午前3時12分起床。
パソコンチェックしながら、テレビニュースチェック。
4時半、寝不足秘書の迎えを受け、朝起き会石川支部へ。
今日の一句。
「親孝行 3歳までに 終了し」
子育てを経験した身としての実感。
子どもは3歳までの愛くるしさで、人生のほとんどの親孝行を終えていると思う。
成長して、迷惑をかけるのも親孝行。
でも、本当の親孝行をしたければ、自分の家族を作って早く自立してくれればと思う。
そして、自分の家族を愛し続けてくれればそれでいい。
先祖代々の命をつなぎ、親の御恩を自分の子孫につないでくれれば、それでいい。
寝不足で意識朦朧とするので、小松空港に向かう前に、安宅の関の海際へ。
潮風を浴びて、気分爽快。
北風が肌寒い、というか、凍てつく風で、耳たぶの感覚がなくなる。
この厳しい寒さ、好きだなぁ・・・・
7時、小松空港。
2階の「中佐」で、早朝うどん。
春の季節うどん。
山菜天ぷらや、菜の花。
目が覚める。
朝いちばんの飛行機で、上京。
10時10分、沖縄からやってくるお客様を出迎えるため、ANA出口で待っていると、一足先に出てきたのは、おお、島尻あい子(島尻安伊子)参議院議員。
「どうしたんですか、日曜日の早朝に?」
「これから新潟出張なんです、女性局の!」
って、そりゃ、英語ペラペラの才女、島尻女史ならではの人気で講師要請が多いだろう。
沖縄県にはなくてはならない保守系の女性政治家だ。
尊敬。
「はせさんこそどうしたんですか。誰か待ってらっしゃるんですか?」
「選手のスカウトですよ。監督の仕事です。沖縄の優秀な高校生をぜひとも専修大学レスリング部にスカウトしたくて、今日は学校見学です!視察に来る選手をここで待ってるんです!」
「じゃあ、うまくいくといいですね!」と、さわやかに、春風のように地下鉄乗り場へ去っていく島尻先生。
さわやかだ!
上京してきた選手をピックアップし、空港内で、サバ味噌煮付のお昼ご飯を食べ、腹ごしらえ。
ノルウェー産のサバ味噌煮。
脂がのりきっていて、抜群においしい。
得した気分。
そのまま車を運転して、川崎市多摩区の専修大学レスリング部合宿所へ。
「体育寮で生活したことある?」
「いえ、ありまっせん!」と、初めての体育寮の体験に緊張気味の高校生。
そりゃそうだろう。
洗濯も掃除も買い物も自己管理もすべて自己責任。
わがままも言えない体育寮。
食事だけは食堂がある。
自由はいっぱいあるけど、誘惑もおおくて、自分との戦いを求められる体育寮。
しかし、可能性無限大の体育寮。
今まで親と暮らしている高校生の目には、5人一部屋の共同生活がどう映ったか。
お昼に、社会体育研究所の木村コーチを訪問。
大学の学部、留学、単位互換制度、勉強、卒論、就職などについて、高校生に説明。
大学職員だけあって、さすが説得力抜群の木村コーチ。
いっしょについてきた半田主将の就職相談も一緒に行う。
専修大学レスリング部のモットーは、
一、 学生の本分である授業出席・単位取得・四年で卒業・就職
二、 レスリング部の練習・日常生活の基本的習慣取得・試合
三、 息抜き
だ。
体育寮、道場、ウェイトトレーニング場、そして大学校舎は、徒歩五分圏内にすべてある。
環境としてはすばらしい。
ただ、立派な施設や立地条件があっても、志とモチベーションをどうやって維持するかは、自己責任。
2時より、練習。
佐藤ヘッドコーチは身内の法事。
久木留コーチは、和歌山県の指導者講習。
本日は、清水せしとコーチ・鈴木聖二コーチ・荒木田のぶよしコーチの参加。
また、明日から息子さんが入寮する、荻原こうきくんのご両親が、荷物を持ってお見えだったので、練習見学にお誘いする。
「こういうときじゃないと練習は見られませんよ、いつも試合ばっかりでしょ?」
「そうなんですよ・・・見てもいいんですか?でも、息子が嫌がるかも・・・・」
「気にしないでください。私と一緒にみてれば、息子さんも何も言えませんから!」
「そりゃそうですよね、監督と一緒に見てればいいですよね!」
「おっしゃる通りです!」ということで、荻原夫妻と一緒に、道場への急な階段を上る。
「いつもこの階段を上って練習に行くんですか?」
「そうです、道場からは見晴らしいいですよ!」と、新宿方面のパノラマを紹介。
息子がどういうところで生活していくのか、生活しているのか。
そのことをご理解いただければ、少しは安心していただけるだろう。
「明日から、ご夫婦二人だけになるんでしょう?」
「そうなんです。長男も次男も専修大学レスリング部でお世話になりありがとうございます!」
「とんでもございません、こちらこそ、優秀な選手をスカウトできて、感謝してます。しっかりと面倒見て育てますから!」と、お約束するばかり。
親の世代と同世代であり、不安な気持ちはよくわかる。
いまどき、都会の大学に通わせることは至難の業。
体育寮での共同生活とはいえ、必要な仕送りは必要。
ご飯食べてるだろうか、洗濯してるだろうか、勉強してるだろうか、先輩後輩と一緒にうまくやっているだろうか、レスリングは強くなっただろうか、彼女の一人もできただろうか、就職できるだろうか?授業に行ってるだろうか?
悩みは尽きない。
「月に一度は、お父さんとお母さんに電話するんだぞ!」とはいうものの、年に二度の帰省しか許されていない中で、学生は自立して自律していく。
本当の親離れできるかどうかのモラトリアムの四年間。
4時半まで練習。
着替えて、6時半には羽田空港到着。
おなかがすいたので、晩御飯は奮発してとんかつ定食。
キャベツお替り自由!
さらに奮発してトマトサラダと豚角煮追加注文。
美味い!
8時発の飛行機に乗せて、本日のスカウト活動終了。
朗報を期待したい。
毎年こうやって時間の許す限りのスカウト活動をして、高校生や大学生の面倒を見ているが、親の気持ちを考えると、もっともっと時間を作ってアドバイスをつなげていきたい。
できる限りのことをしてあげたい。
俺もそうやって、たくさんの方々に応援していただいてきて、今日がある。
恩返しのつもりで、そのご恩を、後輩に注ぎ、次世代に伝統をつないでいきたい。
八時過ぎには帰宅。
さすがに一昨日から寝不足なので、ふろにも入らずにばたんきゅー。
明日の予算委員会質問シナリオ準備は、明日の朝にしよう。
寝よう、とにかく。