枕元で携帯電話の振動音が2回鳴る。
ン?
あ、そっか、秘書さんの起床電話だ。
時計を観ると、午前6時。
どうも、おとといの寝不足が響いてか、夜中お手洗いにも起きず、熟睡してたみたいだ。
7時間も熟睡するなんて珍しい。
やっぱり年をとると、寝不足は堪えるということだ。
さっそく新聞をチェック。
午前7時半、町岡秘書の迎えでスタート。
街頭演説へ。
千木北交差点〜木越西佐川急便前〜近岡交差点〜県庁前交差点。
県庁前では、自民党石川県連の渡辺さんや赤池さんや岡部さんが応援に駆けつけてくれる。
「馳さん、ごめんね〜。土曜日は党大会があるから東京に行っちゃってるのよね。馳さんの国政報告会といつもかぶるんだから。来年から、党大会を平日にしてくれないかしら! 土日だと、県議市議も地元日程で出られないのよね!」
「すんません。俺も、来年からは国政報告会を2月以降にずらしますよ。今や野党ですから、平日に党大会を開くと、通常国会の開会とかぶっちゃって困ることもあるんですよね。」
・・・なかなかスケジュール調整は難しいもんだ。
街頭演説後は、銀河の会ごあいさつ回り。
ここで問題発生。
あまりにも、静電気が痛いのだ。
車を降りて、バチッ!
企業の玄関ドアを開けるときに、金属部分でバチッ!
あっちこっちでバチッ、バチッ!
何が怖いって、一日中静電気は怖い。
従って、おっかなびっくりで玄関に入るもんだから、窓口お姉さんに笑われたりするのであった。
お昼に、金沢事務所ミーティング30分。
土曜日の国政報告会 準備状況確認。
また、秘書としてのマナー講座。
「携帯電話を操作するときは、席をはずすように!」
「面談の際に、いきなり携帯電話に出ないように! 話し相手との話題優先、携帯は二の次。」
「第3者の前で、秘書同士も口のきき方に注意!」
「モノを、ぞんざいに扱わないように!」
「廊下を歩くときは、バタバタと音をたてないように!」
「お辞儀をした後に、目線を残すように!」
「毎日の政治・経済ニュースを、敏感に勉強しておくように!」
どれもこれも、社会人として当たり前なのだが、当たり前のことを当たり前に配慮するのが、秘書や政治に携わる者の常識。
お昼御飯は、ふうどりん。
今日のランチは、親子どん。
うまい!
これで、コーヒーとお吸い物がついて850円は、安い!
毎日ランチメニューが違うので、楽しみ。
途中、米田社長がお見えになり、中央市場で仕入れてきたという別群に美味しいミカンとイチゴをいただく。
元気百倍。
ミカンなんて、葉っぱがついてて、袋にくるまれていたぞ!
こんなミカン、食べたことないくらいに糖度が高い。
午後1時半、金沢ゆめのゆで開催中の、法光寺町熟年会 ご一行様にご挨拶。
田中展郎市議も、浴衣に着替えてリラックス中。
午後2時45分、JAL機で、羽田空港へ。
飛行機の中では爆睡。
羽田到着後、真っすぐに国会議事堂へ。
議員会館事務所に入り、執務。
午後6時、日本繊維産業連盟 賀詞交歓会。
松下経済産業副大臣、森元総理、川端総務大臣(東レ組合出身)、谷垣自民党総裁、井上公明党幹事長など、来賓ご挨拶。
午後7時、文部科学省 富山県人会。
石井知事、布村会長(初中局長)、野上浩太郎参議院文教科学委員長 ご挨拶。
布村会長と野上さんは、なんと、富山中部高校バスケットボール部の先輩後輩。
野上さんは、インタハイ出場の文武両道でもある。
午後8時、森元総理のお誘いをいただき、焼き鳥屋さんへ移動。
小松精練の中山会長・池田社長、そして小松の西さんが一献傾けていらっしゃった。
焼き鳥をいただきながら、石川県の、そして日本の繊維産業の現在過去未来を語る森先生。
勉強。
昭和45年、46年当時の、日米繊維通商交渉(自由化)の話題から、現在に至るまでを説き起こしていただく。
そして、今や、炭素繊維の分野など機能性の高い繊維製品で世界的な企業に成長した小松精練。
ここの糸は、ヨーロッパのブランド品(グッチやエルメスなど)には欠かせないまでになっているほど品質が高い。
やはり、日本は、イノベーションと、モノづくりの伝統を守るべし。
それが、雇用対策であり、競争力強化による日本経済の成長路線。
そのことを痛切に感じる。
「今度、小松精練の工場を視察させていただけますか?」
とお願いし、快諾をいただく。
勉強あるのみ。
夜、9時半過ぎには自宅に帰る。
手術を終えたタンバリンが、自宅に帰って来ていた。
パパと、ママと、おりんさんの3人で寝ているベッドに入ってきて、俺の枕に横たわって寝ているタンバリン。
なんだよ、今夜も俺は、隅っこかよ・・・背中が寒いぜ。