午前4時起床、ニュースチェック。
午前8時、放射線合同部会。
党本部701号室の大部屋。
いわゆる平場の会議。
「放射性物質対処法」(仮称)についての説明。
「自公民で調整しています。残りは国の代行措置の部分と、全額国費用負担の部分です。がれき処理法を参考に、今日中には自公案をまとめるつもりです!」
と、お伝えし、ご理解をいただき、鴨下座長一任を取り付ける。
吉野さん、岩城さん、井上さん、田中さん、川口さん、佐藤正久さん、佐藤のぶあきさん、山田俊男さんなどが、質疑応答で内容を確認してくださる。
午前9時より、議員会館第2面談室にて、実務者協議
民主党の田島さん、公明党の江田康幸さん、そして不肖はせ浩、法制局、環境省。
まず、国の(除染)代行措置については、
「国が認めるときは、代行できるものとする」
と、いう上から目線表現を改め、
「(客観的に)認められるときは、国が代行をするものとする」
と、満額回答。
しかし、除染について、
「国がいったん全額負担し、東京電力に必要な求償を行う」
と、いう財政措置については、財務省の壁が高く、
「財政上の必要な措置を講ずるものとする」
と、いう表現から抜け出せず、
「もうちょっと、国が全額いったん負担することを条文上明文化すべき!」
と、江田さんと馳浩とで、注文をつけ、午後までペンディング。
午前10時、自民党本部総務会長室へ。
小池百合子総務会長に、事前レク。
「環境省にやらせるのね。ペンディングは、費用負担のところだけね。あとは鴨下座長一任でいいのね!」
と、わずか5分ほどのレクにもかかわらず、ポイントを把握して、ご理解いただく。
さすが元環境大臣。
適用除外の問題についても、良くご理解されている。
午前10時15分、自民党603号室。
政審会議。
石破政調会長、林芳正代行など、政調幹部の審査。
ここでも鴨下さんが助け船を出してくださり、
「環境省にやらせなきゃだめだろう。そもそも、政府案で出すべきじゃないのか!」
と、注文がつくも、了解を得る。
午前11時、総務会。
これをクリアすれば、自民党党内手続きは終了。
さすがに緊張感が走る。
野田毅総務より、
「環境法令から放射性物質を抜き出してきた適用除外規定は、速やかに全面的に見直すべき。まずはこの法律でルール作りをしないと、福島県の人が元に戻れないじゃないか!」
と、指摘してくださる。
しかし、参議院の脇国対委員長(元建設省の河川局長)より、
「そもそもこんな重要な法案を議員立法にするほうがおかしい!もっと早く政府が責任を持って内閣提出法案とし出すべきだ。どうして政府の怠慢を自民党が助けてやらなきゃいけないんだ!それに今の環境省じゃ、設置法を改正しなきゃ、放射性廃棄物を処理する人も金も物もないじゃないか!」
と、至極ごもっともな指摘。
鴨下さんと小池総務会長が、ここで助け船を出してくださり、
「まずは環境省に権応を与えるこの法案が必要です。参議院の法案質疑の段階で、これからの組織改編について担保答弁を取るべきでしょう!」
と、うまくまとめてくださる。
環境省から出席していた鷺沼さんにも答弁を求めて、
「第3次補正で組織改編の要求を出す予定です!」
と、確約をさせる。
了承!
やった、これでひと山越えた。
ただし、自公民の3党調整の「財政上の負担」問題が残っている。
すると、鴨下さんが、
「馳さん、そこは交渉のハードルから下りていいですよ。」
と、方針を示してくださる。
「あまり詰めると、環境省が基本方針を作り、特別地域を設定するときに、地元が求めているにもかかわらず、費用がないという不安から、地域を狭める可能性があります。それでは本末転倒。まずは、ゆるやかな基準で対象地域をより広く設定させることです。その上で、除染費用は、国に立て替え払いさせればいいんです。」と。
心のつかえが下りる。
そりゃそうだ。
すべて全額負担で突っ張れば、住民が不安に思うエリアの除染が、財源がないからという理由で、基本計画の対象地域として狭められる可能性がある。
了解。
これでなんとか、乗り越えられそうだ。
お昼の12時半、参議院みんなの党の水野賢一さんを訪問し、自公民案を説明。
「衆議院の環境委員会は自公民しかいません。委員長提案で通過させたいと思っていますが、参議院に法案がまわってきたら、ぜひとも法案の確認質疑をお願いしたいと思っています。」
と、説明し、話を聞いていただく。
午後1時、2度目の3党協議。
およそ1時間、ようやく公明党の江田康幸さんが、費用負担に関する規定を納得していただく。
つまり、確認答弁で、以下の発言を大臣答弁していただくこととする。
「法案第40条に基づき国が講ずる措置として、事業が円滑に進むよう、この法律に基づき地方公共団体が実施する民有地除染事業について、これに要する計画策定費用、調査費用も含め、費用の全額を国がいったん負担したうえで、関係原子力事業者に必要な求償を行うこと!」と。
ずいぶんとまだるっこしい表現だが、こういう答弁をしておかないと、地方公共団体や民有地所有者は納得しない。
なぜならば、ただのがれき処理ならまだしも、放射性廃棄物処理や除染措置は、その原因が「国の原発推進政策と東電の責任」であることが明白だからだ。
その社会的責任を、この法案で明確にしておかねばならない。
一件落着。
午後2時、共産党の宮本たけしさんに、法案概要と、国対方針を説明。
午後2時半、社民党の阿部知子さんに、法案概要と、国対方針を説明。
やった、これで根回し完了。
お盆前に、ここまでの根回しができて良かった。
あとは、お盆明けに、みんなの党や共産党の党内説明会にうかがうだけ。
これで19日の衆議院環境委員会開会の根回しが整った、はず?!
もちろん国会は何が起こるかわからないが、ここまで積み上げてきたことを了としたい。
一安心。
午後3時半、ナショナルトレーニングセンターへ。
強化合宿。
世界選手権代表チーム、専修大学、山梨学院大学、早稲田大学、神奈川大学が参加。
強化委員長の高田裕司さん、男子強化委員長の佐藤満教授リードのもとで、汗を流す選手諸君は100名を超える。
マット6面で、活気のあるスパーリング。
午後6時終了、自宅に戻り、晩御飯。