衆議院議員
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はせ 日記
平成24年
2月16日(木)

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■2月16日(木)

 5時37分起床、ニュースチェック。
 プライド。
 政治家のプライドって、なんだろうかと、今朝のニュースを見てそう思った。
 小沢一郎さんが、永年勤続25周年の表彰を受けた特典として、肖像画を国会に掲示することを認めたのだ。
 いや、認めたというよりも、要望したのだ。
 これって、鬼の目にも涙?
 実は、小沢さんは現在国会在職42年目。
 1994年、平成6年に在職25周年表彰を受けているが、今まで、肖像画の掲示を求めてこなかった。
 2月12日の小沢一郎政治塾で、卒塾生の画家から油絵の肖像画をプレゼントされたため、飾ることにしたという。
 「俺はこんなにいい男ではない!」と、実物よりもすばらしい出来栄えに謙遜気味だというが、掲示をお願いしたところを見ると、まんざらでもないのだろう。
 かつては、肖像画用に100万円のお金も税金から出ていた。
 が、小泉純一郎さんが、
 「議員特権はいらない!」とばかりに拒否したことがきっかけで、お金は出なくなった。
 でも、自分で画家に頼んで描いてもらった肖像画ならば、申し入れを受けて衆議院事務局は、国会の委員会室に掲示してくれることになったのである。
 小沢一郎さんの肖像画は、衆議院分館の14委員会室に近く飾られるという。
 見に行かなきゃ(怖いもの見たさ?ミーハー?)
 肖像画を国会に掲示させるって、これもひとつのプライド?
 議員特権?
 名誉?
 栄誉?
 ちょっと、違うような気もする。

 予算委員会は、一般質疑に入る。
 野党5時間。
 自民党からは、坂本哲志が、TPPと農政。
 いきなり、
 「私はTPPに反対です!」というところから質問に入るものだから、賛成派の石破茂筆頭理事は、同じ自民党ながら苦笑い。
 しかし、坂本さんの質問論旨は明快。
 民主党や農水省の目指してきた農政では、自給率50%。
 でも、TPP加盟した場合の試算は、13%。
 あまりにも落差がある。
 それに、規模拡大、農業農村基盤整備、担い手育成、6次産業化などの方向性は、直接所得補償とは言ってくるほどの政策の方向性の違いがある。
 そこが埋められていないとの指摘。
 これには石破さんもうなずくしかない。
 すべてに行き当たりばったりの民主党政権の象徴。

 続いて質問に立った平井卓也さんは、サイバー攻撃や、住民基本台帳とマイナンバー制度について追及。
 サイバー攻撃は、静かなる侵略であり、スパイ戦争。
 そのサイバー攻撃に対処できる体制ができているのかの指摘に、田中防衛省はトンチンカンな答弁。
 また、住民基本台帳法案に反対し続けてきた民主党が、住民基本台帳をベースにしたマイナンバー制度をスタートさせようとしている事実を指摘し、
 「もう、今度野党になったからと言って反対しないでしょうね!」と、平井さんに念を押されてぐうの音も出ない閣僚。
 その閣僚も、実は、誰一人として住民基本台帳カードを携帯していなかった、という笑えない話。

 午後の橘慶一郎さんは、いつもの通り、山部赤人の万葉集から入り、行政改革と公務員制度改革を理詰めに指摘。
 こうして一巡してみると、民主党の閣僚や質問者に比べて、自民党の質問者のほうが、はるかに専門的で展望を語る政治家が多いと、一目瞭然。
 もちろん、閣僚の皆さんも、できる限りよい答弁をしようと、質問の趣旨を理解しようと一生懸命。
 こういう真剣勝負こそ、毎日テレビ中継していただきたいほどだ。
 しかし、毎日のテレビニュースは、こういう真摯な議論よりも、サイドストーリーのような話題やトピックスばかり追いかけたがる。
 そして、いちゃもんをつけることがステータスのようなコメンテーターばかり。
 マスコミ報道も、批判精神はそれとして、何が政治なのかということを理解して伝えていただきたいと思う。

 午後4時、予算委員会終了。
 来週の予算委員会の日程協議。
 地方公聴会、一般質疑、集中質疑、参考人質疑。
 より審議を深めるためのメニューを、日程に当てはめていくことになろうか。
 こういうしちめんどくさい調整をするのははじめての石破筆頭理事は、そろそろ煮詰まってきた様子。
 そりゃそうだ、民主党の鉢呂筆頭理事なんぞ、もっと交渉の苦手なタイプなんだから。
 明日が山場だな!

 夜は、第9回勝兵塾。
 中松義郎さんや、ガーナ大使のお話に耳を傾ける。 


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