファッションショーをやっていただいたんです!」
 「いつ、いつ?」
 「1993年です!」
 「えええええ、結婚した年じゃないですか!(二人とも再婚だけどね)」
 「ええええええええええ!そうなんですか!」と、いうわけで、開けてびっくり玉手箱みたいな展開。
 「高見恭子さんにプロデュースしてもらって、このファッションショーは大成功だったんです!」
 「ははぁぁぁぁっ、使っていただいてありがとうございます。思い出しましたよ、小松市でそういうショーをやるから行ってきますって、家を出て行ったことがあったのを。お互いにお互いの仕事には口を挟まないもんですから、あれなんですけどね。今晩家に帰ったら、女房に報告しておきます!」
 「最近はどういう仕事をされてらっしゃるんですか、奥様は?」
 「キャット・イン・ザ・クローゼット、という部屋着のブランドを立ち上げて、テレビのショップチャンネルで自ら出演してプレゼンしたりしてますよ、生中継で。ほかには、インテリアデザイナーとか、ラジオ番組DJとか聞いてますが、・・・女房の仕事は、実はあまり、私はよく知りませんでして。」
 「ファッション関係のお仕事をなさっているなら、一度うちの工場も視察してくださって、生地を見ていってくださいよ!」と、中山会長と池田社長にお誘いいただく。
 感謝。
 本当に、この技術力と人間力があるからこそ、世界的な企業になったんだろう。
 感銘を受けた会社訪問となった。
 本社4階サロンからは、荒々しい日本海と、奥行きのある白山とが同時に一望できる。
 いつまでもいつまでも、石川県を代表する世界的な上場企業としてがんばってほしい。
 ご紹介をいただいた森先生、ありがとうございました。

 視察終了後、金沢に戻り、銀河の会会長の、澁谷工業株式会社へ。
 本日、社長はご出張中ではあったが、いつもお世話になっている、秘書の開部長の、お誕生日のお祝いへ。

 14時、これまたいつもお世話になっている北陸通信工業株式会社のたかだ常務に、国会報告のごあいさつ。
 経済対策について、20分、意見交換をさせていただく。
 懇談後、小松空港へ。

 17時15分の飛行機で、羽田空港へ。

 20時40分、おりんさんを迎えに行く。
 助手席には、タンバリンも。
 おりんさんは、今週末の山本直純コンサートに向けて、最後の追い込み練習。
 そのあとは、日曜日の卒団式。
 帰宅後、晩御飯。
 オムレツ、サラダ、なめこ味噌汁、温野菜炒め。
 金沢では、東京秘書が「青柳」で晩御飯中。
 ママによろしく! 


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