衆議院議員

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はせ 日記
平成23年
11月3日(木)

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■11月3日(木)

 午前4時2分、パチッと眼が覚めた。
 となりには、妻がぐっすりと寝ている。
 隣の部屋では、おりんさんと、昨日から遊びに来ているおともだちが、くっついて寝ている。
 ん?
 そういえば、昨夜は、2PMを見てはしゃいでいてなかなか寝ないおりんさんたちを、酔っ払ったパパは、巨大マーブルチョコレートの段ボール紙を振りまわして家じゅう追っかけまわして寝かせたのだったが、パパもそのまま疲れ果てて爆睡したのであった。
 ふんとにもう。
 中学2年生の元気さには、ついていけない。
 50歳のおじさんなのである。

 しばしニュースチェック。
 やはり、TPP交渉に参加する前提として、アメリカ政府と議会の事前協議が存在し、さらにアメリカ議会同意とりつけ(90日間)に、時間がかかることを、マスコミ各紙は問題視し始めた。
 今頃気が付いたって、マスコミも遅い。
 オバマ大統領の野田総理へのTPP参加申し入れは、自国の足元すら調整しないままのフライングだったことになる。
 例えて言えば、オバマ大統領と言う不動産屋が、アメリカ議会という地主と相談もせずに、取引相手である野田総理と値段交渉を勝手にやって期待を持たせていた、というようなお話。
 TPP日本参加って、オバマ大統領の来年の大統領選挙の功績かよ?
 万が一にでも、TPP参加がアメリカの国益に資して、日本国益をそこねるような形で使われるようでは本末転倒。
 野田総理は、「日本の国益」を基準に判断してほしい。
 今なすべきは、韓国とのFTA/EPA交渉促進と締結、日中韓のFTA交渉の促進と締結。
 そっちのほうが、アジアのマーケットを相手にするうえで、優先順番が高いはずだ。
 同時に、アメリカやオーストラリアやニュージーランドとの2国間FTA/EPA交渉促進も必要。
 自国の産業を保護する姿形も財源も見せないで、いきなりTPPとは、順序が違う。
 憤りばかりなり。

 午前6時過ぎ、ジョギングへ。
 小1時間。
 全力疾走したり、ちんたら走ったり、散歩したり。
 環状7号線をめぐるいつものコース。
 とてもいい汗を流す。
 犬と散歩するおじさん。
 ジョギングするファッショナブルな女性。
 世間話している公園ベンチのおばさん。
 部活に急ぐ高校生。
 ラジオ体操する高齢者の集まり。
 まだ飲み明かしている下北沢の若者(バカ者?)。
 朝早いとはいえ、町はすでに動き出しているんだな、と感じる。
 とりわけ、高齢者が元気だ。

 9時45分、自ら日体荏原高校へ。
 今日は、学校公開日。
 来春入学予定の、500名弱の中学3年生とその保護者が、高校見学。
 体育館にお集まりいただき、まずは、学校法人 日本体育会の理事として、見学者のお出迎えとご挨拶。
 「スポーツを通じての社会貢献と、人間教育が本学の理念です。皆さんにこの高校を選んでいただければ、責任を持って面倒を見ます!」
 学校法人である以上は、定数を満たし、経営感覚を持って教育し、もって系列校の充実に当たらねばならない。
 それには、教職員の「建学の精神」にのっとった指導が必要。
 丁寧で熱心で情熱あふれる教職員あればこその学校法人。
 松浪健四郎理事長とともに、心から、見学者を歓迎し、教職員を激励する。

 終了後、味の素ナショナルトレーニングセンターへ。
 レスリングナショナルチームの強化合宿を視察。
 世界選手権と国体を終えて一休みしたいところだろうが、12月の全日本選手権に向けて、スイッチが入っている。
 佐藤満強化委員長をはじめ、コーチングスタッフも、家庭を犠牲にして、熱心に指導。
 頼もしい。
 「全日本選手権〜五輪予選代表権獲得〜ロンドン五輪までが、一つの物語です。全日本で勝ち、五輪出場権を取り、そして、ロンドン五輪で活躍するために、頑張ってください!」と、練習後に激励。
 同時に、
 「セカンドキャリアも考えておいてください。たくさんの税金を投入して強化された皆さんが、トップレベルを退いた後に、どう人生を送るかの問題です。 一つは安定的な収入を得る職業を持つこと。もうひとつは、トップ選手として得られた人脈や経験や教養知識を生かして、後輩のための指導者になること。 それも、大切なセカンドキャリアです。とくに、地域スポーツのすそ野を広げるリーダーとしての役割も、皆さんに自覚していただきたいと思います。」と伝える。

 そのあとは、エリートコースを指導する江藤正基先生と、佐藤満強化委員長、伊藤グレコヘッドコーチ、久木留毅強化スタッフと、セカンドキャリアについて意見交換。
 エリートコースのジュニア一貫指導はいいのだが、
 「そのコースの子どもたちの、高卒後や大卒後の進路の選択肢を示してあげることも、JOCの役割ではありませんか? そうなっていますか? 競技成績が世界トップレベルでよかった、だけでは、税金を投入する意味の半分しか目的を達することはできませんよね!」と、ミーティングする。
 江藤先生や佐藤コーチなど、現場の目的意識が、JOC幹部や文部科学省の現場にも伝わり、まさしく「好循環」のスポーツ行政が展開される必要があるだろうと感じる。
 トップレベルの競技力強化と、地域スポーツの底辺拡大と、その連動あってこその好循環であるべきだ。
 したがって、マルチスポーツ振興予算も、より拡充したうえで、現場の強化とスポーツ医科学情報の連動のために活用する必要がある。
 NAASH(JISS)にとっても、JOCにとっても、体協にとっても、障害者スポ協にとっても、文部科学省にとっても、より使い勝手の良いマルチ制度にしていくべきだろう。
 そのためにこそ、スポーツ基本計画の立案が必要。
 例えば、文部科学省のスポーツ立国戦略では、「五輪メダル37個(東京五輪とアテネ五輪)を目指す」という。
 ちょっと首をかしげる。
 そんな数値目標を打ち出していいのか?
 選手も指導者もノルマ達成が目標じゃないぞ。
 いかにスポーツを通じて自己目標達成・実現をするかと、世界で勝ち抜く姿で社会貢献するかが、国民の税金を使う意味のある事業ではずだ。
 そのための指導者でもあるはずだ。
 文部科学省は、安易で根拠のない数字でスポーツ界を踊らせてはならない。
 この37個は、その時代(1964年)(2004年)の優秀な指導者や選手の努力のたまものの、たまたまの結果の数字。
 当時のスポーツ環境の中での、ほぼ個人(選手&指導者)と、所属企業や団体と、競技団体の努力による結果の数字にしか過ぎない。
 それを、新たなスポーツ基本法の理念のもとでの、多額の税金を使う予定のスポーツ基本計画の目標達成数字とすべきではない。
 数値目標が全てではない。
 というか、数値目標は全く意味がないと断言しても言い過ぎではあるまい。
 国内外で、日本スポーツ界が置かれている現状認識をし、その上で、スポーツ基本法の理念を実行するための環境整備が重要。
 そして、政策の「持続性」の意味をこそ問うべきだ。
 それこそが戦略ではないか?

 ・ 国民誰もがスポーツに取り組める環境づくり。
 ・ 健常者も障害者も分け隔てなくスポーツに取り組める環境づくり。
 ・ 専門的な指導者がいて、安全で、効率よく、息の長い競技活動に取り組める環境。
 ・ 教育の側面を持つ体育教科や、武道やダンスや保健の授業を通じて、公平と公正と健康と競技力強化を目指す。
 ・ スポーツの持つ国際性を理解し、世界平和と環境保全を目指す。
 ・ スポーツにおける不正(アンチドーピング等)を許さず、スポーツの枠内で紛争を解決しようとする理念(仲裁や調停処理等)の追求。
 ・ プロスポーツやスポーツ産業の振興。
 ・ スポーツ団体の統治機能の公平性と公開性。
 など。
 その理念を追求するスポーツ基本計画でなければなるまい。
 そのためのスポーツ庁であるべし。

 午後4時過ぎ、電車を乗り継いで、みなとみらい線の元町中華街駅へ。
 そのまま山下公園へ。
 今日は、金沢から、もう結成16年目になる後援会「覇世会」の皆さんが、バスツアーでやってきているのだ。
 朝4時過ぎから起きて、準備しててんてこ舞いの西川進一会長。
 今日、11月3日は、記念すべき、64歳のバースデーでもある。
 64歳ね。
 俺と出会ったのが、俺が鳴和中学3年生=15歳のころだから、え〜〜〜っと、あれから35年経ったわけだ。
 ということは、西川さんはあの頃、29歳?
 29歳の西川さんも、64歳の西川さんも、ちっとも変わっていない。
 変わらないところが西川さんの魅力だ。
 氷川丸前で合流。
 さっそく、マリンシャトルに乗船し、横浜港湾内クルージング。
 乗船料1000円は高いと思ったけど、夕焼けに映えるランドマークタワーやベイブリッジの美しさに、一同感嘆。
 1000円は高くなかった。

 午後6時より、中華街の重慶飯店別館にて、食事会。
 三つのテーブルに分かれて座り、西川さんのお誕生日を祝いつつ、乾杯。
 途中、二つのサプライズ演出。
 Tシャツじゃんけん奪取大会と、金沢の馳事務所秘書2名のサプライズ登場。
 ケーキと花束を持って、わざわざこの演出のためだけに7時間もドライブしてきた秘書。
 しかし、こういうことを一生懸命できる姿こそが尊い。
 今朝、バスのお見送りをしてくれたはずの秘書がここにいることに、キツネに化かされたかのような表情の西川さん。
 明日の朝は9時から金沢事務所で仕事があるので、また7時間かけて夜行で帰るタフな秘書二人。
 御苦労さん。
 午後9時過ぎ、覇世会バスをバンザイ三唱でお見送り。
 そして、金沢の秘書をお見送りしてから、東京事務所の秘書二人と、東横線に乗って東京に戻る。
 みなとみらい線の電車の中から見るベイブリッジと観覧車とランドマークタワーは、西川さんのお誕生日をお祝いして、いつまでも輝いていた。 


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