衆議院議員
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はせ 日記
平成23年
8月6日(土)

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■8月6日(土)

 昨夜、就寝前、西川進一さんの登山グッズをチェック。
 「ちょっと、西川さん、これ、何や?」
 出てきたのは、新品の、ばかでかい歯磨きチューブ。
 「女房が、持って行けっちゅうて、入れてくれたがや!」
 「1泊2日の白山登山に、どうしてこんなばかでかい歯磨きチューブがいるんですか? あ、これは、新品の洗顔フォームじゃないですか!」
 「それも、女房が持って行けっちゅうて、入れてくれたがや。 優しい女房やろいや。俺の肌のつやまで心配しとるがや!」
 「なんで1泊2日の白山登山に、美白洗顔フォームがいるげんて。それも新品で。 その顔のどこに洗顔フォーム塗るげんて、63歳にもなって!いっつもサイクリングして、てかてかに日焼けしとるがいや!」
 「ええええ、んな、だら。 ほっといてくれ、優しい女房が入れてくれたがやさけ、いいがいや!」
 「いいいいいいいいいや、ほっとけません。 それになんやこれ、気合が入るエネルギー補給食、って書いてあるよ、このゼリー?」
 「やかましいやっつゃな、ほんまに。 気合入れて登らんなんやろいや!」
 ・・・・というわけで、このおっさん、神聖な白山登山を何と心得ているんだろうか?

 午前1時32分起床。
 「おい、何時やと思うとらいや!」
 と、言いながらも、西川さんも起きてきた。
 「だいたい、4〜5時間寝たら、自然と目が覚めるからだになっとれんて!」
 と、いいわけ。
 昨夜も午後9時過ぎには酔っ払って床についていたので、4時間後のこの時間には、自然とお手洗いに起きて、そしてそのまま寝られないのであった。
 お手洗いに起きたら、そのままパソコンに向かうのは、俺にとってはいつものことなんだけど、西川さんにとってはいい迷惑。
 となりでぶつぶつ独り言を言いながら、あれ、また寝ちゃったよ。
 西川進一63歳、それなりに人生の悩みは深いようで。

 午前4時に、秘書から「起きてください」の目ざまし電話が鳴る。
 「おはようございます!」
 と、電話に出ると、その声の大きさにびっくりした、寝ているはずの西川進一さんが、
 「はいっ!」
 と、バカでかい声で、条件反射の返事をするのであった。
 その声が、電話の向こうの秘書まで聞こえたのか、30秒間も大笑いの秘書。
 西川さん、まだ登山も始まっていないのに、もうクライマックスに笑わせてくれるぜ。

 午前5時まで、はせ日記を書いたり、月曜日の質問資料を読み込んだり。
 NHKのテレビ中継もあるので、簡潔明瞭、わかりやすさと本音答弁をモットーに、追及したい。

 午前5時過ぎには布団を抜け出して、永井旅館のつるつる温泉でお清め?
 俗世間の不浄を洗い流し、霊峰白山登山の心とからだの準備完了。
 朝風呂では、昨日、横須賀からバイクで9時間もかけて永井旅館にたどりついた、大槻さんもいっしょ。
 いつもながら、とぼけたいい味を出してくれる大槻さんだ。

 午前6時半、朝食。
 午前7時過ぎには、永井旅館前、市ノ瀬バス停から北鉄バスに乗り(片道400円)、別当出合へ移動。
 ここで登山チーム、集合。
 ボッカさん3名も入れて全35名。
 いよいよ第16回 山女白山登山会。
 「故 松川和司くんを追悼する祈念白山登山会」だ。
 石川県山岳協会の村田信親会長のご挨拶。
 そして恒例の、馳浩指導のストレッチ体操。
 そして「山女」の石原社長より注意事項説明。
 心とからだの準備万端、午前8時40分には、いざ出発。

 曇り空の、絶好の登山日和。
 8月の第1土曜日、この日は一年で一番登山客の多い一日という。
 皆さんの無事の登山と下山を願う。

 登山隊のうち22名は、観光新道へ。
 村田会長ご夫妻はじめ、高齢者や初心者や女性は、砂防新道。
 二手に分かれ、室堂での合流を誓い合う。

 観光新道は、最初の2キロが激しい登り道。
 ここを登り切ると、尾根に出て、左右の眺めが素晴らしいことから、「観光」という名前が冠せられている。
 しかし、尾根に出るまでが、難関。
 できるだけ、かかとに体重を乗せて、一歩一歩をかみしめるように体重移動。
 無事に尾根に出たところで、激しいスコール。
 通り雨だろうと思われたので、雨具もつけずに登る。
 シャワー。
 殿ヶ池ヒュッテに到着するころには、もう雨はやんでいたが、それでもびしょ濡れになった。
 お昼休憩のまえに、タオルで体を拭いて、すぐに着替える。
 ここで風邪をひいては、なんにもならない。

 昼食に焼酎カップを一杯とおにぎり2個と、コーンビーフの缶詰。
 気圧の関係でか、いつもよりちょっと酔いが早い。
 それにしても、殿ヶ池ヒュッテのお手洗いは不衛生。
 管理する石川県当局には、登山者のためにも早く改築してもらいたい。

 1時間のお昼休み後、点呼をして再出発。
 馬のたてがみと呼ばれる急な坂道を抜けると、黒ぼこ岩。
 ここまでたどり着けば、もう残りわずか。
 西川さんのポカリスエットをいただいて、元気を再注入。
 ラストスパート。
 心臓破りの地獄坂を乗り越えて、と思っていたら、あれ?2年前よりも、はるかに登りやすい足元。
 ふぞろいだった登山道に、敷石がポイント良く敷き詰められていた。
 したがって、息を切らすこともなく、一歩一歩を丁寧に足を運んで、午後2時30分、無事に室堂到着。
 砂防新道コースに回った登山者が一人、残念ながらリタイアして、ボッカさんに付き添ってもらって帰った、との情報が入る。
 「おそらく村田会長に違いない!」
 と、家倉平八先輩と話していたら、さにあらず。
 初心者の方だった。

 村田会長は、午後3時半、無事に室堂到着し、宴会の輪に合流。
 冷たい生ビールで乾杯。
 「亡くなった兄も、こうしてご縁のある皆様に、白山登山に連れてきてもらって喜んでいると思います! 生前はお世話になりました!」
 と、松川さんと似ても似つかわしくない美人の妹さんに、短いスピーチをしていただいて、献杯。
 百坂町壮年会のでむちんともっちゃんがカップラーメンを作ってくれて、これまた、室堂で食べるカップラーメンの美味しいのなんのって。
 新婚さん倦怠期のミポリんの「きわどいネタ」や、百坂町壮年会のボス、出村さんの軽妙な下ネタに、一同大笑いしながら、たのしい宴会。
 うちの小矢部のかあちゃんからの差し入れの「福光のどじょうの蒲焼」も大好評。
 おそらく松川くんも、草葉の陰、いや、白山奥の宮神社の鳥居のどこかから、いっしょにこの宴会に参加してくれていることだろう。
 「それにしても松川は、ほんっとに運転が下手やったわいや!」
 と、少々話題も脱線気味になりなら、生ビールを5杯もいただいてしまった。
 それにしても、白山登山で、少々びっくりした自然現象を一つ。
 なんと、室堂の宿泊所に、蚊やハエや蛾が飛び交っているのだ。
 2年前の白山登山までは、あり得なかった。
 標高2000メートルを超えた高地。
 まさか蚊に刺されるとは、あり得なかった。
 これも地球温暖化の影響ではあろうが、背筋の凍る想い。

 夜は、最高の星空。
 上弦の月が明るすぎて、周辺はおぼろではあったが、でも、満点の星空に、あらためて白山登山の素晴らしさを実感。
 例年のごとく、時計も結婚指輪も外しての二日間。
 生きていることに深く感謝する、そういう気持ちに自然とさせていただける星空でもある。
 流れ星をふたつ、発見。 


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