衆議院議員
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はせ 日記
平成23年
11月2日(水)

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■11月2日(水)

 4時2分起床、ニュースチェック。
 東京新聞1面で、TPP交渉参加が、すでに遅いことが明らかにされている。
 アメリカ議会の承認問題だ。
 日本が参加表明しても、アメリカ議会の同意を得るために、90日間の会議の上で判断されることになる。
 なんとその前には、アメリカ政府とアメリカ議会との間での「事前協議」が必要となるのだ。
 そのことを、日本政府は事前に把握していたにもかかわらず、われわれ国会にも国民にも知らせてこなかった。
 これは、心配した若手外務省筋から入った情報で、我々自民党もわかったのだが、あまりにも民主党政府の隠蔽体質はひどい。
 大切な情報を伏せておいて、どう判断しろというのだ!
 「拠らしむべし 知らしむべからず!」なのか?

 当然、アメリカの国益に照らし合わせての審議。
 これで本当にTPPルールに、日本側の主張を反映させられるのか?
 アメリカ側は、「日本の参加承認に半年かかる」としている。
 「早くしないとバスに乗り遅れる」論は、すでに「乗り遅れている」ことになるわけで、早期交渉参加必要論は通用しない。
 すでに9カ国で取り決められたルールのあとに、のこのこと日本が交渉参加しても、何が得られるというのだろう。
 9カ国のうち、アメリカとニュージーランドと、オーストラリア以外の6カ国とで、日本は2国間EPA(経済連携協定)を締結済み。
 どうしてこの3カ国とのFTA交渉が進まなかったか!
 農業交渉を代表する、日本の国益に沿わなかったからだ。
 その事実関係を見れば、まさか、いきなり「例外なき関税撤廃」だなんてTPPの理念に、日本がおいそれと参加できるはずがなかろうに。
 政府の説明責任を果たしていただきたいというのは、そのことなのだ。 

 午前9時10分、国対正副会議。
 岸田=平野の国対委員長間で、以下の日程があらあら合意された。
 大前提は、3党協議が整うこと。
 その上で、
 ・ 予算委員会は、11月7日から11日までの4日間。
 ・ 11月11日は、衆参でTPP集中審議。
 ・ 衆議院の締めくくり総括質疑〜採決〜本会議採決は、11月10日。
 ・ 実質、衆議院ではあしかけ5日間=23時間30分の審議時間確保。
 ・ 財源確保法については、3党協議が整えば、採決。
 ・ 与党が求める関連法案10法案については、すべてを成立させる約束はできない。中身を吟味してから。
 ・ せめて、財務委員会(財源確保法)と、総務委員会(地方税法)の財源法案は優先すべきだが、それも内容次第。
 詳細は、予算委員会理事会で決めることになるが、さて!

 午前10時より、アルバニア大使のディダさんと懇談。
 11月21日(月)の午後3時から4時まで、衆議院内で、アルバニア外務大臣とアルバニア議連との意見交換会をしたいとの申し入れ。
 案件は、
 @ ビザなし交流往来
 A アルバニアに日本大使館を作ってほしい
 B その他
 なり。

 11時より、予算委員会質疑者打ち合わせ。
 自民党のバッターは、茂木(総括)〜野田(償還財源論と円高対策)〜村上(原発事故対応の不備)〜吉野(除染と賠償)〜伊東(TPP)〜加藤(社会保障)〜石破(外交防衛普天間)〜平沢(平岡)〜棚橋(山岡)の予定。
 野田政権の抱えている問題や、被災地支援策や、復興債財源論や、国際金融不安や、閣僚資質問題など、質疑を通じてわかりやすくえぐり出したい。
 野田政権となっても、マニフェストの欺瞞はちっとも反省していない。
 総理だけが平身低頭で、政党としては、TPP問題の分裂を含め、支離滅裂な政策設計プロセスと政治手法。
 そのことを糺したい。

 お昼に、「自由新報」の原稿締め切り。
 テーマは、「お薦めの一冊」。
 「神様が創った試合」(ベースボールマガジン社刊)の推薦文を書く。
 昭和54年8月16日午後4時6分試合開始。
 夏の甲子園大会9日目の第4試合。
 石川代表 星稜高校 対 和歌山代表 簑島高校。
 試合時間3時間50分。
 死闘がいかにして紡ぎ出されたかの軌跡と奇跡を語る貴重な一書。

 午後1時半、野田内閣の不適格閣僚を追及するPT第2回会合。

 午後3時、予算委員会 野党理事懇談会。

 午後3時半、予算委員会開会。
 安住大臣の第3次補正予算 趣旨説明。
 いよいよ試合開始のゴングが鳴った!
 日程はすでに固まっている。
 予算委員会は、11月7日から10日まで。
 採決は10日。
 11日は、衆参で、TPPの集中審議。
 衆議院の出口は固まっているが、参議院の出口はわからないまま。
 当然、3党協議次第だが、財源法案は、どうなるかわからない。
 そういう詰めが、まだまだ民主党は甘い。
 司令塔不在。

 午後4時、第4回オウム真理教対策 勉強会。
 対策新法について、法制局からのヒアリング。
 公安調査庁、警察庁、総務省の担当部局より、意見聴取。
 そして、金沢市の住民団体・市当局、足立区の住民団体・区当局から意見聴取。
 「住民は、団体の解散を求めている!」
 「夜も不安で眠れない。集会所からは夜中の2時過ぎまで灯りが漏れて、マントラが唱えられている。」
 「麻原死刑囚は、いったいいつ死刑になるのか?」
 「いまだに麻原帰依が、そのままの教義であり、おかしい!」
 「若い人がネットで勧誘を受け、信者が増えている!」
 「いまだに献金・御布施集めしている!サリン事件被害者に回せ!」
 などと、本音が漏れる。
 いまだに施設周辺にお住まいの住民からすれば、許しがたく、不安ばかりが募る問題。
 今後は、新法をバージョンアップし、超党派の議連に格上げし、各党の政調会にこの新法を審議していただくように働きかけることを確認する。

 午後5時15分、法務省へ。
 平岡大臣に、金沢市や地元住民団体の要請書と、団体規正法の観察処分延長請願署名10万筆以上を届ける。
 平岡大臣も、神妙にお受け取りいただき、マスコミをのけて、しばし懇談。

 午後5時50分には、公安調査庁の尾崎道明長官にも、要請文と署名簿を提出。

 午後6時、金沢から徹夜バスでやってきた住民団体の皆さんを、お見送りし、すぐに議員会館に戻る。
 社民党の阿部知子さん、みんなの党の川田龍平さんとともに、原発事故被災地の子どもたちや妊婦さんの健康を守る議員立法について意見交換。

 午後8時過ぎまで、議員会館で執務。

 午後8時40分、おりんさんを迎えに行って帰宅。
 晩御飯は、近所の飯屋で「ぎんだら照り焼き定食」「海老チリ定食」と、餃子。
 美味かった! 


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