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はせ 日記
平成23年
7月28日(木)

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■7月28日(木)

 「おリン、パパの髪型どうよ?」
 と、妻が叫ぶ。
 「しげる!」
 と、おりんが答える。
 「しげる?・・・くっくっく」
 と、笑う妻。
 どんな意味だ、その含み笑いは!!

 加賀市の寺前秀一市長とタッグマッチを組んで作成した、国会質問の速記録が仕上がってきた。
 あらためて、丁寧に読み直しをする。
 正直、我ながら、とても面白い読み物に仕上がった。
 読み物?というと高木大臣や吉田文化庁次長に失礼かもしれないが、「古九谷論争」に一石を投じ、中国の違法な登録商標問題についても警鐘を鳴らすことができた。
 今回の質疑応答をチェックして、さらに古九谷産地は〜伊万里?加賀?論争を仕掛けて行きたい。
 同時に、鍋島藩と大聖寺藩の「政略結婚と産業政策」についても、物語を発展させてみたい。
 加賀前田藩・大聖寺藩(石川県)〜鍋島藩(佐賀県)〜米沢藩(山形県)。
 さらに、欧州や中国など、世界を結ぶストーリーが展開できる可能性がある。
 きっかけは、古九谷。
 文化庁指定の重要文化財をめぐる産地論争。
 その背景やいかに?
 もしかして、禁じ手の「神の手」論争まで発展するか?
 楽しみだ。 

 午前8時前には国対に入り、執務。

 午前10時半、全国史跡整備市町村協議会の菊池会長(宮城県の多賀城市長)と、打ち合わせ。
 第3次補正予算に盛り込む文化財史蹟整備復旧事業の予算要求や、来年度予算にむけての要望事項を決議文とともに取りまとめる。
 「よし、できた。これを、来週火曜日の本会議散会後にでも、史蹟整備議連総会を開いて決議しましょう!」
 と、決定。
 「え!もう来週火曜日にやるんですか?」
 と、菊池会長。
 「そうです。第3次補正予算や、概算要求や、要望実現には、関係者への理解を求める行動は素早くやらないと、気合が問われます!当然、議連総会には財務省の担当主計官を呼びますから!」
 と、気合を注入。

 午前11時、国対に、わざわざ雄山閣の松平社長がお見えになる。
 しばし懇談。

 お昼、清和会総会 昼食会。
 ご長男を亡くされた、森喜朗代議士からの伝言を、清和会の皆さんに報告。
 縁戚である岡田直樹参議院議員からも、丁重なるごあいさつあり。
 合掌。

 お昼の12時10分より、科学技術イノベーション特別委員会。
 原子力事故担当の、細野大臣、福山官房副長官、園田大臣政務官より、所信あいさつあり。

 午後1時、本会議。
 原子力損害賠償法と、仮払い法案が、与野党修正のうえ、可決成立。
 良かった。
 一歩前進。

 引き続き、瓦礫処理法案の野党案と政府案が審議入り。
 その本会議中に、議場内を走りまわって、根回し。
 被災地私学施設復旧補助率かさ上げ法案と、放射性廃棄物対処法案。
 共産党、社民党、公明党、そしてみんなの党。
 それぞれの法案担当者に、自民党案をお示ししながら、簡略ではあるが法案説明。
 「今国会中に、ぜひ、委員長提案で成立させましょう。原発被災者や地域の安心を取り戻すためのルーツづくりです。よろしくお願いいたします。いつでも党内手続きのご説明に参りますから!民主党とも協力していますから。」
 と、頭を下げまくる。
 私学かさ上げ法案については、衆議院民主党の理解が得られず、参議院に回されてしまったが、
 「参議院では何とか成立できますようにお願いします!」
 と、頭を下げる。

 本会議終了後、党本部にて、放射性物質対処PT。
 鴨下座長、下村文部科学部会長、田中環境部会長、井上信司事務局次長、そして法制局。
 このチームに、環境委員会の吉野次席理事も加わっていただくことに決定。
 福島県出身だから。
 そして、公明党の江田康幸さんと馳と、民主党の田島一成さんとの実務者レベル協議のご指示もいただく。
 来週が条文化の山場。
 なんとか、お盆前には仕上げたいところ。
 ポイントはやはり、三つ。
 環境大臣が設定する「環境基準」と、廃棄物処理も含む「低減処理・除染措置」と、「情報公開の担保」だろう。 

 午後5時半、東京体育館へ。
 全国ミスダンスドリル高校選手権大会 表彰式。
 例年レベルアップするこの大会。
 被災地の宮城県からも参加してくださり、感慨深い大会となった。
 ヒップホップ、チア、リリカル、ミリタリー、ジャズ。
 それぞれの種目で、独創的なダンスを披露する選手たちと指導者の闘い。
 文部科学副大臣時代から応援させていただいており、目覚ましい発展に、本当に感慨深い。
 審査員席の女性と話していたら、なんと、俺の引退試合(2006年両国国技館)の時に、リング上で踊ってくれたチームゼロのメンバーだったことがわかった。
 「あの時は本当にありがとう。ところで今も踊ってるの?」
 「残念ながら社会人となって、踊れる環境じゃないんです。でも、せめて審査員で御恩返しできないかと、二日間有給取ってきたんです!」と。
 こういうOGの縁の下の力持ちがあってこそのスポーツ。
 選手、指導者、保護者、大会役員、審査員、スタッフ、スポンサー。
 すべての方々に、声援を送りたい。

 午後7時、日本体育大学へ。
 理事長に就任された松浪健四郎先生の「就任披露パーティー」。
 午後6時開会だったが、国会に寄っていて遅れ、最後の最後に参加。
 会場入り口で、レスリング部の村上部長さんと遭遇し、いろいろと御礼申し上げる。
 日体大レスリング部の不祥事があり、藤本部長と安達監督とが引責辞任した後、門外漢でありながら、とても熱心に情熱的にサポートしてくださった村上部長。
 感謝してもしきれない。
 慣れない東日本学生レスリング連盟理事会に、日体大部長として出てきて、何度、土下座せんばかりに残された学生のために頭を下げたことか。
 本当に真摯な態度で、日体大レスリング部の早期復帰に尽力された。
 この村上部長さんでなければ、廃部になっていたかもしれない日体大レスリング部。
 是非とも、これからも部長として学生を見守っていただきたい。
 「村上先生、僕が日体大の理事になった以上は、村上先生もレスリング部も、一生懸命応援しますから! 学生のために体を張ってくださった村上先生のご恩は決して忘れませんから!」
 と、約束する。
 そして、さすが松浪先生の祝賀パーティー。
 二階先生はじめ、江崎さん、石田さん、泉さんなどなど国会議員の皆さんが大挙して応援に来てくださっていた。
 また、鈴木先生、工藤先輩、原田先輩、荒木先生などなど、専修大学関係者もずらり。
 福田会長や高田専務理事など、レスリング協会関係者も。
 日本体育会理事長として、学園経営にぜひとも辣腕をふるっていただきたい。
 おりしも、先般成立したスポーツ基本法作成チームでも、スポーツ人類学者として、学術的な分野から積極的に提言されていた松浪先生。
 スポーツに関する定義や前文については、ほとんど松浪先生の主張が取り入れられている。
 大学スポーツの頂点でもある日体大。
 そして、日本スポーツ界や、生涯スポーツ分野や、教育の体育分野(武道・体育・ダンス)に、最高の指導者を輩出し続ける日体大。
 日本スポーツ界の一翼を担い、日体大の進路を決める重要なリーダーシップを発揮する松浪先生。
 「馳も理事として、まずは全系列校の視察をしてくれ。その上でアドバイスをしてくれ!」
 と、言われて理事に就任した経緯もある。
 がんばらねば。 

 午後8時、自宅に戻り、晩御飯を作る。
 おりんさんが、お腹をすかせてまっていた。
 美味しい特製スープを作り、いっしょに食べる。
 今日の特製スープは、かぼちゃとベーコンと、そしてアスパラととき卵。
 干し小海老と玉ねぎベースの出汁。
 我ながら、チョーーー美味い!
 缶ビール二本を開けたら、やっぱり睡魔が襲ってきて、とんねるずの食わず嫌い(なでしこJAPAN)を見ながら、撃沈。  


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