4時起床。
ん?
昨夜は隣に寝ていた妻が、いない。
替わりにタンバリンが寝ている、布団をかぶって。
あれ?
妻は家出したのか?
不安に思って起き上がると、ベッドの下の床で寝ている妻を発見。
なんだ、いたのか。
その妻の足元で、いっしょに寝ているピッコロとマーブル。
うちは動物の館かよ・・・・
朝6時半、秘書を迎えに行ってから、東京を出発。
千葉県柏市にある、「柏日体高校」へ。
視察。
「学校法人 日本体育会」の系列校。
6月に、日本体育会の理事を拝命しており、松浪健四郎理事長に続いての現場視察。
少子化の時代、経営は厳しい。
生徒諸君や、教職員の皆様のおかげで、学校経営も順調に進められる。
私学は競争激化の時代。
特色を出すことも必要だが、現場の声に耳を傾けるほうがもっと重要。
理事として、足を運ぶのは当然。
高速を降りて、朝マックを済ませ、午前8時30分には到着。
校長室へ。
幹部より、学校の沿革をお聞きしてから、体育館へ。
本日はちょうど、後期始業式。
そっか、2学期制だ。
始業式の時間を使い、全校生徒1200名ほどを前に、およそ30分、理事として、訓示をさせていただく。
「鈴木校長、校長が訓示をしなくてもいいの?」
「いやいや、私は先週末、前期の終業式に話をしたからいいんですよ。馳さんから気合を入れてください!」
といわれ、演壇に立つ。
総勢1200名、壮観だ。
自己紹介の後、
「話を聞く態度が人脈を増やす」
「お金の価値観」
「評価は他人がする」
のテーマで、20分ほどお話しをさせていただく。
学校の1年間の後期は、高校生にとっては、「目標を明確に設定して、実行する」季節でもある。
学校行事も多いし、受験や進路相談など、人生の行く末を決めるイベントも目白押し。
将来、社会人となって、職場や家庭や地域等における、「自分の居場所づくり」が目標。
その居場所を確保するための教育の時代が今。
この高校生時代こそが、人生の基礎をつくる。
静かに、集中して話を聞く、1200名の生徒。
「聞く態度」のしっかりしている学校だ。
さすが、文武両道を標榜する私学。
「うちは、建学の精神がすべてです!」とおっしゃる鈴木校長。
「健康と信用は人生の宝」が、初代米本理事長の建学の精神。
健康と信用は、人生の宝、か。
いい言葉だ。
実践したい。
全体集会後、校長室で学校案内のDVDを視聴。
そして、校内を視察。
授業も拝見。
びっくりしたのは、図書館。
その半分を利用して、なんと、民間の学習塾が入っているのだ。
生徒は、この学習塾を利用するときは有料!
自分で教材を選んで自習する部屋もあれば、学習塾の先生から個別指導を受ける個室もある。
こりゃすごい。
私学もここまで来たか。
「この部屋はもちろん、有料です。学習塾に通う移動時間と塾代を節約させる意味もあります。」
「ここは部活動と一緒ですね。勉強部という部活もありますから!」
と、胸を張る鈴木校長先生。
保護者からすれば、学校の中に進学塾があれば、経費も安く済むし、安心だろう。
もちろん、先生方と学習塾の先生との連携もとれるので、きめ細かい指導ができるし。
進路指導の滝沢先生や、生徒指導の白川先生(駅伝部監督)からもお話をうかがったが、こりゃ、教職員の努力と犠牲の上に成り立っている教育現場だな、とよくわかる。
生徒のための投資は惜しまない学校だ。
千葉県は、近隣に有名な私学がごまんとある。
その中で、競争を強いられている柏日体高校。
より特色のある学校経営が求められてくる。
広い校内には人工芝のサッカー場もあるし、柏レイソルユースの高校生も引き受けている。
公立高校も、もっとこの建学の精神の姿勢を見習うべきだろう。
高校教育は、義務教育ではない。
生徒の意欲と能力に応える場所。
とすると、教育サービスに徹底すると、もっと可能性があるのではないか、と教えられた気分。
お昼御飯の弁当をいただいてから、国会に戻る。
午後6時半まで、国対で執務。
自宅に戻り、晩御飯準備。
ママが作ってくれたおでんとカレーを温めるだけだけど。
午後8時半には、おりんさんを迎えに行く。
合唱団の練習が楽しくて仕方なく、加えて、韓流にはまって生き生きとしているおりんさん。
しかし、高校受験を来年に控え、憂鬱でもあるようだ。
「高校いけるかなぁ」
「いけるよ!」
「本当?」
「努力次第!」
と、少々、親としては厳しいことも言わねばならぬ。
勉強しなければ、高校にはいけない。
行ける高校よりも、行きたい高校に行くことだろう。
そのためには、競争を勝ち抜くしかない。
努力あるのみ。
わかってるのかな、おりんさんは?
「いちいちうるさい、わかってるよ!」だって。
カレーライスの玉ねぎとジャガイモ固かったぞ?!
ママは慌てて作って、出かけて行ったな!