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はせ 日記
平成24年
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■1月23日(月)

 3時24分起床、ニュースチェック。

 午前8時、自民党本部集合。
 文部科学部会メンバーにより、視察。
 テーマは、「教師と管理職の資質向上」
 プロジェクトチームの遠藤利明座長は、残念ながら風邪のために急きょ欠席。
 熊谷大事務局長、井上信治部会長代理、阿部俊子副部会長とともに、バスで出発。

 行先は、東京学芸大学。
 ん?
 昔、国対でいつもお世話になった伊豆島さんが学務部長として勤務されているではないか。
 お久しぶりです。
 昔話を懐かしみながら、会議室へ。
 国立大学としての、「教職大学院」の現状と課題について、授業視察とともに、学長はじめ教授陣と意見交換。
 院生も参加。
 学芸大学は、教員養成大学のリーダーでもある。
 大学教員経験者の阿部俊子先生より、
 「良い教員とはどういう教員か=どういう子どもたちを育てたら良いのかという目標と一致すべきではないか?」
 と、いう問いかけがあり、一気に意見交換会もヒートアップ。
 村松泰子学長は、
 「子どもにとって、保護者にとって、校長にとって、同僚にとって、教委にとって、地域にとって、それぞれ良い教員とは?との定義があるかもしれない。それは、日本がどういう社会を目指すか、ということと同じ意味をもつのではないでしょうか!」
 と、教育論の応酬。
 学芸大学では、
 「教員養成の評価ができるようにしよう・プロジェクトを進めています!」とのこと。
 そのための基準や組織を編成していると。
 「採用された後に、管理職が、教職大学院大学出身者を使いこなせるかどうか、とも思います!」と、課題も指摘される。

 意見交換後、拝見した授業テーマが、「言葉が通じない相手とのコミュニケーション」これがまた、素晴らしかった。
 大富豪大貧民のトランプゲームを、メンバーがそれぞれ多数派少数派に分かれて、言葉ではなく、それぞれ違う言語や、ジェスチャーだけで楽しむ「ロールプレイ」授業形式。
 ゲームを3回繰り返し、役割を変えながら、コミュニケーションの在り方についてディスカッション。
 「多数派が少数派を牛耳ることで良いのか?」
 「少数派は、いつも我慢しなければいけないのか?」
 「いつも無言の人がいたが、どう接すればいいか?」
 など、現職教員とストレートマスターとが混在するがゆえに、活発な意見交換がなされた。
 なるほど、こうやってケーススタディを繰り返しながら、教師としての人間力や観察眼を鍛えていくのだな、と感心する。

 午前11時45分、学芸大学を辞して、早稲田大学へと向かう。
 バスの中でお弁当。
 遠足みたい?

 午後1時少し前には、大学到着。
 大学院教職研究科の、長島教授、三尾教授、由布教授から概要説明をいただいた後、さっそく授業視察。
 菅野教授の「学校組織開発の理論と実践」の、ゼミ発表のような授業。
 ここでは、
 「幼少連携ではなく、保幼少連携となるべきでは。政府の子ども園構想の停滞が指摘される!」との意見発表に、びびびと刺激される。
 そっか。
 幼稚園から入学してくる子どもと、保育園から入学してくる子どもを、同じクラスで受け持つ小学校1年生の「小1ギャップ」のことね。
 その指摘があったところで、菅野教授より、
 「だから入学前プログラムが必要なんだ。違う立場の人間がどうやって仲良くなれるかをプログラミングするのも、教師の役割だよ!」と、実際に行われている、子ども同士、保護者同士の「入学前プログラム」をDVD映像で紹介。
 「学校とは与えられる場所ではなく、自分たちで作っていくんだよ、という意識を、子どもにも保護者にも提供し続ける責務が教師にはある!」との指導。
 なるほど。
 勉強になる。
 このあと、別室に移動して、菅野先生や院生も合流し、意見交換をさせていただく。
 教授陣からは、
 「私学であるがゆえに、授業料負担が大変です。給付型とか、返済猶予型の奨学金制度の充実を!」と、先ずは要望をいただき、そのあとは、専門職大学院としての役割や教師論で盛り上がる。
 「学校や教師を取り巻く環境は変化し続けています。それを前提に、授業を展開します」と、専門職大学院ならではの機動的な対応をしているとのこと。
 カリキュラム分野、生徒指導分野、発達障害分野、地域連携分野など、まさしく「ケーススタディ」の必要な分野の授業が多い。
 菅野先生は、
 「国語や社会や理科などの教科を通して、どういう生き方をしたいか・何をしたいか・何を勉強したいか、を考えさせるのが教師の役割です!」と明確におっしゃる。
 「教師自体の生き方が問われますよ!」と。
 至言。

 「世の中の見通しを持てる教師になりたいですね。こうすればどうなるとか、そういう先見性を持って各校のカリキュラム編成をしていかなければなりませんから!」と、由布教授先生が、社会学の観点から説明される。
 ふむふむ、とても勉強になった。
 こういう現場の声を生かした政策立案に努めていきたい。
 午後3時ちょいと過ぎに終了。
 心からの感謝を申し上げて、バスで出発。
 途中、仙台に帰るという熊谷先生を四ツ谷駅で下ろし、午後3時40分には国会到着。

 午後4時、国交省の武藤総括審議官より、通常国会提出法案の説明をうかがう。

 午後4時15分、国交省の田村鉄道局次長より、整備新幹線についての説明をうかがう。

 午後4時半、民主党の瑞慶覧長敏代議士と、「学童保育支援議連」立ち上げの打ち合わせ。
 細川律夫会長(候補者)には了解をいただいているので、人事案や、総会日程を調整。 

 午後5時半、自宅に戻り、妻をピックアップし、近所の動物病院へ。
 入院していたマーブルを引き取りに伺う。
 やっぱり最期は、自宅で看取ってあげたいからね。
 妻は、泣きっぱなし。
 よく考えると、マーブルは、もう18年も生きている。
 俺が選挙に出る前の年からうちに居るんだから、確かに長生きだ。
 もの静かで、いつも知らないうちにそばにいるマーブル。
 控え目なマーブル。
 自宅に戻し、毛布にくるみ、背中をなでてあげる。
 ぐるぐるる、と、音を立てて喜んでいる。
 日向ぼっこが好きだった、大好きなリビングで、静かな最期を迎えさせてあげたい。


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