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はせ 日記
平成23年
10月7日(金)

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■10月7日(金)

 4時23分起床。
 ニュースチェック。
 民主党元代表、小沢一郎さん、初公判。
 無罪主張。
 「やましいところはない!」と、記者会見し、検察批判。
 じゃあ、4億円の出所はどこ?
 元秘書3名の逮捕の道義的責任は?
 そこのところが、「政治とカネ問題」の核心。
 核心が何も語られず。
 国会に出てきて、政治的道義的責任を、証人喚問で説明していただきましょう。
 それだけなのに、逃げ回る小沢一郎さん。
 その小沢さん、夜になって、救急車にて、日本医科大病院に搬送される。
 腰痛?
 初公判に備えて、公判資料を読み込みすぎた無理がたたったか?
 お大事に。
 あとで、尿管結石と判明。
 大事に至らず、よかった。 

 午前6時半、仙台出発。
 東部自動車道に入り、南下。
 宮城県南部の海岸沿いを走る。
 海側は、残念ながら、田んぼもできず、放置状態のまま。
 まだ地盤沈下しているのか、水のついたままのたんぼも多い。
 その震災の傷跡なまなましい田んぼの中を、あれ?小学生の登校の列が?
 仮設住宅から学校に通う子どもたちの列だ。
 ちゃんと、スクールガードリーダーのおじさんやおばさんも、交差点で旗を持って立っている。
 凄い。
 全国の町かどでみられる光景が、ここ被災地でも復活しているのだ。
 教育の力は大きい。
 教材をかかえて走っていく子どもたちの姿に、未来を感じる。

 山元町で高速道を下り、国道6号線を南下。
 坂元小学校周辺で、海のほうへハンドルを切る。
 4月中旬に視察に来たときに、陸上自衛隊金沢駐屯地の榎木副隊長以下300名が捜索をしていた場所だ。
 あれから半年。
 どれだけ復旧したかを見に来たのだが、その期待は裏切られた。
 全く手つかず。
 かすかに、瓦礫が処理された様な気がするだけで、津波にさらわれた町並みはそのまんま。
 車を降りて小学校周辺を散策してみると、校庭は被災した車がうずたかく積まれている。
 仮置き場のままだ。
 立ち入り禁止を告げる鎖が物悲しい。
 海岸沿いも、冠水したまま。
 復興予算が成立していないから、復興のつち音が聞こえないのだ。
 ひどい。
 これ以上遅らせてはなるまい。
 民主党政権は、すみやかに臨時国会を再開し、復興本格予算となる第3次補正予算を提出し、われわれ野党も協力し、10月中には成立=執行できるようにしなければ、政治自体が信頼を失う。
 被災地には国会議員に対する期待はもはやなく、怒りを通り越して、「頼むから復興の邪魔しないでくれ」という異常な視線が漂う。
 天災が人災となっている。

 山元町からさらに南下し、福島県新地町に入る。
 こちらも復興手つかず。
 鉄道線路も飴のようにひん曲がったまま。
 町の静寂が、秋晴れとは正反対のコントラスト。
 山側には虹まで出てきた。
 この鮮やかな虹に応えなければならないのだ。

 相馬市から南相馬市にドライブを進め、午前9時半、南相馬市役所へ。
 村田崇副市長より、おもに除染問題についての市の計画をうかがう。
 8月末に成立した「放射性廃棄物処理法」のことは、すでにご存じで、
 「やっぱり、除染と廃棄物処理ですね。最終的には中間処理場の確保の問題です。うちの桜井市長は、地元の汚泥は地元で処理、と明確に打ち出しています。ただ、膨大なその量を、どこにおいておくかです!」
 「となると、国有林野か、高速道路の地下にあんこ型で埋めるか、ですね。いろんな選択肢を考えなきゃいけませんね!」
 と、意見交換。
 除染問題と放射性廃棄物処理については、財政力が弱く、技術力も乏しい地方自治体の悩みは尽きない様子。
 村田副市長は、この4月から、赴任したばかり。
 総務省からの出向組。
 金沢市の富樫小学校〜高尾台中学校〜泉丘高校出身で、東大経済学部から総務省へ。
 大変なエリート官僚だが、腰は低く、説明能力も調整能力も高い。
 桜井市長の片腕として頑張って、南相馬市の未来絵図を作り上げてほしい。
 およそ30分の情報交換。
 ますます、第3次補正予算の成立に向けてのモチベーションが高まる。
 やはり、政調会長レベルで事前調整し、国会に提出されたあとは、必要な修正を加えて速やかに成立させ、11月には事業の発注ができて、工事が進むようにしなければなるまい。

 午前10時には、村田副市長に見送られて、南相馬市役所を出発。
 飯舘村を経由して、ちょうど昼の12時には、東北道の福島松川パーキングエリアから高速道に入る。
 お土産に「米沢牛しぐれ」と「岩手のピーナッツ入り南部せんべい」と「福島特産 ゆずみそ」を購入。
 一路、金沢へ。
 途中、新潟県の米山サービスエリアで休憩し、つぶ貝浜焼き串をお昼御飯替わりにいただく。
 絶品!

 午後5時過ぎ、無事に金沢の自宅に到着。
 火曜日夕方に東京を出て、金沢の自宅まで、総走行距離は1600キロを超える。
 一人でよく運転したもんだ。 

 しいのき迎賓館で開催の、「2011金沢おしゃれメッセ」オープニングパーティーに出席。
 金沢クラフト大使の壇ふみさんが、素敵な和服姿でご出席。
 金沢の秋の情緒にぴったりだ。
 「歴史に責任を持つ町」
 「文化が生活に根差した町」
 それが金沢の誇り。
 おしゃれメッセは、そういう金沢を、たっぷりとプロデュースするイベント。
 作家、マスコミ関係者、金融関係者、行政、政治家、プロデューサー、伝統工芸の大家や若手作家、デザイナー、商売人、繊維関係者・・・・・たくさんの「クリエイター」が集い、コラボし、金沢の魅力再発見のイベントとなっていただきたい。

 夜遅く、辻ジムで、辻さんに、ズボンのすそ上げの直しをお願いする。
 晩御飯は、高柳町の「竹」。
 はちめ(魚)の煮つけに、ご飯がすすむ。 


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