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はせ 日記
平成23年
6月 1日(水)

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■6月 1日(水)

 3時32分起床、ニュースチェック。
 不信任決議案の提出は秒読み。
 本日の党首討論後、自公共同で午後6時には提出のシナリオ。
 となると、スポーツ基本法は、委員会採決は今日できるが、本会議採決はいつになるだろう?
 不信任決議案が否決されれば、金曜日。
 不信任決議案が可決されれば、解散総選挙後。
 あるいは、総辞職〜新内閣のもとで。
 ・・・・
 せっかくここまで来たのに、と思いつつも、スポーツ基本法よりも、内閣不信任決議案がすべてに優先して審議されるのは、国会法の規定。
 腹を決めるしかない。
 遅かれ早かれ、ここ2カ月以内には成立する話だ。

 気を取り直して、本日の文部科学委員会の質問資料チェック、シナリオ作り。

 午前8時より、党本部707号室にて、文部科学委員会。
 被災地の子どもたちの教育活動支援にむけて、特別立法の準備、万端。
 自民党は、どしどしこういう立法作業や提言を政府に提出しているのに、どうも、現政権の動きは鈍い。
 政治家ではない復興構想会議に任せ過ぎではないか?
 政治決断が求められるべき復興基本法の決断も、政府側は遅いし。

 午前9時半より、文部科学委員会 開会。
 まずは、自公で提出していたスポーツ基本法案は撤回手続き。
 そして、一般質疑に入る。
 不肖はせ浩、トップバッターで45分。
 @ 福島県の学校のプール使用基準
 これは、まずは排水基準がまだないので、排水後始末をどうするかを決めてから判断すると。
 そりゃ、遅いんじゃない?
 「6月中には、プール使用基準や、運動場も含めて教育活動をどうするかを決めるべきです!」
 と、高木大臣に提言。

 A 仮設住宅を運動場に建設した場合の教育活動との共存
 これは、すでに岩手宮城両県で、60校ほどがグランドでの仮設住宅建設が決定している。
 当然、日常避難生活と共存する教育活動に配慮が必要。

 B 簡易学校給食解消
 これは、第1次補正予算を活用して、補食提供に配慮しているとのこと。
 「子どもたちの栄養補給への配慮をすべき。当然、給食施設設備・共同調理センターの再建についての見通しを立てるべき」
 と指摘。

 C 霞ヶ丘の国立競技場の再整備について
 「再整備の必要性はある。耐震化も待ったなし!」
 と高木大臣が明言された。
 この答弁は大きい。
 そこで、布村スポーツ局長に対して、
 「大臣がやる方針を示した以上は、局長は選択肢を提示してください。建設場所と財源確保の案を含め、大臣が決断できる環境を作るべきです!そのためのスポーツ基本法となるはずです。」
 と提言。

 D 日本クレー射撃協会の内紛と中山選手(昨年アジア選手権で金メダル)救済策
 今のままでは、強化費の支援も大会派遣費の支援もできない。
 いや、日本代表としてすら決定できないかも。
 競技団体のガバナンスを公平公正にという掛け声だけでなく、具体的な救済策を準備すべきと提言。

 E スポーツ仲裁機構の活用活性化(財政的支援)
 競技団体の応諾義務を課すか、競技団体が仲裁協議に応じるよう文部科学省が説得する必要があると指摘。
 でないと、せっかくスポーツ基本法第15条で「紛争の迅速適正な処理」と書き込んだ意味がない、と。

 F 津波避難マニュアル見直し指導
 これは、具体的見直しを今回の被災地域の教委に指導すべきと提言。
 例えば、保護者が学校に迎えに来ても、津波警報が解除されるまでは学校にとどめ置くか高台避難させておくべき、と指摘。 

 正午、各党の一般質問が終了後、スポーツ基本法(各派共同提出)採決。
 まずは、遠藤利明さんが、提案理由説明。
 質疑討論もなく、即採決。
 全会一致。
 やった!
 全会一致、という田中眞紀子委員長の発言が頭の中に心地よく響く。
 超党派でまとめ上げる努力こそ、政治のだいご味。
 5年越し。
 ご協力いただいたすべての皆様に感謝。

 午後1時、議員会館の自室で、障害者虐待防止法の自公案と民主党案調整。
 実務者は、民主党の中根さん、初鹿さん、公明党の高木美千代さん、そして自民党の馳。
 これに、法制局と厚生労働省の担当課長が加わり、1時間半の熱論・熟議。
 結果、概ねの内容が合意できて、まとまる。
 まとまったテーマに基づいての条文化作業は、明後日金曜日の午前10時に設定。
 やった!
 この法律についても、尾辻厚生労働大臣のころからの懸案事項。
 ようやく見通しがでてきた。
 あとは各党の党内手続き。
 6月第2週目の作業が重要となる。
 スポーツ基本法にしても、障害者虐待防止法にしても、せっかくの案件が政局に翻弄されるのは遺憾であるが、国会がどうなろうとも、その中身については責任を持って処理して行きたい。

 金沢から旧知の友達が会館を訪ねてくださり、しばし懇談。
 そのうちに党首討論が始まり、いっしょにテレビ観戦。
 やはり、谷垣総裁も山口代表も、菅総理に退陣を迫る。
 菅総理は、通年国会への延長論や、社会保障と税の一体改革の共同作業や、震災復興に向けての与野党共同歩調という抱きつき作戦。
 しかし、もう遅い。
 与党内の信頼関係ですら築けないのに、根回しも調整もできないのに、こんなリーダーのもとでこれ以上震災を人災にすべきではない。
 「菅総理が辞めれば、与野党でいかようにも新体制を築くことができる」
 と、明言した谷垣総裁。
 そういうことだ。
 あとは、菅総理の選択肢。

 @ 本来ならば、圧倒的大差で否決
 A 僅差の否決で党内基盤がゆるみ、求心力を失い、小沢派が新党結成し、民主党分裂〜崩壊。総辞職。政界再編。期間限定政策限定の大連立。
 B 可決してしまい、総辞職か解散総選挙。政界再編。
 C 不信任決議案採決前に、造反が判明。党内をまとめきれない責任を持って、菅代表辞職。不信任決議案を採決せずに、総辞職。
 こんなところか。
 従って、地元秘書に解散総選挙の準備に入ることを指摘。
 投票日は、最短で6月26日。 

 午後4時半、健康センターでトレーニング。
 高村正彦代議士、永岡桂子代議士、西村やすとし代議士、山谷えりこ参議院議員、金子一義代議士。
 ん?
 めずらしく自民党の議員ばかりが、汗を流していた。
 そりゃそうだろう。
 民主党さんは、多数派工作と切り崩しの攻防・内紛。
 そんなことしてる場合か?

 午後6時半から、野党予算委員会理事懇親会。
 武部勤筆頭理事に、永田町の歴史をうかがいながら、明日の票読み。
 逢沢一郎国対委員長によると、「造反多数で可決!」と。
 ふむ、菅総理は、ブチ切れて解散するか、あるいは、覚悟を決めて総辞職か、だ。
 不信任同調の民主党内の動きは、止められないようだ。
 これもまた人徳のなせる業、なのか。 


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