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はせ 日記
平成24年
2月14日(火)

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■2月14日(火)

 5時25分起床。
 ニュースチェック。
 安住財務大臣が、為替介入発言をしたことについて、あまりにマスコミはだんまり。
 話題にすることすら、まずいと思っているのか?
 先日、自民党の西村やすとし議員の指摘に対して、
 「75円63銭で介入し、78円20銭でやめた!」と、答弁した。
 財務大臣たるものが、為替介入を明言していいのか?との、昨日の吉野正芳代議士の指摘に対しては、
 「西村さんが指摘したから、オウム返しに示しただけ!」と、臆面もなく答弁していた。
 為替介入は、手口を明らかにしないのが財政当局の常識。
 それを、ここまではっきり言い切っちゃったら、
 「じゃ、日本は75円で介入し、78円で満足するんだね!」と、国際為替相場から見切られるだけの話。
 介入の水準を明示するだなんて、信じられないチョンボ。
 あまりにも緊張感がない。

 ニュースの重要度って、なんだろ?と思う。
 今朝の政治ニュースのトップは、大阪維新の会の船中八策発表と、維新政治塾に民主党の議員が応募したとか・・・
 マスコミ「映り」のいいニュースばかりがクローズアップされ、今国会で何が起こっているかは報道なし。
 がっかり。
 この安住財務大臣不用意発言も、昨日午後から国会がストップした岡田副総理不誠実発言も、ベタ記事。
 「岡田克也副総理のとんでも答弁が、政治や政党の信頼感を打信わせた!」という中身が伝わっていない。
 「3党合意の責任者である与党幹事長が、サインをしたけど、その後どうなったかは知らない・わからない・今は幹事長ではないから国会のことには口出さない・・・とは何事か!野党はだれを信じて交渉すればいいのか、という信頼問題。」
 政策実行の根幹にかかわる、そんな問題でもあるのに、マスコミは、無視。
 関心がないのか、あるいは意図的か?
 流れを、
 「民主党に期待して政権交代させたけど、無理だった。自民党も谷垣じゃだめだし、そのあとは目立たないし、世代交代していない。じゃあ、次のスターは、橋下だ!」という方向に持っていこうとしている。
 次から次へとスターを作って使い捨てか?
 小泉〜安倍〜福田〜麻生〜政権交代〜鳩山〜菅〜野田。
 政治家一年使い捨て。
 次は橋下さん?
 それって、どうも、「受け」を狙ってばかりの政治家使い捨てじゃないのか?
 視聴率に踊らされている政治家も多いのではないか?
 だからこそ、国会は、審議を重ねて、テレビ中継をたくさん入れて、国家の問題点を浮き彫りにしながら、解決策を決める方向へ持っていかねばならない。
 それが予算委員会の使命。
 じゃないと、マスコミ報道に国政の流れを一方的に、特定の方向へと誘導されてしまうのではないかという、そういう危うさを感じる。
 わかりやすい、説得力のある論戦を、テレビ中継で伝えたい。
 今週は、金曜日に、「米軍再編と外交安保」で、集中審議開催の予定。
 積み重ねあるのみ。 

 本日は、バレンタインデー?
 おりんさんが、手作りチョコを二つ、くれる。
 うれしい、とっても。
 鞄に入れて、国会へ。

 午前8時過ぎ、国対に入り、執務。

 午前9時10分、国対正副会議。
 新しい確認書の(案)が出来上がる。
 民主党、自由民主党及び公明党は、以下の点について確認する。
 一、 民主党は、平成23年8月9日付「確認書」において確認した高校無償化に関する政策効果の検証等の対応について、不誠実であるとの批判を真摯に受け止め、謝罪する。
 一、 そのうえで、3党は平成23年8月9日付「確認書」に基づき、政策効果の検証と必要な見直しの検討につき、政党間協議を行う。
 一、 平成24年度予算について、引き続き予算審議の中で議論を深め、上記の協議を踏まえ、必要に応じ予算に反映させることも含め、誠実に対処する。
 この文章は、民主党が作った文書に、自公で手直しを加えた文章。
 これを民主党が受け入れれば、午後にも予算委員会は再開、予定。
 どうして民主党の失態を、我々野党が尻拭いしなきゃいけないのか、正直言えば、バカ負けする。
 でも、与党の責任を自覚できない政党なのだから、こうしてアドバイスすることも、やむを得まい。

 午前10時、石川県企画振興部長の小森さんから、北陸新幹線の並行在来線の経営を引き継ぐ3セクの見通しについて、レクをいただき、検討。
 もちろん、金沢以西敦賀までの延伸が決定すれば、またその時に、経営構想を見直すことにはなるが。
 当面は、富山県境から金沢までの経営方針を立てる必要がある。
 小森部長は、丁寧に説明してくださる。
 感謝。

 午前11時、学童保育の抜本的拡充を目指す議員連盟 設立総会。
 まず、馳浩より、設立経緯を説明。
 「放課後児童クラブ(学童保育)の公的支援を拡充することに、与野党の壁はない。昨年来、5回の勉強会や沖縄視察を重ねてきた。今年は、子ども子育て新システムで、学童保育の拡充策も検討されている。政府の後押しになるかもしれないし、我々が議員立法で児童福祉法改正案を提出するかもしれない。いずれにしても、現場関係者との意見交換の場所として、抜本拡充策を実現させる場所として、議連を実現させたい!」と。
 すると、共産党の宮本岳志さんと、公明党の池坊保子さんから、
 「私たちは新システムには反対なんだから、そういう趣旨ならばこの場にはいられない!」との意見がさっそく出される。
 「・・・言い過ぎたならばお詫びして修正します。新システムについては規約にも設立趣意書にも一言も書いてありません。しかし、学童保育の拡充に向けての思いは与野党共通であり、新システムでもその方向性には違いはないと思います。そのあたりを丁寧に検証しながら、この議連をスタートさせます!」と、言い訳をさせていただく。
 宮本さんも、池坊さんも、もう15年以上のおつきあいであり、遠慮会釈なく論戦できる同志のようなもの。
 で、人事案発表。
 細川律夫前厚労相が会長。
 副会長には、柳田稔さん、山井和則さん、西村智奈美さん、小坂憲次さん、衛藤せいいちさん、小渕優子さん、塩谷立さん、池坊保子さん、宮本岳志さん、川田龍平さん。
 不肖、馳浩が幹事長。
 林久美子さんが幹事長代理。
 瑞慶覧長敏さんが、事務局長。
 阿部俊子さん、泉健太さん、高井美穂さん、高木美千代さんが事務局次長。
 昨年一年間、5回の勉強会を開いて準備してきたかいがあり、そうそうたるメンバーにそろっていただいた。
 感謝。

 さっそく細川会長よりご挨拶があり、キックオフ。
 厚生労働省の杉上春彦児童家庭局育成環境課長の説明を受けて、そして、意見交換会。
 「47都道府県の資料を次回に出してほしい。規模別実施状況、終了時刻の状況、登録児童の学年別の状況、設置場所の状況。学童保育は設立経緯が千差万別であり、実態を踏まえて、法改正に持ち込みたい!」
 「文部科学省と厚生労働省の連携はどうなっているのか? 放課後子ども教室との連携は今後の課題だ!」
 「平成19年に厚生労働省が公表したガイドラインを、次回は資料として出してほしい!」
 「指導員資格をがっちりと縛るのもいかがか? 基準については弾力的にすべきでは?」
 「滞在型学習塾や学習型学童保育との線引きがあいまいだ。 実態調査をすべき!」
 などなど、多数のご意見をいただく。
 資料などは、早速次回に取り揃えていただくとして、まずは、全国学童保育連絡協議会からお話と要望をいただくこととする。
 来週か再来週中には、第2回総会を開きたい。
 最大目標は、児童福祉法改正。
 学童保育の趣旨、目的を明確にし、公的支援を拡充することにある。
 公的施設の利用促進(公設民営)と、指導員資格の設定による、処遇改善・サービス充実が目標。
 女性の社会進出は、福井県がお手本。
 児童の健全育成対策であり、教育対策であり、出生率向上対策であり、雇用対策であり、経済対策。
 日本経済は、女性主導の内需拡大が貢献する時代なのだ。
 だからこそ、学童保育の拡充に努めたい。

 お昼に、野田内閣不適格閣僚追及PT。

 午後1時、3党合意確認書作成について、まだ、民主党から回答はなし。
 何を迷っているのだね?
 予算組み替えを求められるんじゃないかと、ビビッているのかな?
 不誠実さを謝罪し、政策効果検証を約束し、予算見直しも考慮するとか配慮するとか、それでいいのに。
 なかなか民主党が返答をよこさないので、国対控室で、小池百合子さん、赤沢亮正さんと、資料整理しながら雑談。
 待つのはつらい・・・・

 午後3時、自民党本部で、政府の子ども子育て新システムに関する打ち合わせ会。
 野田毅、田村憲久、宮沢洋一、山谷えり子、下村博文、井上信治、馳浩、中曽根弘文、加藤勝信。
 厚労族と文教族の幹部集合。
 政府の新システム吟味。
 ・・・・といっても、労多くして成果なき一元化案。
 ましてや、税と社会保障の一体改革と絡めて財源論を出してくるから、野田税調会長もご立腹。
 「どうしてそんな複雑な案が必要なの?」と、首をかしげるばかり。
 こちとら文教族は、
 「どうして認定こども園の拡充案ではいけないの?」と、いいたいところ。
 厚労族からすれば、
 「新規施設整備の補助金はどうするの?」と、わからないところだらけ。
 とにかく、政府案である以上は、それぞれの部会でも平場の議論を丁寧にやりましょうと、政府側にお引き取り願う。

 午後4時、自民党本部1階のカフェスタ。
 「どうして予算委員会は審議ストップしているのか?」をテーマに、「停め男」の下村代議士と、司会役の馳浩が出演。
 ネット視聴者から、
 「ツイッターで、自民党が国会を停めたと民主党議員が非難してます。抗議してください!」と、メールが届く。
 しかし、抗議はしない。
 事実を知らずにツイッターでつぶやくレベルに合わせたくはない。
 だって、こちらは停めようとして停めたのではなく、高校無償化の対案まで準備して審議に臨んでいたのだから。
 不誠実な答弁で混乱させたのは岡田克也副総理であり、そのことに気がついて、事態収拾の指示をしたのは中井ひろし予算委員長。
 その指示を受けて事実調査し、謝罪したのは、輿石東民主党幹事長。
 そのうえで、3党合意の確認書が出来上がり、明日から審議再開となった。
 それでいいじゃないか。
 カフェスタ出演のお礼に、タブレットをいただく。
 「やった、タブレットや!」と、喜んでいたら、自民党職員に、
 「はせさん、それはタブレットじゃなくて、タンブラーや!」と、指摘された。
 ・・・・失笑する下村博文なのであった。

 午後5時、ようやく、与野党の調整が正式に終了。
 3党幹事長も、持ち回りで確認書に署名。
 文章内容は、自民党が示した素案の、ほぼその通り。
 疲れる一日だった・・・・

 夕刊一面は、「日銀が金融政策決定会合」 「追加金融緩和政策決定」 「1%のインフレ目標=物価上昇率設定」 「追加緩和10兆円」
 やった、ようやく山本幸三理論が採用された?!
 「20年間言い続けてきたかいがあった・・・・」と、感無量の山本幸三先生。
 タンゴ仲間も大喜び?
 日銀主導のインフレターゲット論と金融緩和策は、予算委員会でも、自民党の西村やすとし代議士や、茂木政調会長が力強く主張を展開してきた。
 円高デフレ対策には、与野党はない。
 一段の金融緩和策で、内需拡大、需給ギャップ解消、日本経済の浮揚を目指すべきだ。
 白川総裁も、マーケットや国会の圧力に押し切られたか!!!!
 それにしても、野田総理。
 消費税増税に邁進する前に、大盤振る舞い(ばら撒きマニフェスト)は見直し=撤回しないと、増税の意義は国民に理解されないよ。
 だって、民主党政権になって歳出規模は、実質14兆円も拡大しているのだから(2012年96兆円←2008年82兆円)。
 そりゃ、リーマンショックも東日本大震災も、社会保障費1兆円自然増もあるけれど、あまりにも拡大しすぎ。
 この見直しなくして、国民は増税を納得しない。
 見直ししないと、自民党は公債特例法には賛成しない。
 財政規律を無視しての増税は、そりゃ、お門違い。
 マニフェスト失敗のツケを、消費税増税にまわしちゃ、いけない! 

 午後9時、合唱団の練習を終えたおりんさんを迎えに行く。
 晩御飯は、餃子スープ。
 なめこ味噌汁。
 そして、おいしいごはん。
 これぞ、日本人。 


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