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はせ 日記
平成23年
10月6日(木)

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■10月6日(木)

 4時11分起床。
 ニュースチェック。
 第3次補正予算の3党協議は、本日の幹事長会談からスタートすることに。
 一刻も早く成立、実行するために、これ以上の遅れは許されない。
 これが被災地の叫び声だ!
 3党の英知を集め、財源論も含めて速やかに結論を出すべきだ。
 おそらく、与野党で論争となるのは財源論だけ。
 東北の冬はすぐそこ。
 初雪の前に、第3次補正予算が衆参で成立し、執行できなければ、東北に顔向けできない。

 午前8時、仙台出発。
 午前9時、多賀城市役所到着。
 議会答弁レク中の菊地健次郎市長、菊地昭吾教育長。
 わざわざ中断して、出てきてくださる。
 「申し訳ありません! 議会中なんでしょ?」
 「とんでもない、こちらこそいつもお世話になってばかりで、ありがとう!」
 と、全国史跡整備協議会の対応で昵懇の間柄ゆえ、和やかに懇談スタート。
 第3次補正予算での、国指定史蹟整備復旧予算の確保と、来年度予算の概略について意見交換。
 「公有化予算と、埋蔵文化財調査予算が満額ついてもらわないと、市町村は計画的整備がずれちゃうから、ね」
 と、確認。

 元県議でもあった菊地市長は、村井知事とは県議時代の同期。
 多賀城市の復興に向けて、さまざまなアイディアがあるそうで、お話を伺わせていただく。
 津波ミュージアム構想などは、東北大学の新学部設置とも絡み、政治家ならではの一大構想。
 やはり、首長は政治的発想と行動力と人脈が必要だと、菊地市長のお話をうかがっていてそう思う。
 町づくりへの情熱と、ビジョンと、実現力を、持ち合わせているかどうか、だ。
 「ところで、金沢はいいねぇ。今までも、女房と一緒に個人的に何度も旅行してますが、本当にいい街だねぇ、お料理もいいし!」
 と、本当に金沢がお好きな市長なのであった。

 本日は、10時開会の議会とか。
 答弁レクのお邪魔をしてはならぬと、20分ほどで辞す。
 ところが、わざわざ玄関先まで、お見送りに出てきてくださる両菊地氏。
 感謝。
 「今度は、11月に、東京での予算要望の全国総会でお会いしましょう!」
 と、握手をして別れる。

 多賀城市から、三陸高速自動車道に入り、北上。
 ところが、細切れの三陸道。
 全線整備は、まだまだ。
 ところどころで、国道45号線に下りることになる。
 加えて、高速道とはいえ、対面通行。
 遅い車が前にいたら、これじゃ低速道。
 宮古市まで直行距離265キロ。
 午前9時20分に多賀城市を出発したのだが、宮古市に到着したのは、午後4時20分。
 実に7時間。
 道路事情が、東北の発展を阻害しているということが、よくわかるのであった。
 南三陸町〜気仙沼市〜陸前高田市〜大船渡市〜釜石市〜宮古市。
 国道45号線を、リアス式海岸沿いに北上。
 あらためて津波の破壊力に慄然とする。
 そして、震災からもう半年経っているのに、この状況は何だ、手つかずじゃないか!と、怒りがこみ上げる。
 この放置状態は、行政の不作為といわれても反論できまい。
 町の再建が、全く手つかず。
 がれき処理すら進んでいないありさま。

 途中、気仙沼市で、帰郷中の小野寺五典代議士といっしょにお昼ご飯。
 蔵八ラーメンへ。
 白味噌ラーメンを食べながら、
 「もう、このありさまを見たら、怒りを通り越して、異常としか言えませんよ!」
 と、民主党政権の予算措置の遅さに、怒りをブチまける小野寺代議士。
 実家のある魚市場周辺は、いまだに地盤沈下したままで、潮が入ったまま。
 これで、どうやって仕事を再建できるのか!
 小野寺代議士の実家は、遠洋漁業の漁師相手の代々続いた旅館。
 お母様に、ご挨拶。
 震災時の被惨な状況を、お話しいただく。
 旅館の3階に逃げて、一命を取りとめたとか。

 街中には、なぜか一隻だけ、巨大な船が横たわったまま。
 「この一隻だけ、こうしてわざと置いてあるんです。震災と津波を忘れないように、モニュメント代わりですよ! 鎮魂の森公園にします!」
 と、おっしゃる小野寺代議士。
 山際のここまで、この巨大な船が津波で運ばれたのかと、背筋も凍る。 

 午後4時半に、宮古商業高校に到着。
 先ずは、副校長先生にご挨拶。
 そして、教え子の上野堅太郎先生と、岩崎健太先生が指導するレスリング部へ。
 グラウンドを歩いていると、部活中の女子高生から「けんた〜〜!」と、からかわれる岩崎先生。
 「おまえ、人気あるじゃないか!」
 「いやぁ、へへぇ」
 「早く結婚しろ。一人前の先生になるにゃあ、家庭を持たなきゃ!」
 と、激励?
 レスリング部の練習に参加し、いっしょに汗を流す。
 がぶり返しや突き上げタックルや、内無双の技術指導。
 そして、スパーリングの相手をする。
 一生懸命頑張っている高校生の相手をしていると、こちらまで元気が出てくる。
 1年生と2年生で、20名近い部員は、正直言って多い。
 「みんなジュニアからやってるの?」
 「いえ、ジュニアからの経験者は数名です。高校生になってから始めた子どもばかりです!」
 と、鈴木監督。
 やはり、3名の先生の指導がいいのか、高校初心者でも、技術レベルは高い。
 みな、純粋で、素直だから、吸収力が高いのだろう。
 来月には、新人戦があるそうだから、頑張ってほしい。

 午後6時半、練習を終了。
 シャワーを浴びて、ジャージに着替えて、高校生諸君と記念撮影。
 大学生時代と変わらず、熱心にレスリングに取り組む上野先生と、岩崎先生を見て一安心。
 誠実な人柄はそのままだ。
 「今度は、はせ監督に、スカウトに来てもらえるように、いい選手を育てます!」と。
 「今度は、選抜大会で会おうな!」と、約束して別れる。
 頑張ってほしい。

 帰りは、宮古市から盛岡市に出て、盛岡南インターから東北道に入り、南下。
 午後10時、仙台到着。 


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