朝4時に起きてパソコンを開いていると、いつもより早く、午前6時前には起き出してきた女房。
「はせぴーおはよ!」
「はい、おはようございます!」
「 で、何時に出かけるの?」
「7時には出るよ、予算委員会の準備もあるし。」
「じゃあ、ディズニーシーまで乗せてってよ!」
「え、ええええ・・・い、いいよ!」
(俺はジョギングしてから冷たいシャワーを浴びて、国会に行きたかったのに)とは言えない。
ましてや、
(君たちは遊びに行くんでしょ! 僕は国家のために働きに行くんだよ、国会に!)
とは、とても言えなかった。
妻のお願いは絶対なのだ、この空間では。
午前7時前、自宅出発。
妻とおりんさんと、そしておりんさんのお友達を乗せて、パパは運転手となるのであった。
「ねぇ、ディズニーシーって、何時開園?」
「9時じゃない?」
「えええええええ、9時まで待ってなきゃいけないの〜〜」
(いちいちうるさい女房だ。そんなの当たりまえだろうが)とは、口が裂けても言えないのであった。
おとなしく運転していたパパは、
「今からディズニーシーだ!うっきゃ〜〜!」
という、年代は違うがテンションの高い女を3名、車に乗せて、朝から少々気が疲れるのであった。
「ところで、おりんさんのお友達は、お小遣いもらってきたの?」
「はい、パパとママの腰を3時間もマッサージして、二人からお小遣いもらいました!」
と、嬉しそうだ。
「で、おりんさんは、お掃除したの?」
と、聞くと、鼻の穴をゆがませながら、
「え〜〜〜、自分の部屋と階段は掃除したよ。それにパパの背中掻いてあげたじゃないの、5分か10分ほど!」
と、恩着せがましく、口を尖がらせるのであった。
無事に3名をディズニーシーの前の横断歩道で下ろし、肩の荷を下ろした気分で、国会に向かう。
なんとか午前8時10分には、衆議院玄関に到着し、国対に入る。
ところが。
朝の国対会議で、ディズニーシーで下ろしたはずの肩の荷物は、よけいに重くなった気分でこの肩に戻ってきた。
民主党国対の強行方針が、伝わってきたのだ。
明日の金曜日中に、公債特例法と再生可能エネルギー法と、瓦礫処理法と、重要案件を三つも強行採決するんだとか。
ありえない。
現場委員会の採決準備も整っていないのに。
そして、午前11時からの議運委員会。
川端委員長が、職権で明日の本会議を決定。
横暴だ。
その理由が、ふるっている。
「明日は、特例公債法と再生可能エネルギー法と、がれき処理法が各委員会で成立する予定だから!」
だって。
ちゃんちゃらおかしい。
各委員会では、修正協議の予定ではあるが、採決日程は決定していないのだ。
せっかく、午前11時半から三幹事長三政調会長(民自公)で、子ども手当て撤回見直し合意が整う方針なのに、議運で民主党の川端委員長が暴発してどうするんだ!
民主党は、コントロールの効かない暴走機関車となっている。
安住国対委員長と、岡田幹事長と、川端議運委員長と、全く連携が取れていない。
ましてや、衆議院で強行採決して荷崩れしたら、参議院で起き上がるのに、余計に時間がかかてしまうなんてこと、誰でもわかるのに。
つたない。
幼すぎる。
どうも、お盆明けの8月21日の「民主党代表選」を実施する日程を想定してしまっていて、それに向かって猪突猛進しているだけの様子。
・・・・
普通、委員会採決見通しも立っていない中では、絶対に本会議は立てない。
そんなことあたりまえ。
与野党合意のない国会運営なんて、いまだかつて聞いたことない。
横暴極まりない。
民主党に、司令塔はいないのか?
・・・と、怒り心頭でいたら、夕方になって、
「明日はなくなったよ、あたりまえでしょ!」
と、議員会館をつなぐ廊下ですれ違った公明党の議運代表、遠藤乙彦さんが、呆れた様子でおっしゃるのであった。
やっぱりね。
こうなると思ったが、やっぱりそうなった。
はぁ。
疲れるよ、民主党の綱わたりを見ていると。
夕方、健康センターで、しばし運動。
ヨガ腹筋180回、首押し50回、背筋100回、ヒンズースクワット600回、プッシュアップ180回、アームカール60回、ラットマシン60回。
午後5時より、社民党政策審議会へ。
放射性物質対処法(仮称)の自公骨子案を説明。
「国の責任で、モニタリングや廃棄物処理や除染措置をするように!」
「適切な役割分担と書いてあるが、これでは地方に責任を押し付けてしまう心配が残る。国の協力要請を受けて実施する、とか、表現を工夫できないか」
「高濃度ガレキ置き場を設置すべし! 文部科学省所管のアイソトープセンターを拡充して使えないか」
「汚染の全体像の把握の責任を示すよう、国の責任とすべし」
「モニタリングや、集積・管理・除染での地方の果たす役割は、法定受託事務とすべし」
「健康被害を及ばせないための予防措置を書けないか」
など、建設的な意見をいただく。
午後6時より、国対にて、月曜日の予算委員会集中審議の準備。
資料を読み込む。
テーマは決まった。
@ 復興基本方針の不備
A 福島県の消えた2300人の幼稚園児
B 放射性物質対処法案について
だ。
午後9時、朝はハイテンションだった世代の違う女3名を迎えに、ディズニーシーに行く。
やっぱり夜もハイテンションで帰ってきた。
出口に迎えに行ったら、出口右側のショップにまた入り直して、買い物始めちゃったよ。
朝からもう13時間も経っているのに、君たちは怪獣か?
ディズニーシー10周年の夜のパレードショーが、ことのほかお気に入りだった様子で、
「きれいだったわぁ」
「素敵だったわぁ」
「夢のよう」
と、目がハート??になっている。
(パパは、送迎運転手役だけだけどね)とは、口が裂けても言えないのであった。
自宅に戻り、妻に焼きそばを作ってもらって晩御飯。
缶ビールとコーラショックで疲れを癒やす。