4時23分起床。
ニュースチェック。
民主党元代表、小沢一郎さん、初公判。
無罪主張。
「やましいところはない!」と、記者会見し、検察批判。
じゃあ、4億円の出所はどこ?
元秘書3名の逮捕の道義的責任は?
そこのところが、「政治とカネ問題」の核心。
核心が何も語られず。
国会に出てきて、政治的道義的責任を、証人喚問で説明していただきましょう。
それだけなのに、逃げ回る小沢一郎さん。
その小沢さん、夜になって、救急車にて、日本医科大病院に搬送される。
腰痛?
初公判に備えて、公判資料を読み込みすぎた無理がたたったか?
お大事に。
あとで、尿管結石と判明。
大事に至らず、よかった。
午前6時半、仙台出発。
東部自動車道に入り、南下。
宮城県南部の海岸沿いを走る。
海側は、残念ながら、田んぼもできず、放置状態のまま。
まだ地盤沈下しているのか、水のついたままのたんぼも多い。
その震災の傷跡なまなましい田んぼの中を、あれ?小学生の登校の列が?
仮設住宅から学校に通う子どもたちの列だ。
ちゃんと、スクールガードリーダーのおじさんやおばさんも、交差点で旗を持って立っている。
凄い。
全国の町かどでみられる光景が、ここ被災地でも復活しているのだ。
教育の力は大きい。
教材をかかえて走っていく子どもたちの姿に、未来を感じる。
山元町で高速道を下り、国道6号線を南下。
坂元小学校周辺で、海のほうへハンドルを切る。
4月中旬に視察に来たときに、陸上自衛隊金沢駐屯地の榎木副隊長以下300名が捜索をしていた場所だ。
あれから半年。
どれだけ復旧したかを見に来たのだが、その期待は裏切られた。
全く手つかず。
かすかに、瓦礫が処理された様な気がするだけで、津波にさらわれた町並みはそのまんま。
車を降りて小学校周辺を散策してみると、校庭は被災した車がうずたかく積まれている。
仮置き場のままだ。
立ち入り禁止を告げる鎖が物悲しい。
海岸沿いも、冠水したまま。
復興予算が成立していないから、復興のつち音が聞こえないのだ。
ひどい。
これ以上遅らせてはなるまい。
民主党政権は、すみやかに臨時国会を再開し、復興本格予算となる第3次補正予算を提出し、われわれ野党も協力し、10月中には成立=執行できるようにしなければ、政治自体が信頼を失う。
被災地には国会議員に対する期待はもはやなく、怒りを通り越して、「頼むから復興の邪魔しないでくれ」という異常な視線が漂う。
天災が人災となっている。
山元町からさらに南下し、福島県新地町に入る。
こちらも復興手つかず。
鉄道線路も飴のようにひん曲がったまま。
町の静寂が、秋晴れとは正反対のコントラスト。
山側には虹まで出てきた。
この鮮やかな虹に応えなければならないのだ。
相馬市から南相馬市にドライブを進め、午前9時半、南相馬市役所へ。
村田崇副市長より、おもに除染問題についての市の計画をうかがう。
8月末に成立した「放射性廃棄物処理法」のことは、すでにご存じで、
「やっぱり、除染と廃棄物処理ですね。最終的には中間処理場の確保の問題です。うちの桜井市長は、地元の汚泥は地元で処理、と明確に打ち出しています。ただ、膨大なその量を、どこにおいておくかです!」
「となると、国有林野か、高速道路の地下にあんこ型で埋めるか、ですね。いろんな選択肢を考えなきゃいけませんね!」
と、意見交換。
除染問題と放射性廃棄物処理については、財政力が弱く、技術力も乏しい地方自治体の悩みは尽きない様子。
村田副市長は、この4月から、赴任したばかり。
総務省からの出向組。
金沢市の富樫小学校〜高尾台中学校〜泉丘高校出身で、東大経済学部から総務省へ。
大変なエリート官僚だが、腰は低く、説明能力も調整能力も高い。
桜井市長の片腕として頑張って、南相馬市の未来絵図を作り上げてほしい。
およそ30分の情報交換。
ますます、第3次補正予算の成立に向けてのモチベーションが高まる。
やはり、政調会長レベルで事前調整し、国会に提出されたあとは、必要な修正を加えて速やかに成立させ、11月には事業の発注ができて、工事が進むようにしなければなるまい。
午前10時には、村田副市長に見送られて、南相馬市役所を出発。
飯舘村を経由して、ちょうど昼の12時には、東北道の福島松川パーキングエリアから高速道に入る。
お土産に「米沢牛しぐれ」と「岩手のピーナッツ入り南部せんべい」と「福島特産 ゆずみそ」を購入。
一路、金沢へ。
途中、新潟県の米山サービスエリアで休憩し、つぶ貝浜焼き串をお昼御飯替わりにいただく。
絶品!
午後5時過ぎ、無事に金沢の自宅に到着。
火曜日夕方に東京を出て、金沢の自宅まで、総走行距離は1600キロを超える。
一人でよく運転したもんだ。
しいのき迎賓館で開催の、「2011金沢おしゃれメッセ」オープニングパーティーに出席。
金沢クラフト大使の壇ふみさんが、素敵な和服姿でご出席。
金沢の秋の情緒にぴったりだ。
「歴史に責任を持つ町」
「文化が生活に根差した町」
それが金沢の誇り。
おしゃれメッセは、そういう金沢を、たっぷりとプロデュースするイベント。
作家、マスコミ関係者、金融関係者、行政、政治家、プロデューサー、伝統工芸の大家や若手作家、デザイナー、商売人、繊維関係者・・・・・たくさんの「クリエイター」が集い、コラボし、金沢の魅力再発見のイベントとなっていただきたい。
夜遅く、辻ジムで、辻さんに、ズボンのすそ上げの直しをお願いする。
晩御飯は、高柳町の「竹」。
はちめ(魚)の煮つけに、ご飯がすすむ。