お昼に、科学技術イノベーション特別委員会 理事会。
案件は、東京電力のマニュアル。
閉会中にもかかわらず、こうして各党理事が集まって協議するに値する大問題。
「3.11大地震~津波~福島第1原発の非常用電源喪失~電源喪失時の、東京電力の対応マニュアル~マニュアル通りの操作がなされていたのか?」
と、いう問題意識。
電源喪失し、燃料棒が露出し、水素爆発が起き、大量の放射性物質が環境中に放出され、大事故となった。
事故検証をするにあたり、東京電力側がマニュアル通りに操作していたのかどうかを知ることは、極めて重要なポイント。
ところが。
東京電力が、われわれの理事会に提出してきたマニュアルは、95%黒塗り。
これじゃ、何が書かれているのかわからない。
国会をなめているのか?
「今後の訴訟に係る!」とのいいわけまで付いている。
なんだそりゃ?
東京電力は、事実関係究明の国会の役割よりも、損害賠償の訴訟のほうが重要だというのか?
おかしい!
そこで、川内博史委員長をはじめ与野党理事で協議。
来週の月曜日に、委員会を開会し、東京電力の社長を参考人として委員会にお招きし、事実関係を究明することを委員長と与野党筆頭理事に一任。
いわゆる閉会中審査だ。
ふんとにもう、東京電力!
与野党国対委員長会談で、平野民主党国対委員長が問題発言。
「今の内閣は不完全状態だから、臨時国会冒頭に予算委員会を開くわけにはいかない。国会会期は、衆参本会議での代表質疑だけで閉会。4日間!」と。
とんでもない発言。
どこが不完全内閣なのだ。
誰が不完全閣僚なのだ。
だったら、不完全な人物は罷免すればよい。
発足したばかりの内閣が、本会議や予算委員会で、所信表明をして、国内外の諸課題について与野党からの質問に答えることは、当たり前のこと。
それを、与党の国対委員長が、
「野田内閣は不完全状態だから、予算委員会は開かない!」
と、発言するだなんて、国会をバカにしているにも程がある。
この発言で与野党国対委員長協議は紛糾し、いまだ会期幅は決まらず。
ふんとにもう、民主党!
夕方、金沢に帰ってくる。
昨夜遅くに、徹夜で車で東京に行ったばかりであり、まさしくとんぼ返り。
「馳さん、大徳地区での競輪場外車券売り場の請願が、また市議会に出るようですよ!」
と、マスコミ情報が入る。
え?
その請願は、3~4年前にも市議会に提出され、全会一致で否決された案件。
建設予定の大徳地区は、市街地。
今回は建設関係者ではなく、大徳地区商工振興会から請願が出されるとの情報。
地域の経済活性化のための集客施設という位置づけだろうか??
建設予定地は、住宅密集地。
ニコニコ保育園・大徳小学校・大徳中学校・金沢市立工業高校・県立金沢西高校などの文教施設が、半径500メートル以内に立地する地域。
駐車場も狭い。
前回の反対で、建設計画は下火になっていたはずが、またどうして??
もとより、俺は、自転車競技も競輪も、大好きだ。
素晴らしい競技だ。
石川県出身選手もプロとして数多く活躍しており、仲良くさせていただいている。
また、競輪の売上から、収益金を活用して地域振興事業もしているが、それは大切な社会貢献であり、必要だと認識している。
さらに、サテライト金沢(仮称)建設が予定されているビルは、もともとパチンコ屋さんがあり、「同じギャンブルじゃないか!」と、強弁する気持ちもわからなくもない。
しかし法律上、パチンコ屋さんと場外車券売り場は、位置づけが明確に違う。
競輪は、法律上明確に規定された公営ギャンブルなのだ。
公営ギャンブル振興のための場外車券売り場が、どうして全国的にも郊外に設置されているかの意味を考えてほしい。
公営ギャンブル施設を市街地に、それも保育園や小学校や中学校などの通学路のど真ん中に建設することは、絶対反対だ。
どうしても、金沢市にそういう公営ギャンブル施設が必要ならば、今現在設置されている金沢競馬の敷地に隣接して建設すればいいではないか。
それならば、反対しないし、むしろファンのためにもなるし、売り上げも伸びるので賛成する。
公営ギャンブルのチケット発券施設が、集中しているほうが利便性がよいし、ファンも嬉しいはずだ。
全国の競輪、競馬、オートレース、競艇の発券が1か所でなされれば、公営ギャンブルファンにとって、朗報だろう。
でも、大徳地区という市街地に、それも、子どもたちの通学路のど真ん中に、場外車券売り場建設は、絶対反対だ、という従来の見解は変わらない。
それとも何だろうか?
前回、金沢市議会が全会一致して反対したこの請願・要望書の時から、何か状況が替わったのだろうか?
市長が、反対派の山出さんから、変わったからか?
山出保前市長は、
「そりゃ、だっちゃんわ!」
と、サテライト金沢には絶対反対であると、明確な姿勢を示していた。
現在の市長は、どうなさるのか????
市議会も選挙を経て、構成が変わったからか?
市議会は当時、とんでもないことと、立地施設周辺住民の反対運動を受けて、全会一致で反対していた。
あの頃から議会構成が、劇的に変化したのだろうか?
それとも、住民の反対運動がなくなったのだろうか?
そのあたりが、よくわからない。
つい最近、周辺には、市が立派な図書館を建設したばかり。
それなのに、図書館近隣に、場外車券売り場を建設することを、金沢市民が、周辺住民が容認するとでもいうのだろうか?
予定地周辺住民のアノ反対運動は、どうなったのだろうか?
・・・・・・・・・・
わからないことだらけ。
施設建設の責任者、競輪関係者、自転車振興関係者、中部経済産業局、市長さん、市議会の皆さん、周辺住民の皆さん、それぞれに想いがあるはずだ。
どうなっているのだろう?
俺は、一金沢市民として、市街地に、教育福祉施設周辺に公営ギャンブル施設を建設することには、今まで通り、絶対反対だ。
平成6年には、長町に場外馬券売り場を建設する予定があり、当時の金沢市町会長連合会が、こぞって反対運動しており、「市街地に公営ギャンブル施設はいらない!」と、反対文書を取りまとめたはずだ。
何か変わったのだろうか?
大徳地区といえば、県政の重鎮、石川県民主党代表代行の金原博県議のおひざ元。
市議でいえば、木下和吉市議と、小林誠市議の地盤。
地元を代表する3名の地方議員のご意見も、計画の持ち上がった3年前は反対だった。
とりわけ地元PTAの皆さんの反対運動は明確だったが。
3名とも、賛成に回ったのだろうか?
・・・・わからない。