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はせ 日記
平成24年
1月10日(火)

1月 9日
1月11日


■1月10日(火)

 4時36分起床、ニュースチェック。
 びっくりニュースひとつ。
 どこの国やら、バンジージャンプで111メートル。
 なんと、命綱のロープが切れて川に落下。
 川には、ワニが生息。
 この22歳の女性、意識を失ったが息を吹き返すと、足を縛られたまま川岸に泳ぎ着き、一命を取り留めた、と。
 鎖骨を折り全身を強く打っていたが、命に別条はなく軽傷で済んだのだと・・・
 す、凄すぎるニュース。
 俺なら、そもそもバンジージャンプ飛べないよな・・・
 飛ぼうとするその勇気が凄い。
 縄が切れたという偶然が凄い。
 ワニのいる川を泳いで助かったという、ど根性が、また凄い。
 今年の受験生は、このニュースを勇気づけにしたらどうか??!!
 不幸のどん底に落ちても自力で這い上がる、ってか?

 早めに起きて、シャワー。
 そして、掃除機をかけていると、昨日出てきた学生時代の日記が目にとまり、読む。
 このノートは、1983年、2月18日から日記は始まっている。
 黄色いノート。
 一ページめに、決意文が書かれている。
 青春の1ページ。
 「広く社会にとって いかに自分という存在が必要であるかを十分な方法で、自分のやり方で、語り、書き、表現し、自分の立場、位置を確立せしめる。 そんな生き方をしたい。 自己を磨き、鍛え上げ、とぎすまされた感覚の持ち主とし、それで、他人(ヒト)の役に立ちたい。
 自分という存在が、平和な社会となるようなうねりの中の、そのうねりの一つの波であるならば、それが本望である。
 他に何を望もうか。他人(ヒト)の踏み台となり、犠牲となろうが、それで結構。
 自分に偽らないで生きていられれば、いつも喜怒哀楽を感じていられれば、そしていつも働いていられれば、そして何よりも人間を愛していられれば、それだけで、この世に生きていられる価値がある。」
 3年生のこの時期は、4年生を目前に控えて、就職問題やレスリング部キャプテンとして、責任を重く感じていた時期と思われる。
 モラトリアムの時期。
 こういう文章を、体育寮の一畳の狭い部屋の中で書いていたのかと思うと、感慨深い。
 学生時代は、とくに中田武司ゼミに入ってからは毎日大学ノート一ページに日記をつけていた。
 50歳になって読み返して、今、自分の原点に帰ったような気がした。
 不安と希望に満ちていた大学3年生の2月。
 あんなこともこんなことも、いろいろあった。
 ロス五輪出場選考会も、教職免許取得も、授業も、卒論も、教育実習も、そしてレスリング部のキャプテンも、ゼミ発表も、家庭教師のバイトも、強化合宿代稼ぎのバイトも。
 1ページずつ、丁寧に読み返し、最近の自分への叱咤激励にしようと思う。

 午前7時半、自宅を出発し、白崎秘書の安全運転で小松空港へ。
 「白崎さん、昨日の読売新聞の一面チェックしましたか?」
 「しました!」
 「離婚夫婦の未成年の子どもの処遇、強制執行の件ね。 あれ、白崎さんが作った質問を、最高裁判所が実態調査したおかげだよ。」
 「そうですよね、やっぱり!」
 「養育費の支払い、別居親との面会交流、親権決定。せめてこれくらい決めないと離婚できないようにしないとだめだよ。それが子どもの最善の利益だよね。離婚したら男と女だけど、離婚してもお父さんとお母さんなんだからな!」
 「おっしゃる通りです!私もそう思います!」
 「じゃあ、今年の通常国会でも、この後追い質問を作ってください。法務委員会で、オウム問題や虐待問題や共同親権問題とともに、徹底的にやりますから!」
 「任せてください!」
 と、運転する肩に力が入る白崎秘書。
 政策担当秘書として、本当に頼りになる存在だ。
 車の運転は、いまいちだけど・・・・

 小松空港から那覇空港へ。
 お天気は曇り。
 空港2階から、モノレール駅へ。
 で、壺川駅へ移動。
 260円。
 公園を背に、歩いて5分。
 坂道を登り、宿舎となるハーバービューホテルへ到着。
 ひと足早くチェックイン。
 そして、さっそく売店でお土産物色。
 金沢の秘書に頼まれた塩ちんすこうや、サーターアンダギーや、沖縄グァバ茶や、マンゴードライフルーツや、沖縄そばカップラーメンや、黒糖かりんとうを購入。
 もちろん、夜のためにカップ酒瑞泉と、オリオンビール缶ビール二本も。

 部屋に入り、我慢できなくて、沖縄そばカップラーメンとサーターアンダギーでお昼御飯・・・
 美味い!
 腹ごしらえをして、琉球新報呼んで、午後2時半には、沖縄県庁6階へ。

 午後2時半より、ミーティング。
 福祉保健部(垣花企画部長)と青少年児童家庭課(田端部長)から、沖縄県の現状をうかがう。
 昨年、「沖縄子ども振興計画」の件で、国会にお招きして一度お話をうかがっているので、その内容を確認するような感じ。
 で。
 さっそく4点質問。
 @ 認定子ども園に衣替えすればいいんじゃないですか?現場からそういう要望はありませんか?
 ・・・要望自体がない。

 A 乳幼児検診(1.6歳と3歳)未受診の乳幼児へのアプローチは如何ですか?
 ・・・訪問しても次の受診につなげられないんです。市町村と小児保健協会と協力して、モデル事業を進めたい。

 B 母子生活支援施設の入所基準が厳しいんじゃないですか?居宅提供事業だけでは意味がありません。浦添の施設のように、就労支援とか、学童保育のサービス提供とか、フォローアップが必要だと思います。入所定数に対して入居者が少なすぎます。
 ・・・アパート借り上げ方式とか、広域利用できるように検討しています。入居基準は検討します。

 C 情緒障害児短期入所施設の設置計画はありますか?
 ・・・どういう法人でやるかを検討中です。発達障害についての専門医や医療スタッフや教育機能も確保しなければなりませんから。

 意見交換でどうしても話題の中心となるのは、
 「4歳児まで保育園。5歳児からは小学校隣接の公立幼稚園」という沖縄独自のシステム。
 そして、8割がたの学童保育(放課後児童クラブ)が、民設民営で、利用料が13000円(平均。全国平均は6000円)ということ。
 そうはいっても、自宅にいる待機児童をいかに解消するかが最優先。
 ここにも、貧困と劣悪な児童養護環境の負の連鎖が垣間見える。

 午後3時半には、松川児童クラブに移動。
 昨年のスタディツアーで訪問しているので、経営する大司さん親子とは顔見知り。
 (那覇市役所の担当課長がそばにいたので、ちょっと遠慮気味だった。)
 ここでの意見交換で出た問題は、
 @ 小学校内で設置できれば、利用料を安くできるのだが、空き教室がなくて困難。
 A 小学校内の敷地を検討しているのだが、プレハブとなると、クーラー設置や備品設営で問題が多い。
 B そろばんや英語や書道など、塾をするライバル学童との差別化が大変。でも、補助金をいただくということは、営利事業はできないので、なかなか・・・・
 C 那覇市は、6割が公的施設で、4割は民間施設。
 ・・・・
 指導員の大司さんが一番言いたかったはずの、
 「午後8時以降の開設延長でないと、延長料金が加算されない」という新年度の問題は、市の職員の前では言いづらかった模様。
 いずこも補助金を削減されて厳しいのだが、学童保育は、保護者も子どもも安心できる居場所であり、経営の心配をしないようにしてあげたい。
 そう思う。
 検討する我々のそばで、にぎやかに騒いでいる子どもたちは、とてもかわいい。

 午後5時半、宿舎となる沖縄ハーバービューホテルへ移動。
 ここで、「沖縄の子どもを貧困から守る連絡協議会」の代表7名と意見交換会。
 ・ 法務省那覇保護観察所所長         今福章二さん
 ・ 那覇保護区保護司会副会長         安富光子さん
 ・ NPO法人サポートセンターゆめさき代表  上江田紫寿江さん
 ・ 沖縄県里親会副会長              山内末子さん
 ・ 沖縄県学童保育連絡協議会会長       知花聡さん
 ・ 元県中央児童相談所所長
   沖縄大学非常勤講師              山内優子さん
 ・ 元沖縄県母子寡婦福祉連合会副会長    佐藤百合子さん
 このメンバー表を見た稲津久委員長が、あたふたしてやってくる。

 「ちょっと、馳さん、このメンバーこそ、我々がお会いしたかった人です。どうして政府側は、最初からこの人たちに連絡とらなかったんですかね!?」と。
 ここに、沖縄県と政府側との溝を感じる。
 そもそも今回の青少年対策特別委員会の視察は、昨年の馳・宮本たけし質問が発端。
 我々のネタ元は、この「沖縄の子どもを貧困から守る連絡協議会」。
 でも、政府側と直接交渉しているのは、沖縄県庁。
 ・・・沖縄県庁と、この連絡協議会の関係に溝があるとしか思えないのだ。
 だから、山内代表に率直に申し上げる。
 「今回、視察に当たって皆さんに一切の連絡がいかなかったことが問題なんです。これじゃ現場の声が政策に反映できないじゃないですか。そのことに途中で気がついたから、こうして情報交換会を設定させていただいたんです。どうして沖縄県庁との関係がうまくいってないんですか?」
 とお聞きすると、口ごもる山内さん。
 そりゃそうだろう。
 連絡協議会は協力しようと「沖縄子ども振興計画」を提案しているのに、県庁側が真正面から向き合ってくれないだけなのだから。
 そこで、二つ申し上げる。
 「皆さんが質問項目を作って、県議会や市町村議会で、超党派の政治家に質問攻撃させてください。その答弁書をさらに分析して次の質問を作ってください。県議や市町村議は勘が鋭いですから、問題点を改善できます。同時に、我々超党派の国会議員にも情報提供をお願いします。我々は、国会で、内閣府や厚生労働省や文部科学省を追求しますから。なんたって、このメンバーには、政府民主党も、自民党も公明党も共産党もいるんですから!」と。
 ご理解をいただく。
 山内さんからは、
 「来年度予算で、沖縄県が要求していた一括交付金もほぼ満額ついたようですが、その中身が全くわかりません!」と、要望をいただく。
 「わかりました。それは、通常国会の予算委員会や青少年対策特別委員会の質疑で政府を追及しますから!」と約束。
 こういう連携をしながら、「沖縄県を子育て先進県にする!」という我々の目標を達成していきたい。

 午後7時より、ホテル内の和食屋で、懇親会。
 沖縄の友人4名と、大切な情報交換会(ここには書けない)。
 午後11時。
 ちょっと泡盛を飲みすぎたので、ベッドにバタンキュー(死語)。


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