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はせ 日記
平成23年
8月18日(木)

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■8月18日(木)

 4時29分起床、ニュースチェック。
 津幡町出身で、金沢ジュニアレスリングクラブ出身の、川井りさこちゃんが全国高校生女子選手権52キロ級優勝。
 やった!
 強くなるためには、志学館高校の栄先生のもとで指導を受けたほうが良いとアドバイスし、栄先生に橋渡しした経緯もあるだけに、いよいよ実力を発揮してきて、嬉しい限り。
 妹二人もお姉ちゃんを目標にさらにがんばっており、姉妹3人でオリンピックの金メダルを目指してほしい。
 世界で戦える選手であることは、間違いない。
 全日本チャンピオンだったお母さんに負けないように、さらに努力してほしい。

 布団にうつ伏せになり、クーラーをかけて、北國新聞読んだり資料整理。
 昨日取りまとめた放射性廃棄物対処法案(仮称)の条文をチェック。
 条文には書き込めなかったけれど、重要なポイントを付帯決議に落とし込むということで、公明党の江田康幸さんと折り合っていた部分。
 さっそく、付帯決議に盛り込むべき内容を、7項目、考え出し、パソコンに打ち込む。
 ・ 法律の措置(モニタリングや廃棄物処理や除染など)を、実施するための必要な予算の計上
 ・ 放射性物質対処のための環境省の組織、体制整備
 ・ 民有地除染などの経費は、地方公共団体等に負担をかけぬように、いったん全額、国が支払う
 ・ わが国が行う放射性物質による環境汚染への総合対策については、国際社会への説明責任を果たす
 ・ 地下水や海洋水、海洋汚泥の汚染など、長期的かつ、総合的な(水・土壌・大気)環境汚染対策の必要性
 ・ 継続して放射能汚染による健康影響調査や、疫学調査研究を行うこと
 ・ 環境基準を設定する際に、感受性の高い子どもに配慮すること
 世の中は、民主党代表選に注目しているが、正直、この法案をまとめているこちとら、それどころではない。
 なんたって、今日明日が、衆議院での法案成立のめどなんだから。
 衆議院と参議院でこの法案を通そうと思えば、残り1週間。
 今週から来週へとぎりぎりの日程であり、そのことを考えると、布団のなかでも、緊張が高まる。 

 午前7時、時間どおりに迎えに来た紅谷秘書の運転するEVERYに乗って、小松空港へ。
 しかし、相変わらず高速道路で、半眠りの紅谷秘書。
 まだまだ修行が足りない。
 小松空港では、午前8時5分発のANA機が大幅に30分遅れ。
 困った。
 でも仕方ない。
 羽田到着も大幅に遅れ、午前9時半過ぎ。
 困った。
 でも、CAさんの責任ではないので、いたしかたないが。
 こういうとき、CAさんに大声でクレームをつけているおじさんを見かけるが、そりゃ、マナー違反でしょ?
 空港から首都高速の渋滞を抜けて、国会議事堂へ。
 ようやく到着したのが、午前10時半。

 衆議院第1議員会館の江田康幸さんの部屋に、40分遅れで到着し、お詫びもそこそこに、付帯決議案のすり合わせ。
 すでに、馳浩の案は秘書を通じて江田さんに届けてあったので、中身の確認のみ。
 内容については、江田さんの主張される項目も入れて、ほぼ、合意。

 午前11時。
 約束していた、みんなの党の政策会議に出席し、法案説明。
 実は、みんなの党の小野次郎さんは、独自案を準備していた。
 放射性物質で汚染された地域を、「一定の基準」に基づいて国が借り上げたり買い上げて、新たに都市(地域)再生計画を作る案だ。
 その気持ちは、よくわかる。
 自民党でも、放射能汚染の著しい地域は、国有化の議論から始めたのだから。
 小野さんの想いを踏まえ、こう申し上げる。
 「私たちは、お掃除法案を作ったつもりです。放射性廃棄物の処理と除染が目的です。汚染土地の借り上げや買い上げは、さすがに福島県民の心情を考えると、この段階で出せませんでした。ただ、環境大臣が作ることになる基本方針の中での選択肢にしたらどうでしょう? つまり、この法案の次の段階に別法として考えたらどうですかね?」
 と、意見を申し上げる。
 自民党のPTでも、一時、汚染地域の国有化の話はしたのだが、最初っからそういう方針では、福島県民の感情を逆なでするのではないかということで、お蔵入りした案。
 ところが、地元出身の小熊さんや、小野次郎さんが現地を歩いて情報収集した結果、
 「汚染がひどい地域は、地権者の合意のもとで、国が買い上げざるを得ないのではないか?という意見が出てきています。だって、実際には、除染期間がどれくらいかかるかわからなしい、除染されてもインフラが整わなきゃ住めないでしょ。それに、自分が住めても、子どもたちに住めとは強制できないでしょうに・・・」
 と、いう意見もあったとのこと。
 そこで、国による借り上げや買い取りの法律も必要ではないかと考えたんだそうな。
 一理ある。
 とても重要な検討課題。

 11時40分に説明終了後、自民党国対正副会議へ直行。
 ここで大問題勃発。
 民主党のチラシ問題だ。
 本当にアホな政党だ。
 せっかく岡田幹事長が、子ども手当て撤回で合意し、公債特例法の成立に3党合意で協力することになったのに。
 岡田さんは謝罪文まで提出し、それを菅総理も国会答弁で認めたのに。
 「マニフェスト実現の財源の見通しが甘かった。もうしわけない。」と。
 にもかかわらず、
 「誤解しないでください!子ども手当ては存続します!」
 なんていうチラシを民主党広報本部が35万枚も作成して、全国に配ろうというのだから、何をかいわんや。
 往生際が悪すぎる。
 バカじゃないのか?
 本当に、空いた口がふさがらない。

 自民党の逢沢一郎委員長は激怒。
 「このチラシ問題で、国会は不正常だ。午後4時の岡田幹事長の記者会見での謝罪対応を見なければならないから、それまでは、いっさい日程協議禁止!」
 と、なってしまった。
 がぁぁぁぁん。
 と、いうことは、この12時からの環境委員会の理事懇談会も禁止。
 と、いうことは、明日の環境委員会開催もペンディング。
 と、いうことは、懸案の「放射性物質対処法案」も、先送り。
 この1週間、あれほどていねいに積み上げてきた議員立法の根回しは、急ブレーキ。
 いったいどうしてくれるんだ、民主党のアンポンタンは!

 本当に、民主党の国会運営の稚拙さには、 腹が立つ。
 政党として、組織としての連携が取れていない。
 憤りを秘めつつ、そうは言うものの、気を取り直して、自民党内の根回しを午後から続ける。
 山本一太参議院政審会長。
 林芳正政調会長代理。
 有村治子参議院環境委員会野党筆頭理事。
 森まさ子福島県参議院議員。
 世耕ひろしげ参議院幹事長代理。
 北川イッセイ参議院環境委員長。
 岩城光秀福島県参議院議員。
 脇雅史参議院国対委員長。
 中曽根弘文参議院議員会長。
 小坂憲次参議院幹事長。
 巨体に冷や汗を滴らせながら、各部屋にお願い回り。 

 午後3時過ぎ、小野次郎さんの部屋へ。
 あらためて、民主党の「買い上げ買取り法案」についての想いをうかがう。
 午後6時半まで、国対で執務。

 午後7時、アパ潮見駅前ホテルへ。
 第3回勝兵塾参加。

 午後9時半過ぎ、自宅に戻り、晩御飯。
 おりんさんは、明日からの合唱団合宿に備え、荷物もパッキングし、準備万端。
 「今年は最高学年で班長だから、大変なんだよね!」
 「みんなで歌う曲も決めなきゃいけないし!」
 「後輩の面倒もみなきゃいけないし!」
 「キャンプファイヤーもあるし!」
 と、気合入りまくりなのである。

 ママの作った晩御飯(ギョーザ・麩の煮物・わかめのお味噌汁)をいただきながら、おりんさんの世間話に耳を傾けるのであった。 


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