4時11分起床、ニュースチェック。
枝野経済産業大臣就任。
この人なら答弁で失敗することはないだろう、的人事。
しかし、悪評高い菅前総理を支えていた官房長官を引っ張りだすとは、よっぽど人材がいない?
「適材適所」内閣とおっしゃっていた、野田どじょう総理。
「敵材敵所」の間違いだった。
「国会論戦に耐えられない」と、NHK日曜討論のあとの非公式雑談で、輿石幹事長が白状していたという。
論戦に耐えられないなら、もう解散総選挙しかない。
覚悟も矜持もない。
「民主党 どじょう内閣 どこへ行く?!」だ。
午前8時過ぎに、国対に入り執務。
今日から臨時国会。
開会日は、衆議院玄関で名刺を提出することになっている。
気持ちも新た。
国対で資料整理しながら、複数の金沢市議と、大徳地区場外車券売り場建設陳情書問題について、電話会談。
まずは、賛成派市議の主張をお聞きする。
「どうして反対だったのに、賛成になったんでしょうか? 心配しています。 何があったんですか? 全会一致で反対した4年前と、大徳の事情は何も変わっていませんよ。」
と指摘し、本音のところをうかがう。
賛成派からの働き掛けであり、地元が賛成しているとのお答え。
「地元が良ければいいのではないか?」と。
「その情報は、私がいただいている情報とは違います。」
と指摘し、そうは言うものの、賛成派の情報についても丁寧にお伺いする。
「決める責任は皆さんにあります。私は、一市民として、通学路のそばにギャンブル施設は反対です。」
と説明する。
・・・大徳地区にギャンブル施設建設は、通学路に隣接しており、住宅地の多い市街地であり、元教育者としても大反対。
そのカギを握るのは、陳情を処理する市議会の責務。
私が反対しているから、市議にも反対をお願いしている、というレベルの問題ではない。
市議会ではすでに、4年前(2007年12月議会)に、大徳でのギャンブル施設建設には全会一致で反対しているのだ。
当時の市議である、現在の山野市長も反対した。
どうして、あれから現地の状況は何も変わっていないのに、今になってまた陳情書が出てくるのか?
市長が替わったからか?
どうして賛成する市議が出てきたのか?
それが理解できない。
何かあったのだろうか。
山野市長の「大徳地域の議論を見守りたい」などという発言は、市議時代と比べれば、後退はなはだしい。
市議の皆さんも、山野市長も、施設建設半径500メートル以内の地元町会や諸団体や学校側(大徳小学校・大徳中学校・保護者や教職員)の見解を、よくよく丁寧に聞いていただきたい。
そして、全国の施設がどういうところに建設されており、その建設経緯がどうだったかを、よくよく調査していただきたい。
また、その施設や、施設を取り巻く住民感情や環境が、どういう状況かも知ってほしい。
午前9時10分より、国対正副会議。
初日に当たり、確認事項あり。
・ 継続審議となっている法案については、新たにつるし(議運委員会の了解)がかかる。
・ 原発事故調査委員会設置法案と、私学災害復興助成法案と、2重ローン対策法案は、約束通り、この国会での処理を求める。
・ 会期4日間だなんて非常識。野党一致して延長を求める。それまでは延会手続きに応じない。
・ 明日の14日は、13時から衆議院で代表質問。
・ 15日は、14時から衆議院で代表質問。
本日、12時からの議席指定・会期決定・常任委員長選挙・特別委員会設定の本会議で、馳浩が会期4日間反対討論。
「30分やっていい?」
と、改めて高木毅議運理事に確認すると、
「だめ!天皇陛下のお出迎えがあるから、5分以内!」
と、釘を刺される。
ははぁ、陛下のお出迎えですよね・・・
そっか、やっぱりだめか。
じゃあ、もうちょっと鋭角的な文章にしようと、昨日作った反対討論原稿を手直し。
そして、午前中は予算委員会のネタ整理。
あるわあるわ、新政権の追及材料がごまんと。
外国人からの違法政治献金・女性スキャンダル・マルチ商法の親玉・選挙違反・たばこ増税・復興増税・原発再稼働・地球温暖化対策見直し、TPP、超円高対策、ストレステストの内容、消費税、財政健全化、ロシアや中国の国境侵犯事案・・・・・
こりゃ、てんこ盛り。
予算委員会だけで、一週間ぐらい開催しなきゃならん!
まさか、これだけの内外の課題を抱えていて、本当に4日間だけで会期を閉じるのかね、民主党は。
どじょう総理、逃げちゃいかんよ!
午前11時半、自民党両院議員総会。
被災地の小野寺代議士と台風被災地の高市代議士より発言あり。
「震災と津波と原発被災地に休みはありません。被災した自治体の首長は、4日間で閉会だなんてばかげていると怒っている。早く第三次補正で予算措置してほしいと言っている。皆さん、自民党が頑張って、何とかしてほしい!」
「台風被害も大変な状況です。」
この現場の声を、民主党もわかっているはずなんだが。
午前中、非常事態発生。
能登半島沖に、北朝鮮からの脱北船漂流。
漁船が見つけ、海上保安庁が確保。
金沢港に曳航。
男3名、女3名、子ども3名の計9名。
「韓国に行きたい」と亡命希望と。
ここは、慎重な対応が必要。
人道的に、さりとて、国交のない北朝鮮からの亡命希望。
情報収集は、欠かせないはずだ。
正午、本会議。
会期について、不肖はせ浩、反対討論。
「しっぽを巻いて隠れている暇はない。国会は休んでいる場合ではない! 12月31日まで開会し続けるべき!」
「逃げるな民主党」
「答弁を恐れるな!」
「会期4日間で閉会だなんて、被災地は休みもないんだぞ!」
「議論し、熟議をし、結論を出すのが国会の責務だ!」
と挑発するも、採決では、民主党が全員賛成。
あほらしいというか、この未熟政党、本当に何もわかっちゃいない。
野田総理も「3党合意を守る」とか言いながら、その前提となる「国会で議論をし、協議をする」という約束すら守らない。
こんなことで、震災被災地や、台風被災地に顔向けできるのか!
円高産業空洞化対策が進むのか?
財政健全化の道のりを歩めるのか?
どうして4日間で閉じてしまうのだ!
民主党には、正心誠意はないのか?
国会議員としての誇りはないのか!
・・・怒りが収まらない。
12時20分、科学技術イノベーション特別委員会。
委員長が川内博史さんから松宮勲さんに交替。
交替しても、「シビアアクシデント対応マニュアル」は、東京電力に提出させなければならない。
12時40分、国会正面玄関。
天皇陛下お出迎え。
暑い。
30度は超えている。
汗びっしょり。
陛下のお車に、敬礼。
午後1時、参議院本会議場にて開会式。
武部勤さんと、谷垣総裁との間に座るはめに・・・緊張する。
天皇陛下ご臨席。
お昼御飯は、幹事長室で買ってきた「豚ショウガ焼き定食弁当」。
ボリュウムありすぎ!!!
午後2時、衆議院本会議第2ラウンド。
野田総理の所信表明演説は、野党側からの野次怒号に包まれる。
「与野党は、徹底的な議論と対話によって懸命に一致点を見出す」
と、いうくだりで、野党の怒りが爆発。
「だったら国会閉じるな!」
「どうして4日間で閉会するんだ!」
「言行不一致!」
「うそつき!」
と、野次が飛び交い、議場内騒然。
野田総理も対抗して大声を張り上げるが、悲しいかな、かき消される。
野田総理が大声出せば出すほど、「4日間での臨時国会閉会」という現実は、野田総理を裸の王様にしてしまう。
なんだ、この、民主党という政党は?!
こちらは第3次補正にも円高対策にも台風被害対策にも2重ローン対策にも「協力しよう!」と言っているのに。
本当におかしな政党。おかしい。
午後4時、党本部にて、文部科学部会。
テーマは、沖縄県八重山地区 公民教科書採択問題について。
この問題は、八重山地区協議会の決定(公民教科書は育鵬社)に、竹富町が反対し、それに対して県教委がごね得を許している話。
教科書採択一本化の「やり直し」をさせたという、非常識な対応。
いったいどこの国の教育委員会だ?!
国会で徹底的に追及しなければならない。
「法律に基づく透明性のある公明正大な教科書採択」という原則が、不当な圧力(竹富町教委や沖縄県教委)によってゆがめられ、それが前例となってしまう。
ただ、本日、中川文部科学大臣が、記者会見で、
「当事者の合意に基づく協議とは言えない。石垣市・与那国町・竹富町の差し戻し再協議会は無効。」
と、いう判断を示した。
あたりまえだが。
で、竹富町が協議会の裁定を無視して採択決定した「東京書籍の教科書採択」は、無効となった。
採択問題は振り出しに戻ることに。
法令に従えば、8月23日に、採択地区協議会において、来年度より使用される教科書について、決定した選定が有効。
「歴史は帝国書院・公民は育鵬社」だ。
この決定を竹富町が覆したことこそ、法令遵守の精神を踏みにじっている。
どうしてそのことを、文部科学省は沖縄県教委や竹富町教委に指導・是正できないのか?
我々(自民党文部科学部会)は、ごり押しをしているのではない。
法令に従った指導を、文部科学省に求めているだけなのだ。
細かくいえば、
「地方教育行政法という一般法よりも、教科書採択法という特別法のほうが優先する」
と、いうことなのだ。
シンプルに考えればいいのに、文部科学省は何を恐れているのか?
こんなシンプルなことを議論するのに、なんと1時間半も費やしてしまった。
午後6時過ぎに、自宅に戻る。
晩御飯に、妻がつみれハンバーグを作ってくれる。
もやしサラダは韓国風。
冷ややっこも韓国風。
美味しい。
マッコリと缶ビールのミックスで乾杯。
おりんさんも元気回復し、パパと一緒に御飯を平らげる。
これなら明日から学校に行けるかな?