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はせ 日記
平成23年
10月16日(日)

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■10月16日(日)

 4時21分起床、ニュースチェック。
 半そでで寝ていたのだが、うすら寒いので、長袖のジャージを着込む。
 もう10月16日か。
 被災地は、もっと寒いだろうな。
 補正予算提出が遅すぎる、民主党政権。
 菅前総理の辞任遅れが、国政に3カ月のタイムラグを生じている。
 未熟というには無責任すぎるし、感度不足。
 政治空白の3カ月。
 異常。
 で、TPP論議かまびすしい。
 この議論は4カ月遅い。
 本当ならば6月には決めていたこと。
 俺は現時点で、交渉参加大反対。
 アメリカの食い物になるのが関の山。
 それよりも、2国間のFTA・EPAを促進していくべき。
 日本型安全調和社会を守りながら、自由貿易圏を拡大すべし。
 そして、日本ならではの技術力を磨き、オンリーワンで世界市場で勝負すべき。
 実際に今でも、十分開国すべきはしている。
 関税撤廃とか、規制撤廃などのTPP交渉は、現状においては無理筋。
 国益を失うことのほうが、大きい。
 交渉参加で、途中離脱という選択肢もあろうが、途中離脱のほうが日本のダメージは大きい。
 オバマ大統領に、さんざん期待だけ持たせて、袖にするようなもの。
 日米関係に傷を残す。
 参加しないならば、交渉にも参加すべきではない。
 ここは、2国間FTA・EPAの路線を突き進むべし!
 どじょう総理、決断は早いほうがいい。
 アメリカに期待だけを抱かせないほうがいい。
 むしろ、集団的自衛権行使に向けての交渉のほうが、現実的。 

 午前6時半、中村勲県議自宅前へ。
 自民党小坂校下部会&夕日寺校下部会の合同バス旅行 お見送り。
 今年、小坂部会は党員を21名増員したと、沢本部会長。
 組織拡大に、一生懸命努力する姿を見習わねばならない。
 中村勲県議の奥様は、演歌歌手もかくやの革パンツでお出まし。
 汗びっしょりで、いつも元気いっぱい。
 総勢41名の党員の皆様は、天橋立へ。
 差し入れのお酒やビールやワインやお茶が一杯。
 まさか、すぐに宴会が始まるんじゃないだろうな・・・・
 北鉄観光のバスガイドさんは、西川美恵子さんのお知り合いということで、
 「いつも大変お世話になっております!」と、お互いにご挨拶。
 岡田直樹さんもお見えになり、いっしょに並んで、
 「ばんざーい、ばんざーい、ばんざーい!」と万歳三唱でお見送り。
 去年いっしょに万歳していた高誠秘書は、今年は立派に市議会議員として参加。
 「高せんせい、行ってらっしゃいませ!」と、メタボ市議 高誠くんをお見送りする。

 私は、そのまま小松空港へ直行。
 空港待合室で、「白エビかき揚げうどん」と高菜おにぎりの朝ごはん。
 午前8時45分のJAL機にて、沖縄へ。
 午前11時15分、那覇空港到着。
 修学旅行シーズン。
 高校生で一杯の待合室出口に向かう。
 あれ?
 俺によく似たおっさんが、出口の長椅子に、ぼんやりと座っている。
 そのおっさんが、俺を見て不思議そうな顔をしている。
 ん?
 あ!!!と、椅子から立ち上がる俺によく似たおっさん。
 誰かと思えば、兄貴じゃないか!
 「功、なんしとれんて!!」
 「浩こそ、なんでここにおらいや!」
 と、いきなり沖縄で、田舎弁丸出しで挨拶する兄弟。
 で、なんでここにいるのかの理由を聞くと、
 「ゆか(姪)の結婚式で来たがや!」と。
 「あ、そっか、そういえば、ゆかの結婚式10月やったな!」
 そのゆかと、こないだ結婚したばかりで妊娠9カ月のもうひとりの姪、千春は、お手洗いから出てきて、またびっくり。
 「あれ〜〜〜、浩おじちゃん、そこで何しとるが!」って、
 「私は、沖縄の子育て支援現場の視察です!」
 と、まじめに仕事をしているところを強調するのであった。
 いや〜〜、びっくり。
 人生こんなことってあるんや。
 しばし親戚の会話をしてから、レンタカー送迎バス乗り場で別れる。
 俺は、トヨタレンタカーで「プリウス」を借りて、一路北谷町へ。

 ホテルにチェックインしてから、そのまま那覇市の法務省保護観察所へ。
 ここから、今回の視察、「沖縄の子どもを貧困から守る」スタディツアー、開始。
 「沖縄には、公的支援の充実した子どもの居場所はあるのでしょうか!」がテーマ。
 少年野球やゴルフなどのスポーツクラブや、音楽、伝統芸能、町内会の集会所など、月謝を払ったり、地域で子どもたちが活動する場所はある。
 けれども、そこには出てこない(出てこれない)子どもたちの居場所をどう用意するか、との深刻な問題。
 給食費すら払えない子どもがいかに多いか。
 小中学校の教職員の手の届かないところでもがいている、貧困の連鎖に閉じ込められている子どもたちが、あまりにも多い。
 「かつての放課後子ども教室のような、安定的な運営費が欲しい!」とのご意見もいただく。
 「広大な米軍基地、失業率全国1位、出生率全国1位、学力テスト全国最下位、離婚率全国1位、非行率全国1位・・・・」
 こういう数字の背景に、何があるのか?!
 沖縄の子育て環境の実態を知らねばならない。
 深夜徘徊、未成年飲酒、集団暴行、ネグレクト、米兵の不祥事・・・・
 幼い子供を残して、夜中まで家に帰ってこない若い母親。
 未婚の母。
 養育費を払わない(払えない)離婚した父親。
 自堕落な末のDV。
 自暴自棄になってしまう子どもたちのその目の前には、自暴自棄な親がいることを忘れてはならない。
 とりわけ、就学前にどういう環境で育っているかを知らねばならない。
 その真実を知るための、今日からの三日間の視察。
 戦後、沖縄県振興のために使われた8兆円の経済対策の振興費は何だったのか。
 その陰で、
 ・ レベルの低い児童福祉行政
 ・ 認可外保育所の多さ
 ・ 公立幼稚園の5歳児問題
 ・ 情緒障害児短期治療施設がない
 ・ 学童保育は民間主導
 ・ 全国一のDV被害相談案件
 があるのだ。

 今回の視察のコーディネーターは、「沖縄の子どもを貧困から守る連絡協議会」代表の、山内優子さん。
 そして、沖縄県学童保育連絡協議会の知花会長。
 お二人の基調講話の後、那覇保護観察所の今福章二所長より、具体的な少年保護の現状をお知らせいただき、意見交換。
 また、非行の背景と、立ち直りに必要なことについて、保護司さんと保護観察官からのご意見をいただく。
 「家庭がすべてです!」が、その答え。
 家庭が、家族が崩壊しつつある沖縄県特有の事情を学ぶ。

 午後5時、次の会場へ移動。
 浦添市の母子生活支援施設「浦和寮」にて、懇談。
 「ぜひ、職員配置基準も含めての、プログラム支援(ソフト面での支援)を!」
 というのが、現場を預かる當眞郁子施設長の本音。
 「現状では、困っている母子に、居室を提供しているだけの仕事で終わってしまっている。たくさん、支援を必要としている母子がいるのに、施設が少なくて職員が少ないので、入居条件を高めたうえで、それでも、管理するだけで精いっぱい。入居待ちの母子は一杯。立ち直りはまず、人とのふれあいから始まるのに、その一番大切なカウンセリングができていない!」
 「教育・就労・研修支援をこそしたいのに。親としてどう子どもと接するかとか、家族を維持するあたりまえのこととか、そういう人として大切なことを指導してあげたいんです。みんな、子どもとどうやって接していいかわからないし、どう育てていいかもわからないんです。自分が愛情を持って育てられていないから。」と。
 予定を大幅にオーバーして、午後6時半終了。

 浦添工業高校レスリング部の、与那覇選手のお母さんが、浦添市役所 福祉部 児童家庭課 母子係長として働いており、お見えになる。
 「話は変わりますが、与那覇選手のスカウトもお願いします!」と申し上げると、
 「息子のことは、屋比久先生にすべてお任せしております!」と、笑顔のお母さん。
 母子寮には、与那覇選手もボランティアで激励に来たこともあるそうで、子どもたちの大きな目標でもある。
 素晴らしいことだ。

 午後8時、ホテルに戻り、資料整理と読書。

 午後9時半、近くのレストランで、照り焼きチキン定食とコロナビールの晩御飯。
 デザートは、美浜町シュークリーム。
 美味しい。 


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