4時21分起床、ニュースチェック。
昨日の二つの大きな記者会見が、注目を浴びている。
まずは、野田総理。
「TPP交渉参加に入るための協議に入る」
ようやく野田総理が、記者会見で決断した。
交渉参加表明、ではなく、そのための協議入りと言う、ぎりぎり一段階落とした表現。
党内や、野党や、農業団体をはじめ、悪影響が懸念される団体の心配を考慮しての精いっぱいの表現。
総理が決断した以上は、わが国はその方向。
とすれば、自民党も次のステップに踏み込むべき。
昨日のTPP国会集中審議で明らかになったことがいくつかある。
・ 日本国として譲れない一線の線引きが、まだできていない。
・ 今週末、ハワイのAPECで表明しても、各国の国内協議を待たねばならず、実質的交渉参加は半年後であること。
・ 事前協議で、アメリカ議会からの注文がつく。
・ 総理がISD条項を知らなかった。
・ 10年間でGDP2.7兆円増という内閣府の試算は、農林水産業の関税そのままで、国内対策を何もしなかった場合という前提。そんなことありえない。官僚的な意味のない数字だったということがわかった。10年間で関税撤廃というTPPの本質を見ていない。
この指摘された「穴」を埋めていく必要が、野党自民党にはある。
TPPとは、参加9か国(日本を入れて10か国)間での、人・もの・サービスの、今後10年間での、「原則自由貿易」「関税撤廃」。
21分野における交渉、そして、関係9か国との交渉が待ちうけている。
いかに日本の国益を守れるか、に尽きる。
交渉参加のための協議入りを表明した以上、腹を決めて交渉に臨むべき。
「だめなら、や〜〜めた!」では、外交上の信頼を失う。
だからこそ、自民党は、
@ 徹底した情報公開
A 保護と競争ルールの国内対策
この2つを提言するに尽きる。
これまであまりにも政府が情報を出してこなかった。
アメリカとの関係ですら、議会が承認する(90日間)以前に、政府と議会で事前協議があることが明らかになったのはつい最近。
オーストラリアと日本では、耕地面積において1500倍の差があるので、これではもう、価格勝負にはならない。
となれば、コメ減反政策を辞めて、価格競争に自由参加しろとでもいうのか?
それでは、中山間地や過疎地域は無為無策のうちに無駄死に。
それはいかん。
持続可能な農業は、競争力の部分と、地域温存の部分と二極化すべし。
また、遺伝子組み替え食品の表示を規制緩和されれば、これまでの日本独自の取り組みがないがしろにされる。
食の安全を守れるのか?
民間医療保険の参入障壁撤廃していいいのか?
混合診療解禁していいのか?
簡保も郵貯も、政府保障撤廃でいいのか?
逐一情報公開し、そして、国益に資する自由貿易と経済連携の環境を整えるためにこそ、自民党は前向きに取り組むべき。
同時に、おたがいのセンシティブ項目を保護できる二国間のFTA/EPAを推進すること。
とりわけ日中韓。
それに尽きる。
もうひとつの注目記者会見。
それは、文部科学省内で記者会見した「ナベツネ批判」の清武巨人軍代表。
内容をチェックしたが、最高の記者会見だった。
今までの日本社会ではありえなかった内部告発。
ここまで追い込んだ巨人軍のブランドって、何なんだ?!
内紛という陳腐な言葉では説明できない。
スポーツ社会では、特有の影響力を持つ人が、公平さや公正さを無視して暴走してきた事例が枚挙にいとまない。
「金」「数」「役職(先輩)」という権力が支配するという間違った思想。
絶対、それは、違う。
スポーツの世界を支配するのは、合意のある、正当なルールであるべき。
権力に押しつぶされ、誰かに遠慮して、誰かの顔色をうかがって、言いたいこともいえず、それによって正当な人事やルールがゆがめられてきた実例は枚挙にいとまがない。
50年ぶりに抜本改正したスポーツ基本法では、スポーツ団体のガバナンス、公平公正を謳っている。
スポーツの現場は、特定の利害関係者によって私物化されてはならない。
清武さんの記者会見は、オーナー・会長・球団社長で合意されていた人事が一夜にして覆され、事実とは違う情報が独り歩きしたという衝撃的な内部告発。
意義深い記者会見。
良かった。
しかし、日本シリーズ前夜での内部告発というタイミングはいただけない。
ましてや、昨日はザックJAPANの大切なワールドカップ予選がアウェーのタジキスタンであった日。
スポーツ界の足を引っ張るだけではないかとの指摘も・・・当たっている。
タイミングと言う配慮が必要だった。
でも、言わざるを得ないほどのナベツネ専制とすれば、それはそれで、一石を投じた意義もあろう。
午前中、ジョギング1時間。
環7から井の頭通りへ走り抜ける。
昨夜の冷たい秋雨はどこへやら、小春日和。
今日は11月12日。
霜月?
いいのか、こんな暖かくて?
これも、地球が熱くなっている証拠?!
地球温暖化対策で、温暖化ガス−25%と世界にぶち上げた鳩山元総理。
その実現プロセスには、原発新規建設13基となっていた。
それ、どう修正するの?
言いだしっぺとしての責任を、民主党政権は果たすべきであろう。
午後、ザ・プリンス パークタワー東京 33階へ。
会食。
午後1時からは、劇団四季。『ソング&ダンスThe Spirit』
サイコー。
感動の嵐。
夕方、おりんさんの定期演奏会。
東京オペラシティコンサートホール。
今年度で合唱団所属も最後。
今日が最後の定期演奏会。
「最後だけは観にきてね!」と言われていたので、妻と二人で鑑賞。
♪素晴らしい。
よくぞここまで指導したものだ。
日本一のレベルの合唱、とか。
指導者に感謝。
でも、途中、いびきをかいていた妻。
「は!あまりにも素晴らしくて、寝てしまった・・・・」って、それは言い訳にならんでしょうが!
晩御飯は、「嚆矢」。
俺は、シナそばと、瓶ビール。
おりんさんは、コーラと、ワンタンそば。
そしておつまみはキュウリ。
感謝。
図に乗って、お酒は佐賀県の超辛口「万齢」。
ちょー、美味い!