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はせ 日記
平成23年
11月16日(水)

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■11月16日(水)

 4時24分起床、ニュースチェック。
 ザックJAPANが、初めて負けた。
 敵地北朝鮮で負けた。
 0−1。
 映像を見たが、君が代吹奏時のブーイングは凄まじく、あのメーデースタジアムの17年前の光景を思い起こさせる。
 プロレス特使として訪朝した1995年4月末。
 観客は、観客席とグラウンド内も含めて17万人。
 芸術的なマスゲームとともに、一糸乱れぬ応援ぶりが異様だった。
 想い出の北朝鮮遠征だったが、歓声と怒号のすさまじさは耳に焼きついている。
 あの空気の中で戦ったザックJAPAN。
 完全アウェーの中で平常心や闘争心を失わない精神力も必要ということ。
 負けて身にしみる実力の奥深さ。
 厳しさを改めて痛感したのではないか。
 この戦いから何を学ぶか、でもあろう。
 寺越友枝さんも武志さんと一緒に観戦するんだとおっしゃっておられたから、帰国されたら、また、おうかがいしよう。

 昨日の参議院予算委員会基本的質疑。
 この国は、野田総理に任せていて、本当に大丈夫か?との不安を浮き彫りにした。
 TPPで守るべき一線について、「公的医療皆保険制度」とは言明したが、コメについてはぼやかした。
 この差は何か?
 すでに、米を守れないことを覚悟しているのだろうか?
 では、国内の農業改革を断行し、持続可能な産業として生き残るためのコストはいくらかかるのか?だ。
 それすら示されていない。
 躍るのは農業改革のスローガンばかり、それも自民党時代の。
 農地規模拡大化、農地所得制限緩和、株式会社の参入、適地適作、JA改革、適地適作、中山間地所得補償・・・
 いくらかかるかねぇ・・・と考えながら今朝の国対会議に出席していたら、衝撃的な資料が配布された。
 11月14日、つまり昨夜の日本テレビ「NEWS ZERO」のスクープ。
 アメリカのカーク通商代表と、会談に臨む枝野経産相の手持ち資料をスクープ撮し、詳細に報じている。
 そこには、TPPについて、こう書いてある。
 「日本は、非関税措置を含め、全ての品目・分野を交渉の対象とする用意がある。交渉の中でしっかり議論していきたい」と。
 これは、経済産業省が準備した、枝野大臣のための資料。
 これが事実であるならば、(事実だけど)、政府の二枚舌が証明される。
 国内の慎重派向けには、「交渉するかどうかを判断するための協議」「守るべきは守る!」と宣言し、アメリカに対しては、「交渉に参加するための協議。」「非関税措置を含めて、全ての品目・分野を交渉の対象とする用意がある!」と、アメリカの喜びそうなポチぶりを発揮しているのである。

 昨日の山本一太議員の質問で、野田総理は、
 「アメリカ政府が発表した日米首脳会談の文書にある、非関税措置を含めて全てのサービス・物品の例外なき交渉を検討する、なんて言ってない!」と答弁されていたが、なんだよ、枝野さんはそう言わされているじゃないか、官僚に!
 この手持ち文書には、
 「TPPについて、国民的な議論の末、日本を発つ前に、野田政権として交渉参加を決断した!」とまで記述されている。
 どこが国民的な議論だ!
 民主党内の議論は50時間あったけど、国民にかんじんの情報は公開されていない。
 国会では衆参で3時間半ずつの審議がされただけ。
 それも、その審議終了直後に、総理が「交渉参加の協議に入る」と、霞が関用語で記者会見した。
 国民の9割が世論調査で、「説明不足」と不信感を募らせている。
 そして、どこが「交渉参加を決断」だと言えるのか?!

 11月11日夜の記者会見では、「交渉参加のための協議に入ることを決断した」と、言葉を濁していたじゃないか。
 これだから、経済産業官僚は油断も隙もない。
 結局、参加のための協議だなんて言っても、通用するのは日本国内だけ。
 実態は、参加交渉に入っているのだ、すでに。
 そこを認めないから、玉虫色にするから、舐められるのだ。 

 朝8時からの文部科学部会幹部会出席。
 部会の下に、PTの設置を了承。
 ・ 教員養成に関するプロジェクトチーム(遠藤利明)
 ・ 特別支援教育に関するプロジェクトチーム(馳浩)
 ・ 性教育に関するプロジェクトチーム(阿部俊子)
 ・ 幼保一体化に関するプロジェクトチーム(下村博文)
 来年3月を目途に、提言をまとめることとする。
 民主党政権が誕生し、高校無償化や児童手当拡充が実現した。
 それを、次の選挙で自民党が政権奪取して、さぁ、また180度変更するかどうかと問われれば、そうはいかない。
 悪法なれども法は法。
 正式に衆参の国会審議を経て成立している以上は、尊重せねばならぬ。
 しかし、理念の違いについては、修正を求めることになる。
 自民党として求めるのは、所得制限だ。
 子ども手当ても3党協議の末、所得制限を入れて、「バラマキから、支援の必要な家庭への支援」に変更した。
 高校無償化についても、給付型奨学金の創設や、公私間格差の解消などの財源に回していけるよう修正を求めたい。

 午前10時、内閣府の村木厚子統括官と意見交換。
 子ども子育て新システム 基本制度ワーキングチーム第15回会合の報告をいただく。
 「ここまでくると、要は、財源論ですね」と指摘。
 政府の「税と社会保障の一体改革」の中に明文化しないと、消費税を充てることはできない。
 それと、年少扶養控除の廃止で、地方の増税分となる3000億円ほど。
 この財源をどう使うかだ!
 国の基準と、地方の裁量。
 指定制や総合施設の認可。
 この辺りがポイントとなり、その内容いかんでは、財源も上下する。
 もちろん、内容次第で、実行体制(行政の組織)も改編される。
 とにかく資料を精査する。

 午後は、12月に配布する「はせ通信12月号」の資料整理と原稿執筆。
 地元に配る活動資料であり、「わかりやすく」「よみやすく」「知りたい伝えたい情報」を掲載したい。
 テーマは、「はせ浩が選ぶ 今年の10大ニュース」だ。
 消費税、TPP、東日本大震災、なでしこJAPAN、統一地方選、議員立法、義務標準法(少人数教育)、NPO法人スマイルシード、サポーター外交、原発事故対策。
 いずれも順番をつけがたいほどの、大ニュースだった。
 馳浩流に、わかりやすい味付けで論点整理し、何が問題かの解説を書いてみたい。

 午後4時半、ジョギング、自宅周辺いつものコース。
 コース最後の坂道のダッシュを終えて、高級官僚公営住宅の裏側を歩いていると、高校生カップルが。
 (なんだよ、どうしてこういうシチュエーションが多いんだ、最近・・・・)と思いながら、知らんぷりをしてそのカップルのそばを通り過ぎる。
 すると、腕組みをして、右手の人差し指をあごにあてながら、男子高校生がつぶやく、
 「何もないことはないだろう、何かあったのかよ・・・」
 そして、女子高生はうつむいたまま答える。
 「何にもないんだもん・・・・」
 とか言いながら、その口調は絞り出したような切なさであり、どう見ても、「何にもない」状況ではない。
 どうしたんだろう?
 男子高校生をちら見すると、金沢市議会議員の沢飯英樹さんそっくりのいい男。
 女子高生は、うつむいていたのでよく見えなかったが、おさげだった。
 その間、時間にしてわずか0.7秒。
 青春の一ページ、映画の一コマを観たような、そんな感じ。
 どうみても、メンチ切る女子高生とは大違い。
 しかし。
 どうして馳浩がジョギングすると、高校生カップルのドラマに出会うのだろう。
 次回が、楽しみだ。

 午後6時半、巨門星(こもんせい)。
 川村くん、島林さん、福本さん、小平くん。

 午後8時半、おりんさんを迎えに行く。
 自宅に戻り、晩御飯。
 妻の作った餃子や、こんにゃくピリ辛や、かぶスライス酢漬けや、お麩とわかめのお味噌汁。
 美味しい。
 感謝。
 晩御飯後、おりんさんは明日からの中間テストに備えて、お勉強。
 社会。 明治時代。 西郷隆盛や、板垣退助。
 がんばってね。 


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